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全てを捧げた男は神の如き力を手にし、世界を統べる  作者: 神無月 瑠奈
第2章

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第39話

「ヒヒヒ………ヒトラスを手離すのは惜しいがあの竜娘二人をヒトラスに代わって余が喰ってしまえば良いだけの話ッ」


王城にある何十もの隠し通路。もしもの為にと作られたその通路を鈍い足取りで進む。普段から偏った食事にまともに動かさない体の所為で醜く肥え太ったその肉体の所為で男の表情は一瞬曇る。しかし、全てを手にした己の姿を想像し曇った表情が一気に晴れる。

いや、この下劣、悪辣な表情にその表現はふさわしくない


「お前はもう殺す殺さないの問題じゃない」

「―はへ?」


その声は突然背後から。己の足音のみが反響していた隠し通路の中を鮮明に響き渡る。それが誰の声か王はわからない。それを知る前に視界は暗転する


「お前がおれの逆鱗に触れた。それだけがお前が、お前の国が亡ぶ理由だ」


この日、世界でも有数の大国オリアン王国が一人の男の逆鱗を触れたことによって幕を閉じたのだった





(もう同じ過ちは犯さない。これから先、俺が国を滅ぼしたという噂は瞬く間に広がるはずだ。そうすれば脅威と感じた国が何かしでかすだろう。なんとかしないとなぁ………)


「あぁ、そうだ。その前にローランとユーティアを回収しないと。その次にハイドランジーとローズマリン。アレス達も回収して終いだな」


隠し通路を破壊し地上へ戻ったレオンが見上げた空はレオンの晴れやかな心境とは違い少しくすんで見えた




・・・・・・・・・・・

王都壊滅から約一カ月。

その間にオリアン王国の壊滅の知らせは世界の周知の事実と化し、全ての国が震撼することになる。それを成したのが大規模な戦争でもなければ一日にも満たない速さで、一人の男によってなされてしまったという事に……


そして、その男は今


「あと半日と言ったところだろうか……ようやく世界樹ユグドラシルの代替わりが出来る」

「そうですね。オイラもこれで肩の荷が下りるというものですね。」


そう言って己の右肩を叩きながら心底疲れ切った様子でエルフ女王であるルニエル=フィ=リーフ=アウリエに話す

それは世界樹への魔力の供給が始まる前の出来事。すべてが終わり、ローズマリン、ハイドランジー。そして、ナターリリアの救出に成功したエルフ組と合流したレオンは天空雲城へ帰還し、エルトロン含め四人が目を覚ますのを待った。その数日後には四人とも目を覚ましエルフの国一番の医者に検査してもらったがなんの異常もなく念のための安静程度でことはすんだ。

それからレオンはルニエルとの約束を果たすため一カ月間にもわたる世界樹への魔力供給が開始されるのだが、その前にレオンはエルトロンたちの身にもし何かあった場合今度はエルフという種をこの世界から消すと散々脅し、世界樹の供給が始まった。

その間、フィオナ、アレス、ハインケルの三人に加え、ルニエルさえも護衛に加わり超万全な護衛の下一カ月が経過した。そして、今日ついに………


眩い光と共に一カ月前は幼かったはずの世界樹が本家に劣らぬ大きさと神々しさを纏い大地に根付こうとしていた


(((((あと少し………))))))


全てのエルフが見守る中それは起こった

本家の世界樹が突如枯れ始めたのだ


「ッ⁉せ、世界樹がッ!」


その光景に大半音エルフが慌て始めるが、それをルニエルは一括する


「静まれッ!これは異常などではない。世界樹はこの世界に二本も存在せぬのだ。故に新たな世界樹の誕生の瞬間。これまで我々を支えてくださった世界樹は亡くなってしまうのだ」


その言葉に未だわずかな混乱はあるもののエルフたちは次第に落ち着きを取り戻す


そして、新たな世界樹は無事大地に定着し、元あった世界樹はその役目を終え消滅していった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ふぅ……これで漸く帰れる」


あの後、世界樹誕生の祭典を開くとかで女王含め多くのエルフからの誘いがあったがその全てを断り、雲に乗って天空雲城へと上昇していた。


「これでひと段落だな。ナターリリアの母親を治療してくれた恩は返した。国も滅ぼした。娘たちも取り返した………後は、あの子たちを抱きしめて今日はもう何もしたくない」


しかし、そうは問屋が降ろしてくれない。


「そんな訳ないでしょう?」


帰って、待っていたのは愛する息子たちではなく般若の如き顔と怒りのオーラを全身に纏ったルーチェだった


「え、え………なんで怒ってるんですか?ルーチェ……さん?」


あまりの剣幕差に思わず敬語になってしまう


「あなたねぇッ!何したか分かってるの⁉一国を滅亡させたのよ⁉……いや、それもういいわッ!事情が事情ですもの。でもねぇ、ここ最近あなたが一人で一国を滅ぼしたっていう情報が知れ渡ってファーストテイルの冒険者協会は慌てふためいているのよッ⁉今すぐグランテ支部長のところに行って説明するわよ」

「えぇぇぇぇぇぇッ!!!!?」


その声は無情にも晴天の空へ響き渡るのだった




これで第二章は終了です。

第三章は遅くても三月一日から始めようと思っています。

ここまで読んでくださった皆さん。本当にありがとうございます( ;∀;)

まだまだこの物語は続きます。良ければ高評価とブックマークよろしくお願いします('◇')ゞ

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