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第13話

「おめでとうございます。レオンさん、これであなたは史上最年少でSランク冒険者に昇格です」

「ありがとう。でも、俺の目標はその先にあるんだ。とりあえず今日も討伐依頼を融通してくれ」


あれから時は過ぎ、11年後。レオンは16歳になっていた。15歳になったその日に冒険者登録を済ませ、その日から休むことなく毎日依頼を大量に受け続けた結果。レオンは冒険者史上最年少でSランク冒険者となっていた


(まだだ、まだ足りない。ローランが国に認知されるまでに俺がその座を奪わないと)


しかし、そんな結果にレオンは全く満足していなかった。それどころか、焦りすら感じていたのだ。


「今日の依頼はAランクモンスターのワイバーンの群れ総数が最低でも20以上の討伐と東の山脈に居座るアースドラゴンの討伐。そして、禁足地帯『スノー』の生態系調査課です。どうぞご武運を」


依頼難易度A級が2枚。S級が1枚。それを受付嬢であるルーチェから受け取る


「…………前から思ってたんだけど、その『ご武運を』って文言。どこの言葉なんだ?」

「実は私、東方にある島国出身なんです。家庭の事情でこちらに来ましたけど、この言葉はその時の名残のようなものです。気にしないで下さい」


(東方……か。懐かしいな。そういえば。あとどのくらいでコハクは産まれているんだろうか……)


「……」

「?どうされました?」


感傷に浸っているとルーチェが不思議そうにこちらをのぞき込んでくる。


「ッ、別に、なんでもないです。あぁ、あと聖剣と聖杖の天啓を扱う男と女の二人組の冒険者は今どのあたりにいるかわかるか?」

「またその質問ですか……」


ルーチェは目を閉じる


「えぇ~と、あっ、いました。今はまだ二人ともエンディエントにいますね」


少しすると見つけたようでレオンへそう告げる。そう、これがルーチェ=アンバの天啓。


『天眼』


幾千と広がるこの広大な空の下であれば彼女に見えないものはないと言わしめる。そして、ある程度の情報があれば対象を補足することが可能なのである。


レオンは初めてルーチェがこの能力を発動させた時、どこか自分の天啓と根源(ルーツ)が似ていると感じ、この一年間で唯一まともな会話をする存在だ


そして、エンディエント……この街がローランとユーティアの生まれ育った町であり、俺の第二の故郷と言ってもいい場所だ。


(まだ、二人はそこにいるのか。フム……あの二人の実力が公になるのはあと二年後に王都周辺で発生した大規模な魔物(モンスター)進行(パレード)の掃討作戦で活躍したことがきっかけだったな。なら、ソレをさせなければいい)


重軽傷者含め三桁を超える数のけが人を超広範囲かつ瞬きの間に傷を癒したユーティアと次々と熟練の冒険者たちが傷つき倒れていく中で一人、幾十幾百の魔物を神々しい光を纏った聖剣デュランダラを手に蹴散らしていったローラン


その瞬間から二人は人類の希望となり、気が付けば二人は国が認めた勇者と聖女となった

魔物進行が発生する原因は自然に発生した魔力溜まりだったり、魔物の急激な増加が原因だったり、あるいは魔物どもを束ねることが出来る強者が現れるなどある。そして、この時の原因は急激な増加と上位種に突然変異した魔物が原因だったと考えられている。

つまりは………


(ここら一帯に生きる魔物を狩り尽くし続ければいいってことだ)


「—ッ⁉」


瞬間レオンから無意識的に濃厚な殺気を纏った魔力が溢れ出す。それにルーチェは体を震わせる


「じゃあ、行ってくる」


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