■第6話『ボーナスで祝う、家族の贅沢ごはん』
■Scene:家で贅沢を
「焼肉……と、寿司……!」
ほのかが目を輝かせて瞬の胸元に飛び込んできたのは、ボーナスの使い道を相談していた昨夜のことだった。
「高級なお店に行くのは……ちょっと危ないよね?」
「うん。さすがに目立つかもしれない。特に焼肉屋なんて、個室あってもリスク高いし」
「じゃあ、家で!」
即決だった。
寿司は“来てもらって握ってもらう”。焼肉は“高級肉を買ってきて、自分たちで焼く”。
光と心音にも声をかけて、家族全員でささやかに、でも贅沢に祝うことになった。
⸻
■Scene:スーパーと準備と、幸せな予感
その土曜の朝。瞬はほのかに頼まれて、双子が保育園の間にスーパーへ向かった。
高級黒毛和牛のロース、カルビ、ヒレ、ホルモン。
寿司用にまぐろ、中トロ、サーモン、いくら、ウニも手配。
「さすがに多すぎ?」とつぶやきながら、嬉しそうにカゴを満たしていく。
午後からは焼肉用の下準備、ドリンクやデザートの用意、キッチンで黙々と働く瞬。
その姿を見たほのかは、そっと後ろから抱きついた。
「本当に、こういう日が来るなんて思わなかった」
「俺も。……けど、来たんだ。だから大事にしたい。全部」
彼の言葉に、ほのかの目元がゆるむ。
⸻
■Scene:焼肉と寿司と、笑い声
夕方、ピンポーンというチャイムが鳴って、寿司職人が到着。
その直後、光と心音も揃って来訪。家の中は一気に賑やかになった。
「いやー、瞬。ついに600万か。やるなあ」
「義姉さん、やっぱりCM効果すごすぎですよ……私の会社も起用してくれないかなあ」
そんな冗談を交わしつつ、焼き台の前では瞬が肉を焼き、カウンターでは寿司職人が職人技を披露。
子どもたちは「パパー!こっち!お寿司回してー!」と大騒ぎ。
光はビールを片手に「胃もたれしそうだな……」と笑い、心音は「焼肉の煙が髪に付く〜」と嘆きながらもしっかりカルビを食べていた。
「ねぇ、パパ。今日ってお祝い?」
ふいに聞いてきたのは、長男の陽翔。
「うん。パパが頑張ったご褒美。それと……家族でいられること、かな」
そう言って瞬がほのかを見ると、彼女は微笑んで「私も、頑張ってる夫と家族に乾杯」とグラスを掲げた。
⸻
■Scene:心からの乾杯
「乾杯――!」
家の中に響く声と笑い。
ほのかが有名女優であることも、瞬が“国民的女優の夫”であることも、世間には秘密のまま。
けれど、この瞬間だけはすべてを忘れて、ただの「家族」として笑っていられた。
それこそが、何よりの贅沢だった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——
ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!
その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。
読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。
「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!
皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。




