■第8話 『現場での再会、そして――光が思う“家族のかたち”』
■Scene:ドラマ第7話 撮影現場・都内某スタジオ
朝8時、スタジオ入りした綾瀬ほのかは、スタッフと軽く挨拶を交わしていた。
その横を通ったのは、共演者の佐伯光。そしてその少し後ろに現れたのは――
「……お、お兄!?」
驚きの声をあげたのは、撮影スタッフの一人だった。
まさかの佐伯瞬の姿に、現場が一瞬どよめいた。
光:「来たんだな」
瞬:「兄さんに“現場を見に来い”って言われて。就業後に寄りました」
ほのかは、ふと安堵したような微笑みを浮かべた。
普段の現場では見せない、どこか“素”に近い顔だった。
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■Scene:屋上にて、光と瞬の兄弟の会話
撮影の合間、光が瞬を屋上へ連れ出した。
2人で並んで自販機の缶コーヒーを片手に持つ。
光:「……俺、最近よく考えるんだ。“家族”って何なのかなって」
瞬:「……急にどうしたの」
光:「この業界ってさ、表と裏があるだろ?
でも、お前とほのかを見てると、“裏”でもちゃんと人を愛して、守ってるって思えてくる」
瞬は黙って兄を見つめた。
光:「俺、最近まで“俳優”って肩書きばかり追ってたけどさ――
本当は、“家族”って役柄に、一番憧れてたのかもしれない」
瞬:「兄さん……」
光:「だからさ、お前のこと、ちょっと羨ましいって思ってる。
ほのかさんが、心から安心して甘えられる相手って……お前なんだもんな」
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■Scene:控室・心音とほのかの会話
心音:「ほのかさん、……お兄と一緒にいて、後悔したことある?」
ほのか:「ないよ。最初はね、ただのファンと女優の関係だったけど……
今は、“人生を共に歩む人”だって思ってる」
心音:「あの2人、ほんとズルいよね。
お兄なのに、誰よりも安心できる“人”を見つけてるなんて」
ほのか:「心音ちゃんだって、自分の道を選べてるじゃない。
ちゃんと“光”が見えてるよ」
心音:「……ありがとう。“ほのかさん”」
2人の女性が微笑み合うその瞬間、
“家族”は名前以上の絆になっていた。
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■Scene:帰り道・夜の街並み
撮影が終わり、3人が同時にスタジオを出る。
心音:「じゃ、私はマネージャーと別の仕事あるから!」
光:「気をつけて帰れよ」
瞬:「……俺はちょっとだけほのかと歩いて帰る」
光はふっと笑った。
光:「ああ、ラブラブすぎてムカつくけどな。……幸せになれよ、お前ら」
瞬とほのかは、静かに手を繋いで歩き出した。
すれ違いと緊張の多い芸能界の中でも――
“本物の家族”という温もりは、今日も誰かを救っていた。
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