■第5話 『未来の選択――俳優にはならない、と決めた日』
■Scene:撮影現場、ラストシーンの収録後
全10話構成のドラマは、ついにクランクアップを迎えた。
瞬の最終シーンも無事に終わり、スタッフ陣から拍手が送られる。
「本当にお疲れ様でした! 佐伯さん!」
瞬は深く頭を下げた。
でもその背中には、どこか迷いが見えていた。
光が近づく。
「このあと、どうするつもりだ?」
「兄さん……俺、やっぱり俳優の道じゃないと思った」
「……どうしてだ?」
「現場は楽しかった。でも――
自分が芝居してるとき、常に“誰かの目”を気にしてた。
俺にはまだ……この世界は早いと思った」
「……じゃあ、どうする?」
「元の会社に、戻ろうと思う」
⸻
■Scene:就職先への再出発
瞬はドラマ終了後、すぐに前に内定していた企業へと連絡を入れた。
かつての内定先は、快く彼の復帰を認めてくれた。
採用担当:「君がどんな経験をしていたとしても、うちで必要とされるのは“今の君”だからね」
瞬:「ありがとうございます。改めて、よろしくお願いします」
新たな名札、新しいデスク。
そのすべてが――これからの未来を形作る場所になっていく。
⸻
■Scene:帰宅後、ほのかと
夜、瞬が帰宅すると、ほのかが静かに迎えてくれる。
「……戻ったんだね、“こっちの世界”に」
「うん。俺、君の隣に立てる俳優にはなれないかもしれないけど――
君の“支え”にはなれると思う」
ほのかはその言葉に、強く強く抱きしめた。
「私はね、どんな瞬くんでも好きだよ。
だって――“ただのファン”だったあなたと、今こうして生きてるんだから」
夜の窓の外には、新しい春の風。
2人の愛は、スクリーンの外でまた深くなっていく。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——
ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!
その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。
読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。
「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!
皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。




