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フルーツモーニングセット③

まずは慣れ親しんでいるパンから…

そう思い一口かじりつくミーレ。

サクっと軽い音がして簡単に歯で噛めてしまった。

普段村で食べているパンとは大違いな食感に驚き感動する。

「なにこれ!これがパン!?軽い!サクサク!美味しい!」

興奮して思わず全て声に出して立ち上がってしまったミーレ。

いつの間にかいた周りの他のお客さんや見守っていてくれた店員の女性から生暖かい視線をもらう。

それに気がついたミーレは恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら座り直す。


「恥ずかしい…でもこれ本当に美味しい。バターのとろけ具合も最高だし…そういえばハチミツもあるんだった。村では贅沢品なのにパンにかけるなんて…」

そういいながら少しだけパンにかけて一口食べる。

「ん~!!」

あまりの美味しさにまた立ち上がりそうになったがなんとか抑える。

(なにこれ!とろけたバターにハチミツが加わってまろやかになる!美味しい!村で食べたことあるハチミツよりもかなり上質なものだよこれ!)

感動したミーレはハチミツをカップに入っている分全てかけて贅沢に頬張る。


その様子を見守っていた女性の店員さんはホッとした様子で奥へ入っていった。


パンを全て平らげて、アイスコーヒーで飲む。

「美味しかった。……なるほど…このコーヒーというのは甘くなっている口の中をリセットさせるのにも良い飲み物なんだ…だから最初から甘くは作られていないのかな?んー今は最初の苦味があるままでも良かったかも…」

少し最初にアイスコーヒーを飲んでしまったのを後悔するミーレ。


そしていよいよ気になっていたカットされた果実だ。

綺麗に盛り付けされているので崩してしまうのがもったいなかったが、一番手前にあるオレンジ色の果実にフォークをさして口に運ぶ。

(甘酸っぱい。ベリー?種類は分からないけど、森で採れるものより甘味があって美味しい!)

次は隣の赤い果実だ。

(これも甘酸っぱい!でもさっきのよりも甘味があって美味しい!)

ミーレは感動しながら次々と果実を食べていく。

店員さんが再び近くにきてくれた時に果実の名前を聞くと、最初に食べたのはオレンジ、次のはイチゴ…グレープフルーツにキウイにブドウ……この一皿にこれだけの果実が乗っている贅沢にミーレは再び感動する。


残りの果実はバナナというものと一番後ろにあるメロンというものだ。まずはバナナをいただく。

「甘い!」

バナナの甘さに驚く。

これまでの果実も確かに甘かったのだが、バナナはそれよりももっと甘かった。

こんなに甘い果実は初めて食べたので幸せそうな顔で口で頬張るミーレ。


そして最後の果実メロンだ。

(これも甘い!でもなんだろうさっきのバナナみたいな感じじゃなくて口の中があっさりもしてる?不思議!でも最後にもってきて正解かも!)

メロンも口いっぱいに頬張り、ニコニコ顔のミーレだった。

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