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素人〇貞のおっさんが恋をする。  作者: トコマカシム
我が天使との出会い
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誕生日は七夕

【7月7日って出勤??よかったらご飯でも行かない??】


ビビりながら送ったけど、OKの返事が来てホントよかった。これで、断られたら立ち直れないとこだった。


楽しみにしていると月日に流れは速く進むもので、本番の前日7月6日を迎えていた。


【おつかれさま、明日は楽しみにしてるね】

【お疲れ様です。それは私のセリフですよ~こちらこそ明日楽しみにしています。よろしくお願いします。】


今回のミッションは好感度を上げることだ。


SDの力を存分に発揮されている。告白などと大それたことなど到底できないのである。経験豊富なイケメンであれば、すでに恋人同士として過ごしているか今回、告白をするのだろうがあいにくSDの私にはそんな考えは皆無である。

まずはもっと仲良くなってからなんて、そんな弱気なことを考えている。


『告白する』ってのは、二人の関係が前に進むか後退するかの選択を相手にゆだねることになる。停滞はありえないのだ。


相手に選択をゆだねる上で望む結果を得る為には出来るだけの努力をしなければならない。そんなキモイことを考えながらみずきの誕生日当日を迎える。


昼間は生憎の雨だったが、待ち合わせして移動するころには昼間の雨がうそのように晴れ渡り、織姫と彦星も無事に再開できたであろう。


「今日はこんな素敵なとこで食事なんて、ありがとうございます。私、目の前で鉄板なんて初めて。」

「そ、そう。ならよかった」

何とか会話は弾み楽しく食事できた、おそらくみずきも楽しんでくれているだろう。

「じゃあ、そろそろいこうか」

「そうね。いきましょう。」


からから~ん


「いらっしゃいませ~ざっき~はこっちに用意しているからそこに座って~」

とママが誘導してくれる。そこからまたゆっくりと飲みだす。


スナックに到着して、いくらかの時間がたったころママから耳打ちされる

「そろそろ、誕生日プレゼント渡す?パス出すよ」

「よっよろしく」

「じゃあそシャンパン選んでもらうね。みずきーメニュー頂戴」

「じゃあこれにしようかな。」

「かしこまりました~~」

っポン

「みずきちゃん、これ誕生日プレゼント。気に入るといいんだけど」

「ふへぇっ!!!!いいんですか?えーーなんでしょう?開けてもいいですか?わぁぁぁ~時計だっ!!!しかも、私は欲しいっておもってたやつです。え、え、これ、えどうしたんですか?」

「ママが教えてくれた。これでよかった?」

「ざっき~ありがとう。」


みずきが満面に笑みで時計を着けたり外したりする。この顔はお客さんAに向けられた笑顔なのはわかっているけど。。。

その顔をみれただけで、今日はよかった。

「やっぱりかわいいなぁ」

ぼそっとつぶやきながらこう想う。



少しでも、俺のこと好きになってくれますように。



七夕に想いを込めて・・・











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