癖とか相性ってのは、そうそう変わらない
「はっ仕事!!!!」
時計の針はもう9時を回っていた。仕事であればもう始業しているであろう。
一気に覚醒したところで今日が有給で実家にいることを二日酔いとともに認識する。
ああ、そうかお見合いがおわったあと、父さんと飲みいったんだった。
それと同時に、母さんの身体の事情も思い出し。一気に気分が落ちる。メンタルがジェットコーターだな。そんなときに。スマホにメッセージが来てる。いつものメッセージだ。
【ざっきーおはよう。今週も一週間がんばろうね。ああ、早く土曜日こないかな 笑】
俺は、メッセージをみてにやけながら、返信する。1週間を頑張ろうと思える貴重な瞬間である。
【みずき、おはよう。今週もがんばろ。まだ月曜なのにそんなこと言ってるともたないぞ。さあ仕事仕事。今日の俺は休み!! 笑】
寝床から抜け出し、洗顔と歯磨き、着替えを済ましリビングに向かうとそこには、朝の家事をおえた母がテレビの前に鎮座していた。
「ああ、まことおはよう。お見合はどうだった。阿久津さん美人だったでしょう。」
美人なのは前から知っている。中身に関しても昨日垣間見る感じでは別人なほど感じのいい奴だったな。
母さんの想いを知るとどうしても、今回の縁談の良し悪しを判断できなくなるな。
「ああそうだね。もし、阿久津さんの返事がNOでなければ、もう一度お会いしたいってお伝えしてくれないかな。連絡先交換してなかったから。いい縁談をありがとう母さん。」
「ふん、あらそう、ならそうしておくわね。ところであんたはいつ帰るの?」
会社のショートバケーション(有給2日とると有給が減らない有給が1日ついてくる夢みたいな)制度を利用してきてるからあさっての夜帰ることになっている。
「あさってかな、そういえば父さんは?」
「昨日がよっぽど楽しかったのかしらね。まだ寝てるわ。っとそういってるうちに阿久津さんから連絡がきたわ。」
母さんが俺の目の前で電話に出ている。電話なのにあいさつで頭を下げているところを見ると、やっぱり親子なのだと思う。俺も電話口で挨拶するときに頭を実際に下げる。話しが終わったみたいだ。
「まこと、春乃さんがもう一度お会いしたいと言ってるってもしよければ電話番号聞いたから連絡が欲しいってよ。」
電話番号が書かれたメモを母さんが俺に差し出す。
そこには、懐かしい数字の羅列があった。俺の記憶にある春乃の携帯番号と一致したからだ。まあ当時は、携帯を持っているのは当たり前だったが万が一のために連絡できないと困るからと言って、いくつかの電話番号を覚えておいたものだ。それにしてもまだ電話番号が言えるってのは、なんとも女々しいことかと思っしまった。
俺は、そのメモを受け取るとスマホを取り出し、なれたように番号をうっていく電話をかけながら、当時の切ない気持ちを思い出し緊張してきた。複数回コールがなると本人が電話に出た。
「もしもし、阿久津です。」
電話に出るときに1トーン上がる癖もかわってない。当時のままだ。一層緊張が高まる。ただ、春乃とはうってかわって俺は当時と変わりよそよそしく会話を始める。
「もしもし岡崎です」
「まことくん連絡ありがとう。電話だと1トーン声が下がる癖って全然変わってないんだね。安心したしすごくうれしい。」
俺が思ったことを言われるということは癖とか相性ってのは、そうそう変わらないのかもしれないな。電話口から聞こええる声が心地よく感じている自分がいることで感覚が当時とそう変化がないことを感じ取る




