阿久津 春乃という女
そう、あれは、俺が14歳の頃だった。まだ、スマホというものがなく、連絡手段はもっぱらメールだった。春乃は隣町にある中学の友達の紹介で知り合った
俺と春乃はぎこちないながらもやり取りを続けていた。その後、春乃から想いを告げられ気づいたらふたりでデートするほどになっていた。
異性経験もお互い乏しかったことから、おままごとみたいなプラトニックな恋愛だったと思う。
しかし、お互い志望校に向け受験勉強に励むようになると連絡を取る回数が減っていき関係は自然消滅していった。
お互い、志望校に合格し俺は地元の高専へ。そして春乃はお嬢様が通う女子高へと進学していった。俺は、春乃がお嬢様女子高へ進学したのは知っていたが住む世界が違うと感じてその後もメールは送らなった。春乃からもメールが来なかったから俺なんて眼中になかった。そうなのであろう。
しかし、17歳になって秋ごろに一通のメールが届く。。。
【修学旅行でカナダに行くのですけれどお土産はなにがよろしいかしら?】
へっ??その当時の俺は疑問に思い。
【久しぶりだね、元気にしてた?というか、送る相手まちっがってない??】
と返信したが、そのメールは間違いなく俺あてに送られたものだったらしい。そこから、何通かやり取りしていたら、付き合っていた頃の懐かしさと春乃持ち前のかわしらしさもあって、俺の好意は再燃していた。修学旅行から帰ってきて何度かデートしたあと、彼女の家の前までおくり雪の降る中で告白をしてうつむきながらも頷いてくれたから、キスをした。それが2人にとってのファーストキスだった。
なんてこともあったのが今で甘酸っぱいいい思い出だ。
付き合ってから1年半くらいは順調だったが、20歳を迎えるころになって春乃はエスカレータ式で、そのまま大学に進んだ。まあ、家柄も含めお嬢様なのはよく知っていたし、もともとの春乃は世間知らずで少し高飛車な性格だったのも知っていたがそのころから春乃の悪いところが目に付くようになてっていった。また、それ以上に嫉妬による束縛は当初こそかわいいと思えたがそれがどんどんエスカレートしていった。
友達と遊ぶのですら許可が必要で遊べるにしても必ずついてきた。自分の時間が欲しかったのもあり俺は県外の大企業に就職試験を受け見事合格できたことから地元からはなれることを勝手にきめていた。
そして、そこからおれは卒業し逃げるように地元を離れたのだった。もちろん友達関係には事情を話連絡先は知らないふりをしてもらった。そんなこともあり今となったは関係がしっかり清算されておらず、心の中でモヤモヤとしていたところもあった。それにしても、再会するのがこういう場なのかと、自分の行動の甘さと浅さを悔いている。
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