好きな人と好きになってくれた人
さとみさんからの告白の返事までの期限があと1日となった金曜日にゆうちゃんと飲んだ。
ゆうちゃんの想いをきいて話してから、あのあとすぐに家に帰った。
その時、帰りながら考えていた、ゆうちゃんの想いを受け止めることはできたかな。
けど、本当にこれでよかったのかな、今まで一番近くにいて会社生活を支えてきてくれたのはゆうちゃんだったと思う。それは紛れもない事実だ。
ただ、やっぱり友達以上ってのはなんだか想像できない。
まあ、今までそんな気持ちをまっすぐぶつけられたことがなかったから、正直戸惑ったけど、あの時のまっすぐな正直な気持ちを俺もぶつけることができたとおもう。
さあ、あとはさとみさんだ。
◇◆◇
スマホの目覚ましがしっかりとなってくれる。仕事の時と同じ時間。
2度寝したい気持ちは全く抑えず2度寝を敢行する。1時間以上ゆっくりおきた。すこし頭が痛いやっぱり昨日飲みすぎたようだ。
眠い目をこすりながらまずシャワーを浴びる。
一応あれから、さとみさんとの答えを決めた、なかなか自分の気持ちに向き合うことはできなかったけど、漸く、決心がついた。
お気に入りの服に着替えて、身なりを整えてさあ、出発。
そこでさとみさんに連絡する。
【おはようございます。待ち合わせ時間に間に合うように家でれました~。今日はよろしくお願いします。】
そうするとすぐ返信があった。
【今日はよろしくお願いします。なんかこんなに緊張するの久しぶりです】
おれはいつもより早く待ち合わせ場所につく。
ほどなくして、さとみさんが満面の笑みでやってくる。
俺は手をふって答える。
【やっぱり、岡崎さんの方が早いんですね。これでも少し早めにきたのに。】
それからはいつもの他愛のない話をしながらランチでのお店に入る。今日は俺が予約した、個室のお店だ。
ゆっくりとお話するのに適したお店だと思う。
お店についてから、ごはんを食べてお話して。時が過ぎるのが以上に早い。
たぶん普通を装ってすごく緊張してるんだと思う。
料理も全部出てきてデザートを食べているときにおもむろに話題をふる。
「あの、それで告白の返事なんですけど」
「はい、お願いします。」
「ごめんなさい。さとみさんとお付き合いできません」
「そうですか。何となくそう思ってました。」
さとみさんは表情崩さず対応してくれた。
「そうなんですね。ごめんなさい。さとみさんのことが嫌いとか彼女にしたくないってことじゃないんです。私の心の中に違う女性がいるんです。さとみさんとお付き合いするのに、そんな中途半端な気持ちで受けてはいけないと思うんです。」
「岡崎さんらしいですね。わかりました。今回はそういうことにしておきましょう。さっ次はどこ行きましょう。告白を断られたからってデートぢていけないってことはありませんから」
ああ、さとみさんってなんて強い女性なんだろう。この時強くおもった。
そのあとはいつもどおり、アニメ関連のお店をめぐってカフェでお茶して帰りました。
ただ、別れたあとのさとみさんの背中が少しうつむいて泣いているように感じたのは勘違いだろう。
果たして好きな人と好きになってくれた人どちらと一緒になるのがいいのだろう。ほんとに両想いになるって奇跡なんだと思う。




