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不思議な話

作者: pal

自分がまだ7~8歳くらいのころ。

『僕はなんのために生まれてきたのだろう』そう考えていたとき、突然

『そうだ、なにかを探さなきゃいけないんだ』と急に焦燥感に駆られて、近くの大通りまで走っていった。


十字路に走り着いた時点で『探すってどこへ行き、なにを探すんだろう?』とふと我に返った。

なにを探すのかわからないけれど、探さなければいけない焦燥感だけは残ったままだった。


その夜、夢を見た。

夢の中で女性と仲良くしていた。

女性は20歳くらいの美しい人で、僕は夢の中で「A〇〇ちゃん」と呼んでいた。


その夢は大人になるまで何度か見たが、夢の中のその人はずっと20歳くらいのままだった。


大人になってからある場所である女性と出会った。


その時、『ああ、この人だ、ずっと探していたのは』と思った。

そして、これでもう探さなくていいのだと心底ホッとして安心した。


ただ、自分がその人を探していたとは全然意識しておらず、深層心理としてそういう気持ちが心のどこかにあったのだろう。


出会った時点での女性の年齢は20歳くらいだったと記憶している。

まさに夢で逢っていた女性の年齢のままだ。


あまりに衝撃的で、間を置かず再度会いに行ったとき

「前にここに来たことある?」

その女性はそう尋ねてきた。

「ここに来たのはこの前が初めてだよ」

「なんだか初めて会った気がしないね」

「うん」

「不思議だね」

そんな会話をした。


「ところで名前なんていうの?」

「Lだよ」

てっきりA〇〇という名前が返ってくると思っていた自分は正直ガッカリした。


「そうなんだ、てっきりAから始まって3文字の名前かと思った」

僕はそう言って続けた。

「たとえばA××、A△△、A**、A凸凸、あとは・・」

一番最後に本命の名前であるA〇〇という名前を言った。

「A〇〇?、なんかこの名前が一番しっくりくる気がするなぁ」

「そんなことないよ」

彼女は静かに笑いながら否定した。


「そっかぁ・・なんでそう思ったんだろう?自分の名前がAから始まって3文字だからかなぁ・・」

僕は釈然としない気持ちでそう答えた。


けれど、夢の中で見た「A〇〇ちゃん」はその女性だろうという気持ちはいまだに拭い去れない。




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