お宝展示室(3)
~お宝展示室(3)~
<お宝展示室>は、読者様が書いてくださったイラスト(宝物)展示室です。
ここには汀雲様のイラストと、もらっていただいた妄想小話を再掲載しています。
心がほっこりあたたくなるような、とっても素敵なイラストです。
りこに抱っこしてもらい、とっても満足気なハクです!
お鍋で反省中のハクも、すご~っく可愛いのです!!
汀雲様。転載のご許可を下さり、ありがとうございました。
*注:このページに掲載されている3点のイラストの著作権は、イラストの作者様である汀雲様にあります。
汀雲様がイラストを掲載してくださってるのは、こちら http://teiunn.hp.infoseek.co.jp/4Dragon.html です。
ーーーーーーーーーー☆お礼小話☆ーーーーーーーーーーーーー
「さあ、好きなの使いなさい! 姫さんが作る異界の料理、楽しみだなぁ~」
「ありがとうございます、ダルフェ。汁物って、どの鍋が適してますか?」
ダルフェさんが5種類の鍋を居間のローテーブルに並べながら、首をかしげた。
「そうだなぁ。長時間に込むなら鋳物がお勧めだが……。姫さんの説明だと細かい具材を使うらしいから、そんなには煮込まないってことだよなぁ~」
私は『豚汁』を作ってみようと思い、ダルフェさんにお鍋を貸してほしいとお願いした。
セイフォンより寒い帝都で暮らしていたら、無性に豚汁が食べたくなってしまい。
材料も似た様な物(味噌っぽい調味料も市場見学に行ったときに発見し……あの時は、嬉しくて涙が出そうだった)が手に入ったし、お世話になっている皆さんにも食べてもらえたらって。
彼は自分の‘鍋コレクション‘から数点持って来てくれて、どれにしようか迷っていたら……。
「りこ!我に任せるが良い。鍋選びには、自信があるのだ」
へ?
「ハクちゃん?」
「旦那?」
ソファーに腰掛けた私の膝で丸くなっていたハクちゃんは、ピョンッとテーブルに飛び移った。
食べることに全く興味無しのハクちゃんが鍋に詳しいなんて、ありえない無い。
私とダルフェさんは顔を見合わせてしまった。
私たちの戸惑いなど全く気づかないゴーイングマイウェイな旦那様は、小さな手で鍋の側面をこつこつ叩いていた。
いったい何を調べ……あー!!
「これは不可だな」
ガチャン!
「これも」
ゴトン!
「む、これもだ」
バキーン!
「これもいらんな」
ドスン!
「ちょっ! 何すんのよ、ハクちゃん!!」
ハクちゃんは次から次に鍋を蹴り落とししまった。
さすがに怒ろうとした私だけれど。
次の行動で、怒るが失せてしまった。
ハクちゃんは1つだけ残った寸胴鍋の蓋をずらし、するりと中に入ってしまったのだ。
ま、まさか。
「りこ! これが最も居住性に優れているぞ。反省部屋として合格だ!」
反省部屋?
蓋からちょこんと顔を出し、金の眼を輝かせるハクちゃんの言葉に私はぎょっとした。
純粋な彼に、鍋の間違った使用方法を刷り込んだ犯人は。
絶対、私だよね(汗)
「ハハハ…姫さん、その鍋は俺から旦那にプレゼントするよ。きっと今後も必要だぜ?」
ごめんね、ハクちゃん。
鍋に入ってる貴方はとっても可愛くて。
使用方法を訂正できない私です。
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そして……人型抱っこ♪まで描いてくれました!
ありがとうございます!
う……麗し~いっ!!
ハクは抱っこされるのも、抱っこするのも大好きです(*^^*)
*挿絵機能を使うにあたって、提携サイト『みてみん』に林が代理投稿させていただきました。