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ある馬鹿の高校生活  作者: さとー
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第2話

居間で親父の話しを詳しく聞くと知り合いの不動産屋が学校から歩いて15分ほどの所にアパートを見つけてくれたらしい、「せっかく受かったから頑張れ」と親父は言った。部屋に戻って畳に転がる。ずっと気になっていた事が解決してふっと楽になった気がして息を着いた。もう春が近い穏やかな日、窓から巨大な三角の連なる丹沢産地が見える。杉の植林してある部分は年中変わらない暗い緑、その横は山の下から新芽の黄緑が現れ、頂上近くはまだ冷え切ったような枯れ木とも岩か土の色ともつかない赤茶けた色で聳えていた。


 私は残り一週間ほどになってしまった春休みを有効に使うため、友人の一人に連絡をとって遊びに出掛けた。坂というか我が家が建っている斜面を下ってバス停の近くにある友人の家に向かう、


 「よう、とりあえず合格おめでとう、それにしてもお前が受かるなんて世の中何が起こるかわからないよな。」と玄関引き戸を開けながら言ってきたのは人物、彼は友人の鷹橋たかはしである。「まぁこれが実力だ」と返してやった。頭が悪い事では定評のある私でも受験となればそれなりに勉強もしたのだ。


 家に上がって縁側のある居間でゲームに興じながら、雑談をした「そういえば、お前が前に居た部活でさ」「あぁサッカー部がどうかしたか?この間まであっちこっち受験してたから」「なんかお前が辞めてからガラが悪くなったっていうか、先生の言う事聞かないらしい」確かに変だ。私がたまたま部長を務めていたのだが、真面目にやってきちんと引き継ぎしたはず・・

 私はサッカー部で過ごした日々を思い出す。

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