美春の考え。
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1回だけやめてみたかった。
優等生という殻を破ってみたかった。
髪の毛を黄色にして。
耳に穴を開けて。
テストとか気にしないで。
普通に毎日遊んで。
普通よりちょっと違う毎日を過ごしてみたかったんだ。
それをすることでどんな代償が付いてくるのかはわかっていた。
誰が悲しんで、誰がいなくなって、何がなくなるのか。
わかっていた。
でも、もう止められなかった。
ごめんね。
さよなら。
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店「いいんですかぁ?」
店「おねぇさん真面目っ子ちゃん?
なら止めといたらぁ?」
「…………。」
「いいんです…。お願いします…。」
店「…… そこまでぃうならぁ…」
店「後でぇ、公開して請求書とかぁ送ってこないでくださいねぇー」
店「それじゃあぁー 始めまーす」
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ザワザワザワ
コソコソコソコソ
「ね、ねぇ…」
「ん?何?」
「あなた…ほんとに美春?」
「……… うん。」
「わ、私のこと…わかる?…」
「琴乃でしょ?何言ってんの?」
「う、うん…… でも美春……」
「だから何?」
「わ、私!ま、前の美春の方が好きだよ!」
「…………………。」
真剣な眼差し。
震える手足。
赤くなっている顔。
その台詞を聞いたのは何度目だろうか。
わかってる。
前の神崎美春が良かったなんてわかってる。
けど、私はこっちの方が好きだ。
周りが何と言おうと私は私。
どっちを選ぶかなんて私の自由。
…………… 。
お前らに決める権利なんてないでしょうに…………
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私、神崎美春は世に言う《優等生》だった。
学級委員に選ばれたり、班長に推薦されるのは当然の事だった。
テストも数日前から死ぬ気で勉強して、結果はいつもトップだった。
当然だ。
でも、ある日思った。
私は、何の為に生きてるのか。
何の為にここまで頑張っているのか。
ここで頑張るのには意味があるのだろうか。
何で私だけ頑張っているのだろうか。
その時、外で遊ぶ人々を見た。
つまり、不良だ。
だが、不良は不良なりに、とても生き生きしてして…………………
楽しそうだった。
その時思った。
あの人生も悪くないんじゃないか。
1回180度変えてみたら、何か気づくものがあるのではないか。
決意した。
まず、髪を染めよう。
美容院へと走りだす。
遠くの、遠くの美容院へと。
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それぞれの気持ちを読み取れるような作品にしていきたいと思ってます。!
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