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<ファンタジーワールド>  作者: seno
It is a fantasy world
14/14

「推察、成長、そして一人目」ですか

「根拠はいくつかある、とはいえ、私が1人で考えた事、それに製作者の心なんて理解できっこない、でも今考えた中で一番辻褄が合う根拠はね、製作者がログインしているということ、私達プレイヤーの前に製作者は声だけとはいえ姿を見せているわよね?そう、最初の時、製作者がいったように(ゲーム)(リアル)では流れている時間が違うの、それに製作者は私達がログインしたのを見計らっていた、だから声だけを録音しておいたなんてことは、絶対ではないけど無いわね。まぁ、外で録音したものを内で流しても上手く伝わらない、っていうVRの問題もあるしね、そして、ここからが大事なのだけど、さっきもいった通りに(ゲーム)(リアル)では流れている時間が違う、そして、私達に出る為の何らかの条件が製作者の発言からあるとするわ、製作者はそれを見張ってなければならないの、私達の活動を、それも途方もない時間を、もしかしたら本当に条件さえ満たせば出られるのかもしれない、でも、このVRは仮想現実、ここで感じる時間は外で流れる時間と同じように感じる、ここまでいって製作者が何をしたいのか分かるかしら?」



ミツキは僕たちが帰ってきて早々に、普段とは少しどころでは無いテンションで僕たちに言葉(と衝撃)を投げつけてきた。


ミツキの問題、いやいやいや、、、


「分からないよ、僕はそんな長い期間人を眺めているなんてこと・・・自分は神だ、とでもいいたいんじゃない?」


まぁ、そんなわけ無いとは思う、正直真面目に考えるのは辛い、自分でも巫山戯た考えだとは思うよ、でも100%外している訳でもない、、、というのが辛いところである


「ええ、そうかもしれないわね、でも、そっか、そういう考え方もあるのよね。」


そこで、またミツキは長考、動かなくなってしまったので、一旦放っておいて、部屋に戻ることにした。


「じゃあミツキ、部屋に戻ってるよ?」


「ええ。」


返事を返したかと思えば、ストップするミツキ、これは重症だなぁ、こんなミツキは見たことがないや。









重症かと思ってた僕の懸念なんぞあっさりと破られ、翌日には・・・


「次来たわよ!キヤト、動いて!ツグミも!」


あっさりと戦闘狂に戻り、僕の知るミツキらしいミツキだった。


「くっ、あの知的なミツキは何処に行っちゃったんだぁ!?」


ビュッ、っとムチを振るいながら、八つ当たり気味に生き物(死んでます)に当たる、悪いことだとは思うけれどね。


「あれは、もう、ミツキ、じゃ、無かった。」


「あーはいはい、さっさと集中する。被害を受けるのは前衛のリンリーなんだから。」


ミツキは本調子のようで、昨日感じていた火力不足を補ってくれる。とはいっても、相手はゴブリンとは比べ物にならないぐらい硬い、がっ!。


「いや、でもあんなミツキ見たことなかったしね。」


「え?、私ってどんな風に見られてたの?」


「バトル、ジャンキー、だった、よ?」


「・・・まぁ、いいけどね。」


まぁ、ツグミの言うとおりに、今までは、本当に・・・、ねぇ・・・?っと、危ない危ない。


「あ、ツグミ、少し任せるね。」


「了、解。」


即効で笛を吹き、前衛(リンリーと、一応僕とツグミ)の肉体強化(ミツキ曰く、STRとDEF、SPDの強化だと思う、らしい)を行う。


「~~~♪、~♪、~~♪」


そうそう、この演奏、lvの上昇と共に演奏時間が短縮されているらしく、今では、ここに来た当初、15秒もかかっていたのが、12秒で吹けるようになった。


「よし、いくぞー、て、終わっちゃってる?」


「ええ、それにしても、そろそろだと思うんだけど・・・。」


「え、何が?」


「多分、lv、アップ、の事、だと、思う。」


あ、なるほど、そういえば、昨日確認はしたけれど、最近は全然上がってないんだよなぁ。


そうそう、スキルの成長なんだけど、lv3を超える、または+を付ける、のどちらかを満たした場合、極端に成長が遅くなり、恐らくlv差の酷いここでも、最初の頃に比べて全然上がらなくなってしまった、とはいえ、ここに来た当初とは全然lvが違うけれど。


う~ん、ここのモンスターは強いから経験値的には美味しいし、今のところ、体当たりだけをしてくるゾンビ犬のみを狙ってるから安全でもあるんだよね、そういえば、このゲームに入ってからそこまで大きいダメージを受けたことがないような?あいつらの体当たり、盾構えて吹っ飛ばされる威力なんだよね・・・よくよく考えると、恐ろしくなってきた。


「ゴシュジン、アッシノステータス、カクニンシテクレヤセンカ?」「ん、わかった。」


それにここ、ドロップ品が極端に少ない、初日はそれでも高く売れるなら、と思っていたけれど、とても!とても安くて、モンスタードロップって何なの?とか考えてしまったし。


「あ・・・」


「ん?どうしたのツグミ?」


「いや、リンリー、のlvが、上がって、ランクアップ、選べる。」


あれ?スラちゃんの時ってオートじゃなかったっけ?まあ、いいか。


「ねえ、ツグミ、選択肢は?」


「少し、待って。」


本当に少しの間を空けて、目の前にリンリーのステータス画面が表示される。

~リンリー~


クラス ゴブリン+8 位階上昇ランクアップ可能


           ホブゴブリンに位階上昇ランクアップ出来ます Y/N

           ゴブリンメイジに位階上昇ランクアップ出来ます Y/N


アビリティ6/6 斧+lv2 体術+lv1 威嚇lv5 max 防御力増加lv2 盾+lv3 勇気lv5


所持アビリティ 指揮lv1


 アビリティ「威嚇」がランクアップできます。しますか? ~挑発(かかって来い)~



+8・・・だと・・・?

このゲームlvが上がるごとにゲームバランスって何?ってぐらいに必要経験値が増えるというのに・・・しかも各アビリティもしっかり上がってるし、そのうえ、アビリティもなんか、名前がついたものに進化しそうだし、あー、良いなぁ・・・僕もかっこいい名前のアビリティ欲しい・・・


「へぇー、リンリーも大分強くなったのね。盾構えてるだけだったのにねぇ。」


「アネゴ、スイヤセン、ソレシカデキナイモノデ。」


「いいえ、それで構わないわ、安全第一だし、正直あの犬の体当たり耐えられるのは、リンリーだけだしね、ツグミ、ランクアップはホブゴブリンで良いと思うわよ。後、アビリティも上げてね?」


「ん、わかった、今、更新する。」


その言葉と同時に、リンリーの体が淡い光に包まれ出した。


~リンリー~


クラス ホブゴブリン


アビリティ6/6 斧+lv2 体術+lv1 挑発(かかって来い) 防御力増加lv2 盾+lv3 勇気lv5


所持アビリティ 指揮lv1


光が全身を包み込み、収まった時には、そこには長身になってしまった(クッ)、リンリーが立っていた。


「ゴシュジン!コレハスゴイデスゼ!イマナラ、アノ、イヌッコロノコウゲキグライナラ5カイハタエラレルキガシヤス!」


「おぉ~、凄い、ね?」


硬い、堅すぎる・・・ゴブリンってそんな堅い種族なイメージないんだけど。


「それは凄いわね。って、そろそろ次、沸いてくるわよ。」


3分程でここの敵はリスポーンしてくるので、ミツキの言うとおり、そろそろだろう。


「みんな、構えて!」


「うん、ってもう見えてるじゃん。」





先ほどと同じように(リンリーがランクアップした、といっても攻撃を喰らわないことが大切なので)ゾンビ犬を処理すると、今度は我が天使エンジェルスノウが耳元でニャー、と鳴きだした。


リンリーの件が在ったので、すぐにスノウのステータス画面を開く。


~スノウ~


クラス スノーキャット+6


アビリティ6/6 爪+lv2 疾走lv6 雪魔法lv5 危険回避lv5 max 回復lv3 氷魔法lv4



 アビリティ「危険回避」がランクアップできます。しますか? ~見切り~


見切り、だと・・・!?


「よくやったスノウ!流石!こんなにカッコいいアビリティを手に入れられるなんて!」


撫で撫で。


「ニャー!」


肩に乗った、スノウはとても誇らしげにスリスリしてくる、この・・・愛い奴め!すぐにランクアップさせてやるからなー。


ほいっと。


「どうしたのよ?」


「頭が、おかしい?」


「フッフッフ、これを見るといい!」


すぐに二人の前にスノウのステータスを開く。これで、僕の喜び、スノウの凄さ、その両方が理解できるだろう。


「へぇー、見切り、ね。」


「見切り?」


・・・何か反応薄い、やはり、男と女では感覚が違うのか?くっ、スノウの凄さが分からないとは、残念な奴だ。


「キヤト、これの効果ってどんな感じなの?」


「え?ちょっと待って。」


・・・これは、凄い・・・


「相手が攻撃をしてきた時、その攻撃がライン上になって視覚化される、だって、やっぱりスノウは凄いな!」


「それは、強いわね・・・スノウは特に動きが早いから、避け続けることが可能ね。」


「おぉ~、凄い、すご、い?」


いやー、リンリーって凄いなーとか思ってたのが伝わったのかな?やっぱり、スノウは・・・


「可愛いな~、本当にもう!」


スノウを腕の中に抱いて撫でまくる。撫でまくる。ナデナデナデ・・・


「あ、またか、全く、キヤトったら、ねーぇ、キヤト!キヤト!」


「ハッ、危ない、またスノウの魅力(抗えません)に引きずりこまれてしまう所だった。」


本当に、スノウは可愛いなぁ。


「手遅れ。」


「はぁ、一回出るわよ。そろそろ、良い時間だと思うし、それに今日は大分強化されたからね。」


「オーケー、さぁ出よう、任せたよ、ツグミ、スラちゃん。」


「ん。」





その日の夜、スノウは可愛いなぁ、とか、本当にあのダンジョンってlv高いなぁ、だとか、やっぱりスノウは可愛いなぁ、であるとか、何時になったら先に進めるんだろうとか考えながら、眠りに着いた。







「諸君、この世界からたった今、あるプレイヤーが条件を満たし、旅立った。諸君もこの世界から出たいのなら頑張るといい。」


朝、目覚めて最初に聞いた声は渋いおっさんの声でした。

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