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<ファンタジーワールド>  作者: seno
It is a fantasy world
13/14

「無理ゲー」ですか

「今日はもういいんじゃない?」


「後 、二組ほど倒そうよ」


「私も、狩りたい。」


にゃー、ぷるぷる、といった好戦的な(自分も含まれてるけど)意見によって押されるミツキ(慎重ではないと断言できる)。


やれやれ、この戦闘中毒者(バトルジャンキー)どもがっ、と言いたそうな目で此方に圧力を掛けてくるミツキ様。

もちろん理由もなくそんな目をするミツキではない。

では、理由があるとすれば何だろうか?

ん~、飽きてきた?いや違うな、交戦中はミツキさんはハイテンションだし、じゃあ、何だろうか?あぁ!


「ドロップを精算したいんでしょ!」


あぁなるほど、とばかりにプルプルさせる仲間(モンスター)もいれば、目の前にはイライラを抑えるかのようにプルプル震えている交霊師(モンスター)もいる。


「ちっがーう!本当にあんたって奴は!!」


訂正、ように、ではなく正にでした。


「このやり取り何回目よ!」


え?何回目って今日はまだ・・・


「一回目じゃないか、何をいっ」


「今日は、でしょ?昨日はこのやり取りを6回したのよ?」


うん、確かにそうなんだけど、だけどさぁ


「昨日はミツキだって一回引き留めたじゃないか、まだまだ与力はあるからって」


「そうではあるけれど!毎日こんな事してたら外のことに疎くなっちゃうじゃない」


なるほど、一理ある、かな?多少違和感を覚えないでも無いが、言い分は最もだ。


「それにさ、そろそろ私たちも、攻略に参加してかないと」


ここは正に疑似世界、目的は脱出することだがその方法すら不明、他の(プレイヤー)と連携を取るべき(その必要性については話し合った)なのだが、僕はともかく、ミツキとツグミは稀少な?女性プレイヤーだから万が一ということもある。

今まで他のプレイヤーと接触しなかったのはそういう理由が有ったからだ、なら僕が行けばいいじゃないかと思うが、というか提案した事もあったが、どっちみち変わらないじゃない、とミツキに言われ、その言葉の真意から目を背けながらツグミに意見を求めると、ダメ、の一言で片付けられたのだ。

まあ、そんな訳で他プレイヤーとの接触を避けていたのだ。


が、しかし、ここでミツキがそんな話題を出すとは思わなかった、このダンジョンに初挑戦してから五日目、未だ入り口付近で犬ゾンビを狩り続けるしかない現状、ちなみに一度だけリンリーに犬ゾンビの体当りが当たったのだが、盾を構えていたにも関わらず、吹っ飛ばされ、戦闘終了後、ツグミに回復魔法(ヒール)を掛けて貰うまでうごかなかったので、攻撃力やべえ、これじゃ鳥とかヤバイでしょ、と言った具合に入り口付近での安全な犬2、3匹の狩りを余儀なくされていたのだが、全く進行しない(狩りの効率は良くなってきているが)この状況にミツキは堪えられないのかもしれない。


と、言っても・・・


「確かにそうだけどさ、今、他の人たちと比べて自分達の方が強い状況でなければ、何をさせられるか分かったもんじゃないでしょ、ツグミはどう思う?」


「私は、キヤトに、賛成する。」


「何をどうすればこのゲームから出られるのか、それを知りたいだけだしね。別に、他のプレイヤーだって自分達と同じくらいの情報しか有してないだろうしね。」


「そう、よね。まだ、このゲームに閉じ込められてそんな日はたって・・・ない・・・?」


「ねえ、キヤトに、ツグミ、この世界で私達は何日過ごした?」


ん?そういえば、今日でこの世界ゲームに何日いるんだっけか?うむむ記憶力は良いほうじゃないとはいえ、そんなことすら覚えてないとは、自分が馬鹿らしいなぁ。


「わから、ない。ここ、の森に、きてから、まだ三日、しか、経ってはない、と思う、けど。」


「僕もよく覚えてないや、あれ~?まだ1ヶ月かそこら?あー、違うかな?もうちょっと短い?いや、長いような?」


「私だけじゃない、か。とすると、うーん。」


あ、スイッチ入っちゃったか?と顔を見合わせる僕とツグミ、この間スノウ(マイエンジェル)はずっとPOPを警戒したまま、結構不定期だからなぁ、あれ、思考がずれてる、といってもスイッチの入ったミツキは長い、別に呼びかければ直るけれど(今までには二回あった)このミツキに話し掛けるのは憚られる、ああ、ポップしてくれないかな?


「ねえ、ごめん、他のプレイヤーとか云々は一回置いとくとして、少しだけ、考えさせて、だから、一旦戻りましょ?」


なにを考えてるんだろうか?それは僕には分かりかねないが、如何にも深刻そうだ。


「うん、僕は構わないよ。」


「それなら、私も構わない」




墓を出て戻ってきた僕等だったが、ミツキは考えたい事があるから一人にしといて、との事で、今ツグミと他一匹と一塊と一体なんだけど、このメンバーで何かしたいことがある?、と一応希望は取ったけど、予想通りというか何というか、みんな一致で・・・



今、ゴブリンキングを狩りに来てます。

と言っても、ほぼ道は一本、その上、何度かきたことがあるので、迷いはしない。


けど、


「キツイッ!?」


「ミツキが、居ない、から」


その通り、と言うものの、何がキツイかというと、


「また湧いてきた!?」


攻撃力不足、その一転に過ぎる、ダメージを食らってもある程度までならミツキが回復してくれるし、そもそも僕等には、優秀な盾役(リンリー)が居るのでダメージはほぼ彼のみだ、そしてPT構成を配置で表すのなら、近距離1、中距離(近距離も兼ねる)3、遠距離が一応1と、偏った構成、そして笛はキングまで温存、と予め決めてあるので、


「いやいや、洒落にならない!なんで制限なんかしたの自分!?」


とはいえ、ここ(見える範囲に扉がある)まで来たからには使わ、


「ないけどねっ!」




「今!駆け込める!」



ぎぎー。ばたん。


もちろん其処にはゴブリンキング。

だけど、さ


~~~♪


これさえ使えれば、正直、苦労なんてしないん、だよねっ!


「弱い、もっと来い。」


ツグミさんもバトルモード絶好調、自分は少しだけ怖いです!


とはいえ、自分は頭にあるものの所為でキング(今回は剣)に優先的に狙われるので、逃げては打つ、を繰り返すだけ、簡単な事だ。



そうこうして(特に苦戦しなかったし)、無事に帰った僕らをミツキは







「製作者はこのゲームから人を逃す気なんて一切無いかもしれないわ。」


衝撃的で、そしてあってはならない言葉で出迎えてくれたのだった。

まずは謝罪を、更新予定を大幅に遅れてしまいました。リアルの方も忙しいと言えば忙しいのですが、更新できない訳ではなかったので怠慢ですね。楽しみにしてくれている方(居るのか分かりませんが)には本当に申し訳なく思います。


次からはそんなに間を開けることも無いと思われますので今後ともこの小説とsenoをよろしくお願いします。



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