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<ファンタジーワールド>  作者: seno
It is a fantasy world
11/14

「エルフ」ですか

すこし短め、後で加筆するかも


「スノウ、スノウ!起きて、スノウ!」


「ふみゃぁ・・・」


スノウの寝起きが悪いわけではないけれど、


「ほら、急いで、スノウ」


「にゃあ」


今日はやはり譲れないのだ。

朝早くでなければ、他二人に迷惑を掛けてしまうかもしれないのだ。


なにが?

そんなの決まっている。

エルフ探しだ!


「よし、起きたね、スノウ、ほらおいで」


「みゃ」


「さあ、行こう、タイムリミットは一時間くらいだ!」





「スノウ、次は向こうの木の密集した方に行ってみない?」


「じゃあじゃあ、次はあっちの赤い実のなってる木の方!」


「今度はあそこの黄色い葉っぱの所ね!」


「う~ん、そろそろ時間か、最後にあの墓の向こうまで行ってみよう!」





まあ、結果なんて、


「う~ん、みつからないね、スノウ。」


「にゃっ!」


昨日、見かけたのがラッキーだったと思うしかあるまい。

別に必ずしも必要、というわけではないし。


「なあ、スノウ」


「にゃ?」


スノウが居ればそれでいい気がしてきた。

それにそろそろ時間だから戻らねば・・・






「あれ、何処行ってたの?」


「ああ、少し、町を見てたんだよ。」


実際に、少し地理を把握したので嘘ではない。

本当のことは恥ずかしいので言わないけど。


「ふーん、やる気あるじゃない。」


「そうでしょ・・・あれ?ツグミは?」


「ああ、まだ寝てるんじゃない?」


「そっか、なら仕方ないよね。」


あれ?別に朝早く起きる必要なかったのか?

天使の様なミツキさまを見ているとそう思う。


「ツグミは小さいからね、まだきついんじゃない?」


・・・ん?


「おは、よう。」


「オハヨウゴゼエヤス。」


プルプル、と震えるスラちゃんと一緒にツグミが降りてきたが・・・


「ツグミ!?スラちゃんなんかでかくなってるわよ!?」


うん、そうなんだ。

実際、大き目のバランスボールくらいになってるし、体の形も球形で、しっかりと保たれてる。


「昨日の、夜、スラちゃんが、光った、と思った、らこう、なってた。」


そういいながらステータスを開くツグミ。


~スラちゃん~


クラス エアスライム


アビリティ6/6 体当たりlv2 軟体lv3 体力増加lv2 速度増加lv2 風魔法lv3 チャージlv1


所持アビリティ 風属性lv1 浮遊lv1



確かに今までと違う、クラスがエアスライムになってるのもそうだが、アビリティも二つ増えている。

恐らく、球形なのは、浮くこと前提なのだろう。アビリティをセットしてないので、今までどおり這って移動しているが。


「ねえ、ツグミ、アビリティ入れ替えてみて?えーと、体当たりと、浮遊でお願い。」


「わかっ、た。スラちゃん、変えて?」


プルプル震えたかと思うと、そーっと地面から離れていき、地上から40センチほど浮いた所でとまった。


「スラちゃん、動いてみてちょうだい?そうね、ここから、あの端っこまででいいわ。」


プルプ・・・震えながら、動き出したかと思えば、異常な速度・・・僕が全力で走った二倍くらいかな!・・・を出して移動していた。

それを見たミツキは、


「えーと、ツグミの強化に、スラちゃん自身のアビリティを含めたとしても・・・」


なんかブツブツ言っていた。


「スラちゃん、戻って、来て・・・」


帰ってくるのも早かった。

そういえば、動く前に震えていたが、スライムから軟体アビリティを取るとどうなるんだろう?


「ツグミ、軟体アビリティって外せる?」


「外せ、ない。」


そりゃそうか、固定されたアビリティもあるに決まってるじゃないか。

チュートリアルとか言っといて、必要最低限の事しか説明しないとか、後から機能が増えたりとか、何があるか分かったもんじゃないな。


「よし、決まったわ!キヤト、ツグミ。」


「なに?」


「な、に・・・?」


「ここら辺のモンスターのlvはそこまで高くないのは昨日の道程で分かってるわよね。」


作業だったし、ゴブ洞内より断然楽だったし。


「まぁ、そうだね。」


「ん。」


「そうでしょ?だからさ、さっさとここ周辺のダンジョン4つサクッと攻略しましょ。」


え?四つ?


「昨日着いた後に道具屋に行って地図を買ってみたのよ、ここ周辺のね、そしたらダンジョンが四つもあって驚いたわ、一つはこの町の地下にあるんだけど、どこから行くのかしらね。」


「分からないなぁ、一応、町回ったんだけど・・・そのダンジョンの名前とか分かる?」


「えーと・・・森の墓場、ね。」


「お、墓、?」


「そう、だから多分テンプレ的に考えて、この町の何処かに墓があるんじゃない?」


ん・・・?あれ・・・?えーと・・・あ!


「墓、あったよ!さっき見た!」


「ああ、そう、なら善は急げ!よ。」


「わかったよ!ささ、此方です、可愛いお嬢さま」


さ、急ごう。



「またいきなりそういうこと、言うのは少しズルいわよ・・・」





「これだよ、ほら!」


「ええ、確かに墓ね、なんて書いてあるか見える?」


「えーと、森の王の墓?かな」


「違う、よ、王、の森の、墓」


ありゃ?ちょっと違ったみたいだ。

いや、とても風化していて殆んど読めないから、ツグミが凄いのか。


「森の墓、間違いないわね。」


確かにここだ、地図上では町に被ってて分かりづらいけど、間違いない。

入口はどこなんだろう?墓をズラしたりは出来ないようだし。


「もしかして、他のダンジョンと繫がっているとか?」


思い付きではあるけど、押したり引いたり叩いたり蹴ってもビクともしない墓を見ると普通に入ることは出来なそうだ。


「いいえ、そこから入れますよ、だから蹴るのをやめてもらえませんか!?」


ん?誰?


「ああー!居たよ!スノウ!」


「にゃにゃ!?」


そう、そこに居たのは昨日見たエルフの人だった。

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