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みんながそういうから  作者: 宮野彩希


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みんながそういうから

自傷行為含みます。苦手な方はご注意ください。

線状に切った部分が赤くなる。

 少しだけ気持ちが楽になる。


 「ふぅ……」

 休み時間のトイレの個室で小さく息を吐く。


 いつまでこんなこと続けるのか、自分でも終わりが見えない。

 

 「ぼーっとしてないで、気合い入れてもっと頑張りなさい」


 そう言われた時のことを思い出す。


(がんばってるよ……)


 本当は隠れてする必要もないのかもしれない。

 

 

 みんなにばれてしまったんだから。


 

 (このまま帰ろうかな)

 財布もスマホも持った。あとはもうどうだっていい。どうせ頭に入らない。

 そのうち教員の耳にも入るに違いない。


 




 みんながそう言うから。

 そうせざるを得なかったのに。

 そんな目で見ないでよ。

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