42/45
【過去編】狼たちの統率者
新作「さっさと世界を救ってこい ~勇者が魔王を倒すまで、人類防衛戦線~」を投稿いたしました!
もしよろしければ、そちらも見ていただけると幸いです!
罠を突破したオオカミが、村の門を抜けるところまで来ている。
まずい、そう思った時、村人の男が大楯を掲げて、狼にぶちかました。
「村の中には入れさせない!」
吹き飛ばされた狼に弓矢でとどめを刺す。
随分戦ったようだが、まだまだ多くの狼がこちらを狙っていることに気が付く。
この状況はいくら何でもおかしい。
それに、ここから引こうとした狼が、何者かの一声でもう一度こちらに向かってきた。
この狼たちを統率している、狼たちの上位種…。
「魔物か!」
僕は最悪の答えに思わず叫んでしまった。
この群れは、おそらく魔物化した狼が統率している。
大群であることも考慮すれば、もはや手に負える状況ではない。
血が出るほど唇を硬く噛みしめ、僕は最悪の現状に目を向ける。
誰でもいい、誰かこの状況を変えてくれ。
そう願わずにはいられなかった。




