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最初のモンスターはやっぱこいつ!

ギルド前に膝をついて物凄く落ち込んでいた。


「う、うぇぇぇん…」


「どうして…どうして…。」


『…質問』


『いつまで、落ち込んでるんですか。』


「だって、だってよぉ…」


数10分前


「では、名前をこちらに。」


「あぁ、神凪冬樹っと」


(おぉ、すげぇ自分が書いた文字だがこの世界の文字?になっているな。)


「はい、ありがとうございます。め、珍しい名前ですね。」


「あ、あははよく言われます。」


(これは、元いた世界でも言われるなぁ…主に苗字だけど)


「それでは、この水晶に手を当てて下さい。」


「この水晶は貴方のステータスを開示してくれます!」


(来た!特大イベント!転生したらまずはこれが一番の盛り上がりポイント!!)


「よし!転生特典盛りだくさんで頼むぞ!!」


「ていっ!!」


冬樹は気合いを入れ手を水晶へかざした。


水晶が光だし、冬樹の突き出した左手に魔法陣が浮かび出し7色に輝き出した。


そして、空中にステータス画面が表示された。



ステータス

筋力 20 スタミナ10 Lv1

物理防御30 俊敏 10

魔力 80 幸運 90

魔力防御40 知力 65

魔法適正? 器用 999


「器用高っか!!!!!?!?」


「これ凄いのでは!?」


「…申し訳ないのですが、器用はいくら高くてもあまり戦闘には役には立たないです。で、でも生産職だと役に立つことはありますよ。ここまで高いのは見ないですけど(そこまで必要ないから。)」


<おい、あいつ器用900越えだってさ

<ハズレステータスでここまで伸びてるのわろけるわハハッ


「ハズレ…ステータス…?」


「そんなに言われるの…?」


「なんと言うか、他のステータスが軒並低いですし、穴あきステータスもありますし…」


「穴あきステータス?」


「もしかしてこの魔力適正ですか?」


「はい、そうですね。穴あきステータスとは水晶でも判別出来ないほど低いステータスですね。」


ーーーーー


「そんな事あるかよ〜、確かに前世でゲームばっかしててステが低いのは覚悟してたが知力、魔力、器用以外は他の初心者冒険者よりもだいたい半分以外だってさ〜悲しくもなりますよぉ。しかも、なんだよ穴あきステータスって。」


『相談』


『低ステータスは、魔物やモンスターを狩って上げれば良いのでは無いのですか?』


「うーん、そう言われればそうなんだが、やっぱりワクワクしてた分残念が強いんだよ。」


『断言』


『貴方がそうクヨクヨしてるとやりにくいので早く立ち直ってください。』



「!えぇ〜フィオちゃんツンデレですなぁ〜」


『否定否定断固拒否!』


『天使が人間ごときそんな感情になる訳がありません!!!』


「よし!」


パァン!!


っと両手で顔を叩き気合いを入れ直した。


「早速!モンスターを狩りに行こう!」


ーーーーー

ファーストの森(北)


『報告』


『地図によるとここら辺にモンスターがいると思われます。』


「Okフィオ、ここからは任せろ!」


(行く前に少しアイテムを揃えてきて、地図やらなんやら買って正解だったぜ。)


(クエスト スライム5体の討伐とスライムの粘液2個の納品これなら簡単だ)


「見つけた!スライム!2体」


「初戦闘だ!!」


冬樹は短剣を構えスライムへ飛び込んだ。


片方のスライムはジャンプして攻撃を避けようとしたが


「おせぇ!」


ジャンプしたスライムに短剣で2回切りつけた。


そしてもう片方は下から突き上げようとスライムが収縮している所に


「せいっ!!」


右手につけていた盾でそのまま潰した。


『驚愕』


『そのステータスで出せる動きとは思えません。』


「ふふん、魔法書店で身体強化の魔法を複数買ったからね!」


『難解』


『魔力適正が穴あきステータスにもかかわらずそこまでの適性を見せるとは…』


「……?」


「なぁ、今のってそんなにすごいことなのか?相手はスライムだし動きも普通だと思うんだけど。」


『断言』


『貴方のステータスははっきり言って怪我人、病人レベルで低いです。』


『よって、スライムを2体1秒以内に倒すなんてことは本来バフをかけても不可能です。』


『そしてこのスライムは本来物理攻撃に耐性があります』


『普通の方は魔法を使っての討伐が基本ですが例外として耐性値とかけ離れてるほどにステータスが高いと耐性貫通を起こしますのもあります。』



「その説明聞くと、なんか辻褄が合わないな。」


(…!)


「もしかして、器用が高すぎて耐性貫通を起こしている?」


『不明』


『現在そのような例は出てないので断定は不可能です』


「…。」


「まぁ、気軽にやるか!」


「出たことはいい事だし。」



「てか魔法でスライム倒すの教えてくれよやる前に。」


『失敬』


『ゲームでは通るんでしたよね(笑)』


「なんか言い方ムカつくな、今度は魔法でやってやる!」


ーーーーー


その後順調にスライムを狩って妖怪あと1足りない(乱数)に遭遇し。スライム系12体を倒して無事スライムの粘液も納品を済ませたのであった。


「…いや、確かにスライム討伐だけど…銅貨5枚しか貰えんのな。」


『滑稽』


『最初にクエスト書に書かれておりましたよ。』


「わーかってるよ、12体倒したからボーナスあるかなって思っただけだよ。」


『嘲笑』


『ドロップ率が低い訳でも無いアイテムに時間をかけ過ぎです』


「これは、物欲センサーのク〇やろーだからしゃーない。」(真顔)



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