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大胆不敵 始動

「正直言おう、俺たちから取れる手は現状ない。」


「森から出たくても出れない→恐らく何かしらの魔法がかけられている→だが魔力の痕跡も何処にあるのかも不明でどう言った魔法なのかも不明。」


「ほぼ詰みだ、このままTOD負けだ。」


「てぃーおーでぃー?」


「あー、食料や魔力が切れて、時間切れだと思ってくれ。」


「なるほど。」


「そこでだ、少しでも生き延びれるように手分けして原因を突き詰めよう。」


「待ってくれ、森を抜け出せないようにしたやつがいるとしたらそれはそいつにとって好都合なん所ないかい?」


「…確かにそうだだから3分割するわけじゃない、俺が1人で2人は一緒に別の所へ探索して欲しい。」


「!」


「待って、冬樹1人は危ない!」


「あまり言いたくは無いけど私やミィーティアより弱い…だからせめてどちらかと」


「ダメだ、もしそいつが狙ってくるとしたらいちばん弱い俺を狙ってくるはずだ、しかし俺が2人のどちらかと行動するとそいつがどっちに攻撃を仕掛けてくるか分からない。」


「ターゲットを俺自身に絞りたいんだ。」


「冬樹、どうしてそんな事するんだい?」


「ふふ、俺に考えがあるからだ。」


「最初に言っただろ、『俺たちから』取れる手段はないと、裏を返せば敵がこっちを狙ってきてくれればまだ勝機がある。」


「そして、俺はそんな状況何度も経験してる」


「だから」


「俺を信じろ!」


「俺もお前らが原因(魔法)を壊してくれると信じる」


「お前らを信じる俺を信じろ!!」



そう熱く語る姿にリアとミィーティアは


「そこまで、覚悟が決まってるな〜ら、言うことは無いねぇ〜。」


「こっちは任せて、絶対突き止める。」


ーーーーーー


冬樹一同は各自準備を済ませ龍脈から出る準備段階まで来ていた。


「それじゃね、あんな啖呵切ったんだか頼むよ〜。」


「こっちは任せてね。」


「あぁ、頼むぜリア」


「あら、私は?」


「もちろん頼りにしてる、ミィーティア」


そうして、各自は別の方向へ向かって行った。


『応答』


『あの時、こんな状況何度も経験してると言いましたが』


『まさかゲームの話ではありませんよね?』


「…」


『貴方の世界では魔法はなく、こう言った事例は極めて低く…』


「あーあーあー、そうだよゲームだよ、悪ぃかよ!」


『いえw、悪いという訳ではいのですがw、あんな事をよくw、あんな真面目な顔で言えましたねwゲームなのにww』


「あー、女神様、どうしてこんなにウザイガイドを転生特典につけてしまったのでしょう。ぶち壊したい。」


『失敬』


『でも考えとは何でしょうか?』


「簡単だ」


「俺がぶち倒す!!」


『困惑』


『はぁ?』


「こんな大きな森を監禁部屋に変えるようなヤバいやつにこんな事を言うのは確かにおかしい、普通なら勝てるわけが無いだろう。」


「でも、俺の懸けたゲームの時間に対して勝るものはねぇ、それがこの世界が俺が願った、ゲームのような世界なら尚更だ。」


「負けてられねぇよ。」


ーーーーー


過去


神凪冬樹はあるゲームで伝説的快挙を残した。


公式がオンラインで開催した大会を出場したものは全て優勝してそのpn(プレイヤーネーム)を残した。


だがオフは全く来ないせいでその者が本当に実在するのかも怪しくチートも疑われていた。


だが本人は、そんな事は気にしなかった。


何故なら、本人にとってその偉業はなんの変哲もなくたかが息抜きで参加した大会をすべて勝っているだけのお遊びだった。


何気なく取ったその経験は彼の才能を表していた。


後にこの出来事に『謎の天才』と名ずけられていた。


ーーーーー


「リアさんリアさんや」


「冬樹のあれどう思うー?」


「あれ?」


「自分が一番弱いってわかってる中で、あんな堂々として弱気になってた私達を鼓舞してくれて、大役を背負ってくれた。」


「私なら好きになっちゃうなぁ〜って」


「ふん、私はもっと前から好きだった。」


「冬樹はどんな時でも手をさし伸ばしてくれる、諦めの悪い人。」


「ふーん、私が取っちゃおうかな〜なんって。」


「やれるものならやってみるといい。」


「受けて立つ。」


「ふーーん。」



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