LETS異世界
(バリバリ)
(カチカチ)
「ふふんっ」
「ここだぁ!!」
【you Win!】
「ふぅ〜楽勝楽勝〜」
「いや〜やっぱ神ゲーだな〜これ」
「もう10年もアプデされて無いけど、やっぱこのゲームに帰ってくるんだよなぁ」
「…」
「はぁ〜ちょっと疲れたな、コンビニでも行くか。」
このゲーム三昧、親のスネかじりの21歳ニートは、神凪冬樹
「コンビニ〜コンビニ〜」
「ふんーふふん〜!」
と意気揚々に家を飛び出した。
その時
飛び出したと同時にトラックが突っ込んで来た。
「!?」
(ちょっと待て!こんな玄関から出てトラックに引かれるなんてラノベ展開でしか見た事なああああああああぁぁぁっ)
そんな超ベタな展開で神凪冬樹はこの世を去ってしまった。
「ってなわけでこの超絶可愛い女神ちゃんがそれはそれは不幸な死を遂げてしまった貴方の転生させてあげますよ」
「って、いきなりそんな事言われても。」
「女神ちゃんの時間は大切なのですよ。早くしてくださいよ!」
(なんやかんや合ったが、この状況はとんでもなく都合がいい。)
「よーーし!女神ちゃん!」
「俺をゲームみたいな世界に飛ばしてくれ!!!」
ーーーーーーーーー
と転生系のお約束をトントン拍子と進め神凪冬樹は異世界へ転生した。
episode 1
ゲームのような世界でスローライフ
「痛ってぇー、女神ちゃんとやら転生って言ってたけどこれ召喚だろ詳しくはわからんけど。まさか空から落ちるとは思わなかった…」
「危うく死亡RTA記録を生み出してしまうところだった…」
「ってか、ラッキー?な事に木に落ちて助かった訳だがここが全然分からないんだけど。」
そうボヤいた時、pipi‐と音がし
『無事転生おめでとうございます』
とAI?の様な無機質な音声が脳に語りかけてきた。
「うぉっ!?」
それにびっくりして先程、木のギリギリに座ってた冬樹はそのまま落っこちた。
ドスンッ!
と鈍い音を鳴らしたが意外と見た目よりダメージは食らってはいないようだった。
「ふぅ〜、いったた〜所でさっき聞こえたあれは何なんだ?」
『はい、私は転生特典として貴方のお側にガイド天使のフィオです。』
『残念ながら姿はまだ見せられませんがガイドの仕事は致します。』
「なるほど、多分ゲームみたいな世界って言ったからつまるところのチュートリアルを教えてくれる立場の人か。」
『…』
『ゲーマーの言い方的には認識自体はそのような認識で間違いありません』
『が、私は世界の質問、貴方のステータスその他諸々も見せる話せる事が出来るので、「ただチュートリアルを教える人」とは違いますので、そこはどうぞよろしくお願いいたします。』
「あ、はいっ。」
(なんでか分からないが地雷踏んだか俺!?)
「あ、あぁ、じゃ早速ここの場所を教えて貰えるかな…?」
『不可』
「え?」
『この世界で自分の場所を知るのには地図とコンパスの2つのアイテムが必要です。』
「じ、じゃあステータスを」
『不可』
『この世界でステータスを表示または確定させる場合はギルドや国からのステータスホルダーの入手をしなければなりません。』
「……ok、フィオここから一番近い集落の場所は?」
『測定不能』
『現在、地図が未入手なのでマップの表示ができません。』
(…こいつスマホ以下の性能かよ…。)
『否定』
『そんな人間ごときが作った板状の物と比べないで下さい。私の方が1億倍有能です。』
「んああああ!!お前ここの声読むな!!ってかスマホですら地図開くのは出来るのにお前はできないだろ!下位互換!や!下位互換!」
『否定否定否定!』
『貴方の使い方が悪いのです!!!』
「なーに言ってんだ!ガイド役なのに道の1本も教えてくれないのはおかしいだろ!さっきは、チュートリアル役の人と比べて悪かったな!チュートリアル役の人の方が100倍増しだ!!」
『否定!否定!超否定!』
『私は天使です人間ごとき私の上には行けないのです!!』
5分後
フィオと冬樹の言い合いが終わりとりあえず進むことにした。
「なぁ、フィオこの世界はゲームみたいな世界ってのはあってるんだよなぁ?」
『肯定』
『この世界は現実ではありますが世界のルールがあなたの元いた世界のゲームと非常に酷似しています。』
「でも俺が思ってるゲームの世界は、なんかモンスターとか出てくるイメージあったんだがなぁ」
「モンスターとか全然見当たらないのだけど居るの?」
『肯定』
『モンスターはいます、がこの領域内は結界が巡っており周囲モンスターは出てきません。』
「はぇ〜そう言うのは教えてくれるのね。」
(そう言う事ならここは少なくても安全地帯で結界を張るほど重要な場所…このまま進めば人の住んでいるようなところには行けそうだな。)
「よし、そうと決まれば行くぞフィオ!」
『肯定』
ーーーーーー
というわけで道中は何事もなく始まりの町ファーストに着いた。
「ちょっと、見た目が見た目で変な目で見られたが門番の人は、入れてくれてよかったわ〜」
『感想』
『率直に言ってダサいです。』
「うるせぇ、てか服ぐらいもっとなんかあったろ!」
『否定』
『私の仕事では無いので。知りません。』
「…てかなんかもっと人目が着いているような気がするんだが…」
『アンサー』
『私の声は他の人には聞こえず、他の人ならずあなたすら見えていないので他の人からすると、「1人でブツブツ言っている不審者」に見えるからです。』
「ぐぬぬっ」
(じゃあこっちで質問をする)
『承諾』
(フィオはともかくここの現地人に日本語は通じるのか?)
『肯定』
『転生の際に言葉を正しく理解、発信を行えるようになっております。』
(ふーん、やっぱ女神様って訳だそこら辺最低限はしっかりとしているわけだ。)
「っと。着いたかここがギルドみたいだな。」
(ゲーム序盤は効率よくプレイするなら既プレイ勢から聞いたり攻略サイトを覗くのが早いがそんなものは当然無いため、さっさとギルドに行くのが順当。)
と木造でできていて、看板に大きくギルドと書かれた建物に迷いなく入った。
そこは見るからに冒険者、もっと言うと始まりの街の様な初心者装備と明らかにわかる人達が大勢いた。
その中をジャージ姿の冬樹は堂々と真ん中を歩きカウンターへ向かった。
「すみません。」
「俺冒険者になりたいんですけど!!」
そう目を輝かせながら言った。




