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永遠ナンバーツー!!  作者: メガゴールド
学園に潜む影
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41話  情報収集

「どういう事ですかお嬢様! なぜ神聖なるリリス邸にこのような男を!」


 キューイさんは叫んだ。


 ……本当に嫌われてるな僕。

 僕が何をしたというんだろうか……


「婆や! わたくしの……えっと、その、将来の……えええい! とにかく無礼な発言は許しませんわよ!」


 しどろもどろながら庇ってくれたユーノさん。……嬉しい。


「とにかく! 婆やに聞きたいことがあるんですわ」

「とりあえず婆やなんて年ではないですからねお嬢様……」


『おやおや。ユーノではないか』


 キューイさんの後ろから二人の人物がやってきた。

 ザ・貴族というような煌びやかな服装を着飾った男性と女性。

 

 多分ご両親だな。

 見た目からして四、五十代って感じだし。


 よくある、お母様だけ美魔女みたいな若い見た目ではない。

 シワもあるし、普通に年相応な方だ。


 ……いやこういう言い方も失礼だろうか?


「あら、お父様お母様。ご機嫌うるわしゅう」

「ユーノ、来るなら来るといいなさい。メイド達にも心の準備があるんだからな」

「心の準備?」

「お前のワガママに……いや、なんでもないぞ! ゴホン!」


 心の準備しなきゃいけないほどユーノさんのお世話は憂鬱なのか……


「お友達かい?」


 僕たちに気づいたため、ご挨拶をする。


「お初にお目にかかります。エクス・リコードです。ユーノさんにはいつもお世話になってます」

「シール・デュラミスでぇす!」


 僕は深々とお辞儀。シールちゃんは元気に手を挙げた。


「ぐ、グフフ。ご両親への挨拶……こ、これは完全に……グフフ」


 ユーノさんよだれよだれ。最近どうしました?


「リコード? あのリコード家?」

「は」「そうですわ!」


 僕が返事する前にユーノさんが答えた。そしてお父様の隣に向かうと……


「名門ですわよね!」

「ん? そ、そうだな」

「リリス家の婿にふさわしい名門ですわね~」

「そ、そうだな」


 ……何を言ってるんだろうか。お父様少し引いてますよ。


「確かに申し分ないな……」

「わたくしとも仲が良いんですわよね~」

「そ、そうか」

「しかも成績も優秀でしてね」

「う、うむ」

「顔立ちも美しいですわよね」

「そうだな……」

「品行方正ですし、このような息子いたら嬉しいですわよね?」

「う、うん」

「あら? そういえば許嫁、わたくしにはいませんわよね~(棒読み)」

「そうだな……よし!」


 お父様は僕に目線を向ける。


「どうだねエクスくん。うちのユーノの許嫁……」

「もう~お父様ったら! 話が早いですわよ~!」


 おもいっきりユーノさんはお父様の背に平手で叩く。

 するとお父様は吹き飛び、ピカピカの壁に激突してめり込んだ。


「旦那様~!!」「お父様!?」


 メイドさん達もお姉さんが大声でお父様のご心配をしてかけよった。

 母は軽くため息。弟のエストは「お父様吹っ飛びましたわ~!」と、キャッキャッしていた。


 ユーノはくねくねしながら、照れる。


「でもでも~お父様がそう言うなら仕方ないですし~? エクス~わたくしの許嫁……」

「反対です!」


 キューイさんが再び叫んだ。

 ユーノさんは血管が浮き上がる。


「婆や……その口、永遠に閉じさせてあげましょうか?」

「その男はリコードの跡取り! あんな家のものに敷居をまたいでほしくはありません!」


 ……そもそも目的は、彼女に理事長の事を聞くことだ。

 僕はユーノさんに目線で合図を送ると、彼女も頷く。


「キューイ。わたくしの部屋に来なさい」




 ♢




「で、お話とはなんですお嬢様?」


 僕もこの場にいるのに、全く視線を合わせようとせず、キューイさんはユーノさんに聞いた。

 あまりいい気分はしないね……


「ゼット理事長に、いろいろと話したそうじゃない。親しいの?」

「親しいってほどではありませんが……とても素晴らしいお人ですよね!」


 ……は?


「学園の生徒の事を想い、それどころかわたしめのようなお付きの者にまで良くしてくださりましてはい! できる限りの協力はしようとお話させてもらいましたよ!」

「……とりあえず、あなたの見る目がないのは置いておいて……」

「見る目がないのはお嬢様です。こんな奴と仲良くするなんて……」

「その口縫い付けますわよ? いいからこっちの話だけ答えなさい!」


 ……なるほどね。あの理事長、わりと口は回るみたいだ。

 キューイさんのような人から手中におさめて情報収集か……

 面倒な相手だよ本当に。


「あ、そういえば理事長といえば、こんな手紙を今日預かりました」


 と、キューイさんは手紙を差し出す。

 そこに書かれていた言葉は……


【エクスくん。君の動きくらい読んでるよ。お兄さんとお母様、預からせてもらった】





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