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永遠ナンバーツー!!  作者: メガゴールド
エクスの過去
32/61

31話  そして現在へ

「いきますわよ! エクス・リコード!」

「いつでもどうぞ」

「キイイイ! その余裕の表情! 今日こそは涙で埋め尽くして差し上げますわ!」


 それからというもの、僕はユーノさんに度々練習試合を申し込まれていた。


 初戦は僕の魔法が初見だったためか、ユーノさんは反応できなかった。

 それゆえにわりとすぐに決着がついた。

 その後ユーノさんはこう言った。


『このユーノ・リリスに敗北を与えるとは……いいですわ! あなたをわたくしの生涯のライバルとして認めてあげますわ! 光栄に思いなさい! オーッホッホッ……ゲホゲホ!』


 と、笑いすぎて咳こんだユーノさんにライバル宣言をされた。

 なんとなく、彼女が嬉しそうに見えたのは僕の勘違いだろうか?


 それから今日こんにちに至るまで、事あるごとに、僕に挑戦してきていた。

 ワイズよりは確かにくみしやすいだろうからね。まずは二番を蹴落とすってことなのかな?


 二番は嫌だが、三番に落ちるようでは魔王になれない。だからユーノさんに負けるわけにもいかない。


「エクスの泣き顔エクスの泣き顔エクスの泣き顔エクスの泣き顔」


 呪文かなにかですか?

 そんなに僕の泣いた顔見て笑いたいのかな?


岩石砲台サンドロック!」


 ユーノさんは、岩や石を生成、さらに周囲の物体を浮かせ、僕へと飛ばす。

 僕も僕で魔法陣から武器を生成し飛ばす。


 ユーノさんの岩と僕の武器のぶつかり合い。


 しかしこうしてみると、属性こそ違えど戦法は似てる事に気づく。


 物質を操り攻撃するところなんてそっくりだ。

 だからこそユーノさんは僕にこだわるのかも。


「弾けなさい!」


 岩が自主的に砕け砂となる。

 砂は土埃となり、僕の視界をおおう。目に入らないよう、僕は目を守るゴーグルを生成し、装着。


 だが視界が土埃で見えない……


 考えたね……さすがユーノさん。

 単純なぶつかり合いなら僕に分があったからね……


「さあ行きますわよ!」


 土埃で視界がハッキリしない所から突然飛んでくる岩……

 反応できないなら、盾を生成し、防ぐのみ。


 だがそれくらいなら彼女もわかってるはず……


「チェストですわ!」


 土埃からユーノさん本人が接近戦を仕掛けてきた。

 僕は剣を生成し迎え撃つ。


 やはりユーノさんも気づいていたか……

 僕の弱点、身体能力の無さを。

 接近戦に弱い……ここをなんとかしたいものだ。


 僕は武器の生成魔法が中心。僕自身がそれを振るって戦えることができれば……さらに強くなれるはずなんだ。


 でも生まれつき体が弱いこの体では、鍛えるのにも限界がある。

 

 単純な身体能力は学園ワースト二だしね……

 一番身体能力のない子は体が不自由な子。五体満足な僕は実質身体能力最下位と言えるね。


 無い物ねだりしても仕方ないとは思うけど……


 


 ♢




「キイイイ! また! また負けましたわ!」


 接近戦を仕掛けられたものの、僕は反応速度は悪くない。即座に罠のように武器を仕掛け、ユーノさんに突き立てて勝負ありとなった。


 でも、日に日に余裕無くなってきてる。

 ユーノさんは強い。僕との差はそこまでないと思える。


 差がない人との実戦は僕の成長にもつながると思う。多分。


「ユーノさん、また腕をあげましたね……本当にうかうかしてられないです」


 僕は座ってる彼女に手を差し出す。

 少し照れた様子を見せながら、僕の手をとってくれる。


「い、いずれ泣かしてさしあげますからね!」


「「お嬢様~!」」


 この間のユーノさんお付きの人だ。


「なぜそんな奴といつまでも! 言ったじゃないですか! あたくしの友達の……」

「やかましいですわ! わたくしが誰といようと構わないでしょ!」

「ですがあたくしは旦那様からよく言い聞かせられてるのです」

「お父様だろうがなんだろうが、わたくしのする事に口出しはさせませんわ!」

「なんてことを……そういえば結婚相手も自分で決めるとか言ってましたよね……まさか!」

「あ、わわわわわわわ! だ、黙りなさい! それ以上口を開かせませんわよ!」


 相変わらず、僕はお付きの人には嫌われてるみたいだね。

 まあそれでも、ユーノさんが僕に関わってくれるのは嬉しいから、友人関係は続けたい所。


 ……あれ? 友人でいいのかな?


 なんか……嬉しい。




 ♢




 そうして僕は日々の日常を過ごしていた。勝てないと思いつつも諦めきれずに……


 これが僕の過去……


 シールちゃんはこれを聞いて、協力する気になってくれるといいけど……

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