6話:私、どうなるの?
「…世界を…変える…?」
レオンさんの言葉が、私の頭の中でこだまする。
世界を変える…
そんな…私にできるの…?
私は、ただ、猫が大好きな、普通の女の子なのに…。
「…一体、私は…どうなるんだろう…?」
私は、不安な気持ちで、レオンさんを見つめた。
レオンさんは、私の不安そうな表情を見て、優しく微笑んだ。
「エリア、大丈夫だよ。…君には、僕がいる。…それに、ルナもいる。」
レオンさんは、私の手をぎゅっと握りしめた。
「…はい…。」
私は、レオンさんの温かい手に触れて、少しだけ安心した。
でも、まだ、不安な気持ちは消えなかった。
ルナは、私に…《眠っている力》…があると言った。
そして、その力は…いつか、ルナとレオンさんのために、私の世界を救う力になる…と。
でも、その力って…一体、どんな力なんだろう…?
それに、どうやって使えばいいんだろう…?
私は、何も分からなかった。
「エリア…。」
レオンさんが、優しく私の名前を呼んだ。
「…はい…。」
私は、レオンさんを見上げた。
「…これから、君には、いろいろなことが起こるかもしれない。…楽しいことばかりじゃないかもしれない。…つらいこと、苦しいこと…たくさんあるかもしれない。」
レオンさんは、真剣な表情で言った。
「…はい…。」
私は、レオンさんの言葉に、覚悟を決めた。
「でも…エリア、忘れないで。…君には、必ず、乗り越えることができる力がある。…僕たちは、君の味方だ。…だから、いつでも…僕たちに頼ってほしい。」
レオンさんは、私の目を見つめながら、そう言った。
「…レオンさん…。」
私は、レオンさんの言葉に、胸が熱くなった。
レオンさんの優しい言葉に、私は、涙がこみ上げてくるのを感じた。
「…ありがとうございます…。」
私は、レオンさんに、感謝の気持ちを伝えた。
レオンさんは、私の頭を優しく撫でて、微笑んだ。
「…さあ、エリア。…もう、大丈夫だよ。」
レオンさんは、そう言って、立ち上がった。
「…はい…。」
私も、レオンさんに続いて、立ち上がった。
「…それじゃあ、そろそろ、お店に戻ろうか。」
レオンさんは、そう言って、カフェの入口へと向かった。
「…はい…。」
私は、レオンさんの後ろをついて行った。
カフェに戻ると、いつものように、猫たちが、のんびりと過ごしていた。
ミケは、窓際で日向ぼっこをしていた。
シロは、カウンターの下で、毛糸玉と遊んでいた。
チャチャ丸は、キャットタワーの上で、お昼寝をしていた。
猫たちの姿を見て、私は、少しだけ心が安らいだ。
「…ルナ…。」
私は、ルナの姿を探した。
ルナは、カウンターの上に座って、私を見つめていた。
私は、ルナに近づくと、そっと抱き上げた。
「…ルナ…ありがとう…。」
私は、ルナに、感謝の気持ちを伝えた。
ルナは、私の腕の中で、静かに目を閉じた。
私は、ルナを抱きしめながら、心の中で誓った。
(…ルナとレオンさんがいる、私の世界を守る…それが、きっと、世界を救うことになる…!)