13話:運命の輪郭
「エリア、レオン、ルナ…。よくぞ…ここまで…たどり着いた…」
アルカディア様の言葉が、洞窟内に響き渡る。
その声は、深く、温かく、
そしてどこか懐かしい響きを持っていた。
まるで、遠い昔に聞いたことがあるような…
そんな気がした。
私は、アルカディア様の言葉に、心を奪われた。
白竜…アルカディア様。
その姿は、まさに、私が幼い頃から夢見てきた、伝説の生き物のそれだった。
巨大な体躯。神々しいまでの白い鱗。そして、知性と優しさをたたえた瞳。
アルカディア様は、ゆっくりと翼を畳むと、私たちに近づいてきた。
私は、アルカディア様の大きさに圧倒されながらも、その優しい瞳に、恐怖心は感じなかった。むしろ、不思議な安心感を覚えた。
それは、まるで、
嵐の夜に、
灯台を見つけた船乗りのような、
そんな気持ちだった。
今まで、
私は、
暗闇の中を、
手探りで
進んで
きた。
でも…
アルカディア様の
優しい光に照らされて、
私は、
初めて、
自分の進むべき道を、
見つけることができたような、
そんな気がした。
アルカディア様は、
私の目の前に
座り込むと、
静かに語り始めた。
「エリア…
レオン…
そして…
ルナ…。
君たちは…
この世界の…
運命を…
変えることができる…
者たちだ…」
その言葉に、
私たちは息を呑んだ。
世界の運命を…変える…?
私たちが…?
そんな…
まさか…。
「恐れることはない…。
君たちには…
その力が…
備わっている…。
ただ…
目覚めていないだけだ…」
アルカディア様の言葉に、
私は、自分の手に目をやった。
私の手は…光に包まれていた…。
それは、アルカディア様の領域で見た、
あの光と同じだった。
「これは…? 」
私は、驚いて、自分の手を見つめた。
私の手から…光が…
溢れ出し続けている…。
その光は…
まるで…私の…力…を…
表している…みたい…。
私は、アルカディア様の言葉を思い出した。
「エリア…君は…世界を…救うことができる…。」
「エリア…信じろ。君自身を…そして…君の…力…を…。」
「エリア…力を…解放するのだ…。」
アルカディア様の言葉が、私の心に響き渡る。
私は…自分の力に…目覚めた…?
「エリア…。」
レオンさんが、私の目を見つめ、静かに言った。
「君は…目覚めたんだ…。」
目覚めた…?私の…力に…?私は…世界を…救える…?
「エリア…レオン…ルナ…。君たちは…この世界の…希望…なのだ…。」
アルカディア様の言葉が、私の心に深く染み渡った。
希望…?私たちが…?
「ああ…。」
アルカディア様は、頷いた。
「君たちには…世界を…救う…力がある…。」
世界を…救う…?力…?
「でも…。」
私は、アルカディア様に尋ねた。
「どうして…私たちが…? 」
アルカディア様は、私の質問に、優しく答えた。
「エリア…レオン…ルナ…。君たちは…選ばれし者…。そして…この世界を…救う…鍵を…握る者…なのだ…。」
選ばれし者…?鍵…?
「どういうこと…?」
私は、アルカディア様に尋ねた。
アルカディア様は、静かに語り始めた。
「エリア…君は…《破壊者》…。
レオンは…《調律者》…。
そして…ルナは…
《原初の力》…を…持つ者…。
君たち三人が…力を合わせれば…
世界を…救うことができる…。」
破壊者…?調律者…?原初の力…?
「一体…どういうこと…?」
私は、アルカディア様に尋ねた。
アルカディア様は、静かに語り始めた。
「エリア…君は…世界を…破壊する…力を持っている…。」
世界を…破壊する…?
「レオン…君は…世界を…調律する…力を持っている…。」
世界を…調律する…?
「そして…ルナ…。君は…世界を…創造する…力を持っている…。」
世界を…創造する…?
「君たち三人が…力を合わせれば…世界を…壊すことも…そして…再生させることも…できる…。」
世界を…壊す…?そして…再生させる…?
「エリア…レオン…ルナ…。君たちは…この世界を…救う…最後の…希望…なのだ…。」
アルカディア様の言葉は、私の心に深く突き刺さった。
世界を…救う…?最後の…希望…?
そんな…大それたこと…。私に…できるの…?
目の前のアルカディア様は、まるで、この世界のすべてを見透かしているかのようだった。
その瞳は、深く、そして、静かだった。
私は、アルカディア様の瞳に、自分の運命を見た気がした。
世界を…救う…。
それが…私の…使命…?
「エリア…。」
アルカディア様は、私の名前を呼んだ。
「はい…。」
私は、アルカディア様を見上げた。
アルカディア様は、私の目を見つめ、静かに言った。
「君には…その力がある…。」
その力…?
世界を…救う…力…?
「君なら…できる…。」
アルカディア様の言葉に、私は、心が震えた。
できる…?私…?
「君なら…世界を…救える…。」
アルカディア様の言葉は、私の心に、希望の光を灯してくれた。
私…世界を…救える…?
でも…本当に…私に…できるのかな…?
不安と期待が、私の心の中で入り混じる。
世界を救う。それは、とてつもなく大きな、そして…困難な…使命。
私に…本当に…できるのかな…?
「エリア…。」
アルカディア様は、私の不安そうな表情を見て、優しく微笑んだ。
「恐れることはない…。」
アルカディア様は、私の頭を撫でた。
その大きな手は、温かくて、そして、力強かった。
「君は…一人じゃない…。」
アルカディア様の温かい手に触れて、私は、少しだけ気持ちが落ち着いた。
「ルナも…レオンも…そして…私も…。」
アルカディア様は、私を見つめ、静かに言った。
「私たちは…いつも…君を…見守っている…。」
アルカディア様の言葉に、私は、涙がこみ上げてくるのを感じた。
私は…一人じゃない…?
ルナも…レオンさんも…そして…アルカディア様も…?
「ありがとう…アルカディア様…。」
私は、アルカディア様に、感謝の気持ちを伝えた。
アルカディア様は、私の頭を撫でながら、優しく微笑んだ。
「さあ…エリア…。」
アルカディア様は、言った。
「君の…力に…目覚める時が来た…。」




