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勇者などいない世界にて(原本)  作者: 一二三
第一章まとめ
36/43

第一章 ストーリーまとめ(超適当)

これは、第一章を読むのが面倒だなと不覚にも感じてしまった人のための救済システム。

或いは、全部読み終わって最後に振り返りがしたいという方のための文章です。


とは言っても説明だらけで分かりにくい文章なので普通に最初から最後まで物語を読むことをお勧めしますが……




 ある世界の、森の奥の地にある村アル・ツァーイ。

 そこに住むスマクラフティー家の兄妹は、平和な世界にも関わらずなぜか、そんな辺境の地で修行を日々積んでいた。


 グラナード・スマクラフティー。生まれ持ってして特殊な魔法を扱える、村で一番強い青年、18歳だ。

 メイア・スマクラフティー。彼女は、そんな兄とともに鍛錬を積んで強くなっていった、かわいい16歳だ。


 彼らが今日も今日とて平和な日々を過ごしていたとき、事件は訪れた。


「何それ!その黒いやつ、な、何?」


 グラナード(略してグラン)は突然、黒い闇の繭に包まれて姿を消してしまう。

 当のグランは冷静に何が起きてもいいよう身構えていたが、16歳とまだ幼いメイアはただ1人の兄を失い驚愕する。




 目の前の闇が消えた時、グランは突然の浮遊感に襲われ自分が空中にいることを認識。空は暗く、太陽すら見えないこの世界は、まるで()()()()()()()()()()()()()()

 加えて、向こうから巨大な黒龍が飛んで来て、急いで臨戦態勢に入るも空中では身動きが取れず、観察することしかできなかった。

 しかし、その観察により龍に敵意がないことを認識。気付いた時にはその巨軀の上に乗らされていた。


「汝は今 "失踪" を体験した」

「吾はこの世界に仇なす者だ」


 黒龍はラグラスロという名前で珍しいことに喋れる系のやつだった。

 彼によれば、ここはグランの予想通り異世界で、帰る方法は「歪み」という空間の狭間的なものに入るか、この世界に呼び込んだ敵と戦い帰らさせるかのどちらか、とのこと。


 どうせ敵はわざわざグランを帰すような真似はしないだろうし、「歪み」が見つかるかもわからない。しかし、


「生物には、それぞれ適した環境ってのがあるんだぜ」


 そう言って、グラナード・スマクラフティーの物語は始まった。



 その後、ラグラスロによって試練が課される。簡単に言えば、世界に1匹しかいない蛇を()()()()()()()()()()というものだ。もちろん、グランもこの試練内容の矛盾に悩んだ。

 しかし、件の大蛇との激戦の末に、試練のトリックを見破り見事、最初に蛇を殺し、()()した敵を今度は生け捕りにするという手で達成してみせた。


 それから何日かして、グランは1000年以上も前に、故郷アル・ツァーイを治めていたという王と邂逅する。彼の編み出した魔法『デアヒメル』を観察し、見よう見まねでやってみたところ出来てしまった。

 グランは今まで「自分は強い」と自惚れていたことを反省し、もっとどうにかして精進することを決意。


「そう思っていた時期もありました〜って展開になるのかい?」


 そんなところに現れたのは、フィースト・カタフという、世界三大派閥のひとつ、カタフ家の人間だった。彼は「自惚れている人間」を殺したいという悪感情を持っており、グランの元に現れたらしいが、グランは既に己の傲慢を改めている。それに落胆し、なんとか戦闘を避けることができた。きっと、戦っていたら余裕で負けていただろう。



 ある日、ラグラスロが背中にミステルーシャ・アプスという、三大派閥のアプス家の御令嬢を乗せてくる。彼女もグランと同じで突然この世界に転移させられたのだろう。

 ミステルーシャ(略してルーシャ)はグランと共にこの世界で戦っていくことを決意、するとラグラスロによって第二の試練が課される。

 内容は、奇鬼忌琴という楽器を手に入れることと、凶暴な獣を倒すこと。


 前回とは違い試験内容に矛盾点もなく、あっさり終わるかと思われたがそんなはずもなく。


「グ、グランさぁぁぁーーーんッ!!」


 心臓を貫き倒したはずの魔獣が起き上がり、グランの腕を吹き飛ばす。なんとかルーシャの魔法で腕を繋げたとは言え、心臓を貫いても目を潰しても傷が再生されてなす術もなく逃げることになってしまった。

 話し合いの末、試練にあった楽器の存在。それが魔獣を倒す鍵になるのではと気付くことになり、二手に分かれて試練を遂行。

 ルーシャが楽器を入手し演奏することでようやく巨獣を倒すことに成功した。



================




 一方でグランの妹、メイアの方はというと。


 ただひとりの兄グランを失ったことで精神は廃れ、家から慟哭が常に響いていた。

 なんとか村人の助けもあり立ち直り、兄を救う旅をすると決意。馬車に揺られ魔法の研究が盛んな街、ユニベルグズへと向かった。


 そこで出会ったのはナハト・ブルーメという魔法研究施設で働く女性だった。彼女はメイアの天真爛漫な性格と若くして強くなろうとするその心意気を買い、メイアの魔法をさらに発展させることを約束。

 そのかわり、当分はメイアの苦手な攻撃魔法を、使用するのに十分な技量が身につくまで放ってはいけないと禁止される。


 それから時は経ち、未だ誓約が掛かった状態のとき、カラピアとゴースという2人の刺客が目の前の夜道に立ちはだかる。

 両者ともにメイアを上回る実力を持ち、なんとか攻撃を防ぎダメージを与えることに成功するが、流石に少女ひとりに男ふたりを相手するのは不可能だった。

 窮地に陥り膝を崩すメイアだったが_____


「私の生徒に手を出して助かるとは思わないことだな下臈(げろう)


 ナハト・ブルーメがかっこよく駆けつけて来る。彼女の魔法でメイアの傷と疲労が取り払われると、疲れによって隠されていた日々の修行の成果がみるみる溢れ出る。

 真の力が発揮され、ナハトと共に敵を追い込んでいく。最終的には逃げられてしまったが、この日が彼女の転機となったのは間違いない。



 さらに日は経過し、ついに異世界への行き方が明らかになる。それを聞いたメイアはユニベルグズから発つことに。

「いってきます!」と言葉を残し故郷アル・ツァーイに戻った後、村の政務担当グリム・ベムと共に古風都市アンスターへと足を運んだ。

 その街にある禁止の扉と呼ばれる巨大な門。その奥に異世界への道があるとされているのだが、禁忌と名前に付くだけのことはあって入れて硬く閉ざされた門を開けてくれる様子はない。

 しかし、グリムやメイアの必死な呼びかけに、初めは伝統と禁忌を破ることを渋っていた町長が遂に許可をだす。



 かくして、メイアは異世界まで辿り着いたのだったが……



「じゃあね。必死で生きなよ」



 なんと、辿り着いた瞬間、フィーストによってメイアは命を落としてしまった。




=================




 そしてグランは、ルーシャと日々の修行と観察を繰り返している内にあることに疑問を感じていた。

 果たして本当にラグラスロは味方なのか、と。


 そんな疑問から、グランは何処かへ飛んでいった黒龍を追ってみることに。1日程歩き続け、ようやく遠くにそれらしい城のようなものが見えてくると、事件は起きた。

 茂みからガサガサと、少女が現れる。ルーシャではない。つまり、敵の襲撃かと思われたが……


「お前はもしかして……」


 拳を握り、唾をぐっと飲み込み、少女をよく見て、言う。


「メイアだ。俺の妹の、メイア・スマクラフティーだ」



 感動の再会にグランはメイアにゆっくりと近づいていく。

 しかし何を思ったか、彼女は槍を突きつけグランを殺そうと襲いかかる。既にメイアは敵の駒と化していたのだ。狭い森の中で、殺し合いという最悪な兄妹喧嘩が始まる。


 と、ついに怒りが頂点に達したグランの究極の攻撃が炸裂する。パリン!と、何かが割れるような音が響いたかと思ったら、突然メイアが頭を抱え苦しみだし、自我を取り戻すことに成功。これが、真の意味で再会となったのであったが。



「これは……この敵意、来やがったな」


「帰……れないっぽいね」



 彼方の城から飛んでくる激しい敵意。その正体を、2人とも既に知っていた。



「「フィースト・カタフ!」」



 ここに来て、いつかは対峙することになると予測していた

強敵が目の前に立ちはだかったのであった。


 戦闘は激戦で、兄妹2人でやっとダメージを与えられるような厳しい状況にあった。兄妹喧嘩によって既に体力をかなり消費していたこともあり、2人は満身創痍。

 フィーストは油断していたか、グランが執念の力で体を動かし無理矢理攻撃してくることに驚きを隠せない。

 魔法『デアヒメル』の効力によってフィーストの魔法は吸収され、ついにグラン達は互角まで持っていくことに成功。


 悪あがきをして何とかフィーストは2人を殺そうと企むが、その慢心しきった心の隙を突かれてしまい、自暴自棄になって暴れまわろうとして……



「そうはさせませんよ!」



 ルーシャが奇鬼忌琴を携え演奏しながら登場。無慈悲な音楽はフィーストを激しく襲い、長い戦闘に終止符は打たれた。




「私の名前はミステルーシャ・アプス。ルーシャと呼んでくださいね」


「私はメイア・スマクラフティーです!」


 拠点に戻り、お互いに自己紹介を済ませて休憩する。しかし、これが最後の休憩になるだろうことをこの時皆は理解していた。グラン達は敵の本拠地の近くで暴れすぎてしまったから。

 もう、戦いは避けられない。

 (ちなみに、フィーストは休息中に目覚め、今回だけ手伝ってやるよって感じで仲間になった。そっちの方が希望や未来があるからとのことだ)




 これから起こる戦いは「大侵攻」というらしい。

 敵、黒龍ラグラスロ軍( 黒龍を除いて6人しかいない)がグラン達の世界に侵入し、破壊の限りを尽くすらしい。ラグラスロの目的は世界侵略。この闇の世界だけでなく、他の世界も侵略しようという魂胆らしい。

 時は早くもやって来る。敵勢力の戦略は、グランやメイアの関係者から潰していくというものらしい。


 アル・ツァーイ、ユニベルグズ、アンスターにそれぞれ敵が派遣され、勿論、拠点にも敵がやってきた。


 メイアとルーシャがやって来た敵との戦闘を引き受け、グランとフィーストは敵戦力のリーダー、ラグラスロ討伐はと向かう。

 プロスペリテと呼ばれる古城に、龍はいた。


 しかし彼らの戦闘は非常に一方的で、真の姿となった竜の力になす術もなく打ち破られてしまう。もう希望はない、そう思った時だった。


「デアヒメル」


 最後にそう言い残しグランが意識を失うと、その呼びかけに応えるかのように彼は現れた。

 昔々、グランの故郷を統治していた王、デアヒメルだ。しかし、既に老いた彼には戦う力がない。だからといって、なす術が無いわけでもなく_____




 グランが目を覚ますと、そこは未来のアル・ツァーイだった。そこにいた未来のメイアやフィーストの話によると、なんとグランは未来のグランと入れ替わったらしい。

 今の彼では勝てないなら、もっと強くなった自分なら勝てる。そう考えたデアヒメル王がとった策がこれ、入れ替わりであった。

 その考えは的確で、手も足も出せなかった敵をあっという間に倒し、再びグランが入れ替わる時がやって来て______




 グランが目を覚ますと、そこは見知った暗い場所だった。そこにいたデアヒメルの話によると、なんとグランは入れ替わっていたらしい。

 なぜグランに記憶がないのかと言うと、彼が未来から現在に戻る寸前、時の狭間とかいう場所にて、時を超えた代償として「記憶の忘却」と「厄災」を求められたからである。


 つまり、グランからしたらボコボコにやられて気を失っている間に敵は滅んでいたという状況であるのだが。



_____とまあこれが第一章「二つの世界」の適当まとめだ。



 ちなみに、大侵攻によって派遣された敵達の征服も失敗に終わっている。アンスターでは街が半ば崩壊し、ユニベルグズの魔法研究施設は一部倒壊したり、被害はあったものの、世界侵略は避けられた。


 そして最後に、「ただいま!」と、兄妹は2人揃って故郷に凱旋を果たしたのであった。







いかに簡潔に物語をまとめるかを考えたんですが、ちょっと厳しいですね。はい。ほんとに。


まあ、こう言ったまとめは第一章限定の予定なので。


では、次回から第二章です。

また次回もよろしくお願いします!

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