第一章13 解法が分かれば後は解くだけ
「この扉を開ければあるはず……」
ギィィィィーという古い扉の開く音が反響し、こだまして耳に入ってくる。
長年人の手が入っていなかったからだろう。細かい粒子が床に堆積し、埃っぽい。だが、目的のものはすぐに目がつく。
扉を開けたその先に、再び扉があるのだからそこに行くしかないだろう。
「んっ……ぐぅぅー重い……!!」
最初の扉とは違い明らかに重くなった扉をなんとか開ける。
そして中に一歩入ったその時、足元が歪んだように感じた。
_____否、実際に歪んでいた。それだけでなく、目の前の世界が既に歪み始め、ぐにゃりと視界が一回転する。
思わず目を瞑ってしまい、気持ちの悪い世界から目を背けると、空気が変わった感じがした。
そして、目が回りゆらゆらする感覚が消えるのを確認して目を開けてみると、その世界は緑に富んだ明るい世界だった。
鳥がさえずり、木々は生い茂り、太陽が浮いている。
後ろを振り向くと先程くぐった扉が開いており、中を除くと古い建築物の内装が、埃っぽい部屋が見える。
この不思議な場所とあの部屋が次元を超えて繋がっていると見て間違い無いだろう。
「でも、ここはどこ?あの世界、という訳ではなさそうだし……」
謎の世界へと足を踏み入れてしまった一人の女性、名をミステルーシャ・アプス。
試練を達成するための鍵とされる封印された楽器、奇鬼忌琴を手に入れる為グランと別行動をとっている。
「さて、久々の太陽と青い空だけど、今はだらだらしてられない。どこに目的の物がある?」
それっぽい場所に来たとは言っても、場所が広すぎるだけに何処へ向かえばいいのかなど分かりやしない。
小鳥が数羽、一斉に飛び立ち羽ばたく音がバタバタと遠のいていく。鳥はのんきでいいものだとさえ思う。
どこかにヒントとなるものが無いかと当たりを見渡してみるも、本当にただの森で、何かの痕跡すら見当たらない。
封印されていると言うのなら、その封印したものの場所を記した物があってもおかしくないのだ。
「よし、一回周りを歩いてみよう。ここからじゃわからない物があるかも知れない」
_______________。
「あぁ、無かった………どこに何があるの?わからないよ」
グランを待たせているので、周りをよく観察しつつ早歩きで一周したが、結局ヒントとなるとのは何もなかった。
最終的に最初の扉の前へ戻ってきたルーシャは、最後の希望としてその扉を観察してみる。
「あーー、やっぱりない。ちょっと頑丈なだけの扉だこれ」
何も見つからずに時間が過ぎ去って行くことに焦りが生じ、心臓の鼓動が速くなってくる。
どうしたら、何をすれば、どこに、どうやって、速く終わらせないと、グランさんが待ってる、答えはどこに、誰か……
焦燥に駆られ数多の疑問が脳を駆け巡り、脳の回転が急きょ止まる。
神に祈るように天を仰ぐと、ちょうど小鳥が数羽羽ばたいてどこかへ飛んでいった。
「そういえばさっきも鳥飛んでたっけ。………ん? あの鳥さん達って、さっきと同じような感じがする。さっきと同じ方向に飛んでくし、えっと……」
何かを考えようとするとすぐに停滞してしまう。
しかし、ルーシャの足が一歩、また一歩と、不思議と歩き出していた。小鳥を追いかけて、あるかもわからない目的地に向かって、次第に歩くのも速くなっていった。
草をかき分け奥地にぐんぐん進んでゆく。
本当に直感に従って進んでいっていいのだろうか、これで何も無かったらそれは即ち試練の失敗と言ってもいい。
これ以上遅くなったなら、堪えることも難しいのだから。
「……あった。小さな祠が、こんな森の木々の間にあった」
絶対に見つかるまいとばかりに、木と木の間に、ジャストフィットで建てられている小さな祠がそこにはあった。
古よりあるだろう建物だが堅牢で精密な作りになっている。
「この小さな扉に描かれた模様は、ファヴァール……?」
そこにあったのは魔獣のような形の絵と、人が何かを持ってそれと対峙しているような絵である。
それぞれ別々の場所にあるが、二つとも繋がっているのだと絵をみてすぐにわかる。
獣と戦う人間が持つ「何か」から獣の方へ線が引かれ、攻撃しているような描写であろうか。
「まあ、多分、ここに封印されてるのが奇鬼忌琴なら、ぜったいそれで攻撃してるよね。つまり、楽器をなんらかの形で武器として使う? いや、今はとりあえず回収しちゃおう」
ルーシャの手と同じくらいの大きさしかない青い扉を静かに開ける。封印されていると聞いていたのでまさか普通に開くとは思っていなかったが、僥倖だ。
しかし、封印されているのにタダで入手できる筈がない、と言うのが世の摂理だ。何も起こらないなんてことはない。
開けられた小さな空間から、目の前に佇む全てを吹き飛ばすような、至極濃縮された覇気、殺気、怨念、とにかく恐ろしい圧が吹き荒れる。
「ぐぅぅ〜ッ!お、『限界超圧』!!」
ルーシャを軽々と吹き飛ばしそうな圧力が襲ってくるなら、魔法で圧を作り出しそれで対抗しようと言う思惑だ。
そして、その予想通り噴き出る力との均衡が保たれ、ルーシャはなんとか木に寄りかかってやり過ごすことに成功した。
「はぁ、はぁ、はぁ……よ、よし。これで、やっと……」
祠に近づき、小さな穴に手を入れる。
その中に小さな袋があるのを確認しそれを手に取り表に出すと、やはり楽器とは思えないような物が出てきた。
そもそも、楽器を取り出すのに扉がこんなにも小さいことからしておかしい。
「いや、この袋の中身、また違う空間に繋がっている…??」
小さな袋の中に広がる大きな世界。
その中に入ることはできないが、腕を中に入れることくらいはできるだろう。
「躊躇う時間はない、手を、入れよう」
その豪胆な振る舞いには驚きしかないが、それが今回は功を奏し、大きな物をその手に掴み取ることができた。
それを抜き取ると、やはりそれは予想通り弦楽器が姿を現す。弦が5本、作りは意外とシンプルなその楽器は、見た感じは完全に普通のそれであるが……
ジャラン〜〜ジャジャジャ〜ン
ルーシャが一度音を奏でると、音の一部が衝撃派へと変わり前方の木を破裂された。
衝撃波へと変わる、という表現は目に見えてわかるもので、目に見えない音が目に見える力に変換されているのである。
祠の扉に描かれていた、人間から獣へと繋がる不思議な線はおそらくそれを記したものだろう。
「これがあれば、あいつを倒せるの?……でも、これから感じる謎の力、これだけがあれを退治する唯一の力なのだとしたら、、急がなきゃ」
ルーシャはさっと振り返りもと来た道を疾駆する。草木が視界を遮るが、音を奏でて行く手を塞ぐ木々を薙ぎ払うことで効率よく走り抜ける。
グランの限界が来るのは、もう時間の問題だ
==========================
「ぐぅぁぁーッづぁァ!一撃一撃が重いぜぇこいつは」
グランを睥睨する相手の一撃はグランの体力を確実に、且つ大幅に削る、まさに破壊の一撃だ。
何とか躱そうと努力しているが、怒涛の攻撃の連鎖に疲労のまだ残っているグランでは対応ができず、攻撃の何割かは武器で受け止めなければならない。
それに、この獣はグランの戦術を見極めている。
グランがどのタイミングで攻撃してくるか、一瞬の隙をついてくるだとか、そう言ったことはもう既にバレている。
「攻撃しようにもこいつには効かねえし、かと言って攻撃しないと怪しまれるし、あぁもうやべぇ!」
それでも、グランはルーシャについて何も語らない。
魔獣との第二ラウンドが始まって大分時間が経つが、それでもルーシャが帰ってこない。
つまり、建物に入ってはい持ってきました、なんて優しい展開ではなかったということだろう。
「あいつもきっと頑張ってるんだ、だから俺はあいつを責めねぇし、信じて待ち続けるんだよッ!」
月の刃と鋭利な鉤爪が交わる。互いの瞳が睨み合う。
その一瞬一瞬がとても長く感じられるのは、きっと何かを待つ人間すべてに共通する事象であろう。
一日千秋とまではいかないまでも、何かを待つという作業と堪えるという作業を同時に行うのは非常に辛い。
いつまで待てばいいのだろう、もう耐えられないかもしれない。そんな考えが無限に湧き出て止まないのだから。
「『怒れる掌』!」
巨大な拳で敵の顔面部を殴り飛ばすと共に、相手の視界を拳で奪う。
「でらあぁぁぁあっしゃ!」
超高速で相手の懐へ潜り込み柔らかな腹部へ怒涛の斬り込みを入れる。どうせ意味のないことだが、攻撃しているという事実がグランの焦燥を和らげる。
しかし、懐で止まることなく斬り続けていたら案の定尻尾で上空へ吹き飛ばされ頭の角の先端がグランの腹を引き裂く。
「くっそ!この……野郎、とんだ災害級の……化け……物じゃねえかよ……」
何とか受け身を取り不時着するも、腹からの出血が、傷が浅いとは言え少しずつ生気を奪いにくる。
「『スラヴ』……この、魔法にも限界が、あるな」
グランの言う通り、この自然治癒力を高める魔法では限界がある。もっと、純粋に回復ができる魔法を覚えておけば良かったと痛感する。
噴き出る血が地面を伝い少しずつ広がって行く。
それは腹部をギッタギタに攻撃された猛獣も同じで、既に傷は完全回復しているとは言え血液はそのまま地面に残り続けている。
「ダメだ、もう、動くどころか立つ力すら出ねえ。これは、本当に絶体絶命というやつだな、ははっ」
死中に活を求めるも、進むべき道は何も見えてこない。
あと一つ、最後にできることは魔法を一発叩き込むくらいだが、それが何の役に立つだろうか。立つはずもなかろう。
「でもどうせなら、最後にドカンとやっておきたい所ではあるんだよな……へへっ、『オリヘプタ』……」
力を絞り尽くして魔法を放ったため、変な力が入り変なふうに魔法が放出されてしまう。
しかしそれは今まで見たこともないような、予想外の結果を残すことになる。
「え? おいおい、最後の最後でこんな、俺が目指した魔法の発展じゃないかよ。こうすればもっと強いのが撃てたのか」
最初の蒼い光はふと形が揺らめくと、蒼い結晶型のものに変化する。
それはグランの目指した「発展」の一つである。
"反射"の性質を持つ魔法の力を"破裂"の特徴を持つ『オリヘプタ』に組み合わせて、破裂する力を何度も反射させ、狙った部位に攻撃を繰り返す魔法を作り出す。
「発展した『オリヘプタ』、新たな可能性を発見したぜ」
元よりオリヘプタが持つ力を七つの結晶が何度も反射させながらファヴァールに当たり爆発を続ける。
全ての結晶から多方向への力が放出されるため、炸裂する光線が複雑な図形を描きながら移動している。
「まあ、敵に攻撃が当たれば最終的には力は尽きる。この魔法も無限ではないし、力尽きる寸前で咄嗟に使えるようになっただけだしな」
死力を振り絞って未だ意識を保っているグランだが、そろそろ本当にもう限界だ。
咄嗟に出た魔法もすぐに底をつき、全くダメージは通らず、もうできることはなくなった。いや、後は、待つだけだ。
グランは膝を地面に突き、ほぼ寝そべるような形で魔獣を一瞥する。向こうはもう勝利を確信しているのか、何もせずにグランがくたばるのを待っているらしいが、そう言うわけにはいかないのだ。
グランの体力が尽きるまで、もう僅かである。
===========================
暗い暗い場所で大きく姿勢を崩しながら息を切らす者。
彼女は暗い世界でひたすらに走り続けていた。訂正しよう、明るい世界から暗い世界に至るまで、走り続けていた。
そして、グランと別れて約15分。漸く猛獣ファヴァールの後ろ姿が見えてきて、新たな武器を抱えるルーシャは叫ぶ。
「『限界超圧』!」
約10メートルほど先にいるその巨獣にルーシャの巨大な覇気が直撃すると、突然の後方からの攻撃に臨戦態勢をとる。
ファヴァールにとって一番の驚きは、いままでずっと守り続けてきたもの、奇鬼忌琴が彼女の腕の中にあることだったらしく、それを見た瞬間猛威を振るわんと突進してくる。
「えっと、これ普通に弾けばいいんだよね」
不慣れな楽器だが、弦を弾くだけなら誰にだってできる。
ルーシャが素早く弦を弾くと音が無数の力の塊を形成し敵の猛威を食い止める。
決して食い止めただけではない、角を始めとして、爪や背中部分などの硬い部位を悉く破壊し尽くしている。
恐るべき破壊力だ。音を奏でるだけでこんなにも激しい衝撃波が敵を破壊するなどと、それは楽器ではない。
楽器に似せられたただの殺戮武器だ。故に、これは不可思議な世界に閉じ込められていたのだろう。
ボロボロになったその獣がよろめくと、既に倒れ込んでしまっているグランが目に入ってきた。
そう、ルーシャらグランが倒れるまでに間に合わなかった。
「ぐ、グランさん!! あ、ああ、なんてこと。私が遅かったから、そんな……」
ルーシャはグランの体力が尽きる前に戻ってこれなかった無力さに怒りを覚え、その怒りに任せて楽器を激しく奏す。
激しく音を奏でるだけで、それだけで破壊の力は無限に力を強めていく。
音が可視化されたかと思いきや、すぐそれは轟音とともに堅殻や肉を巻き込みながら爆ぜていく。どんどん、どんどん、荒れ狂う音符の猛威が巨躯の肉を抉り、もぎ取り、刈り取り、毟り取ってゆく。
肉塊が血とともに地面にこぼれ落ち非常にグロテスクな場面が広がると思われたが、無数に現出する音符の数々がその肉塊をも発散させ、血液を蒸発させ、消してゆく。
今のルーシャは怒りに任せて力を行使する鬼と成り果てていた。数奇な試練の物語が着実に解決に向かっている筈なのに達成感など何も感じない。
失ったものが大きすぎるのに、なぜ喜べる?
音という新たな力の暴力に翻弄され何もできず、あっという間に弱り果てるファヴァールの姿。
ほぼ原型など留めていないが、残った部位の特徴からそれが目的の獣であることは明らかである。
息を荒らげ、失った片目の分まで激しく睨み、未だ闘志を燃やしているようだがその姿ではもはや動くこともままならないはずだ。
また、その傷が全く回復していないことが、この武器での攻撃がファヴァールの撃破条件であることを証明していた。
「散ってください、さようなら」
怒りの鎮魂歌が鳴り響き、一方的な暴力で戦いは終結した。
よって、ミステルーシャ・アプス、並びにグラナード・スマクラフティーは遂に試練を達成した。
「……グランさん、ごめんなさい。戻ってくるのが遅すぎましたかね。でも、ここまで良く耐えてくれました。流石ですよ、本当に」
ファヴァールを撃破するとすぐグランの下へと駆け出す。
ルーシャの目は潤み、今にも雫が溢れ落ちそうな雰囲気である。出会って間もない彼らの間にも少なからず絆が芽生えていた。それだけの関係性は既に構築されていたのだ。
魔獣が滅び静寂が訪れた遺跡にて、ルーシャはグランに語りかける。
グランの腹部が真っ赤に染まり周囲の床に血が広まっているのが目に入ると、思わず目を背けたくなるが、背けることは決してしなかった。
「こんなに流血が……これは、もう」
最後に、ルーシャはグランの手を握る。本当にさっきまで意識があった証だろう、まだ手は暖かい。
10分以上も耐えきったことが本当に信じがたいことなのだが、それはきっと、ルーシャを信じてくれた証拠だから。
ふと、手を握るルーシャの手に違和感を感じた。
「え……まだ、手が動いてる。これは、私の手を握り返そうとしている、の? いき、ている、の?」
「……ぁぁ……ぁぉ…ぅ」
「ま、まだグランさんは生きているわ!な、なんてこと、そんな……と、とにかく回復しないと、『リスレッツィ』!!」
強力な回復魔法を支給使用する。
生きているとわかったなら、絶対に死なせちゃいけない。
ただ、そんな使命感だけがルーシャの脳内を支配している。
「……ぁ、ぁぁ…ゃぉぅ……っ、ぉぁ……」
「な、何か言おうとしてるんですよね?もう少ししたら喋れるようにもなるはずです」
「はぁ……はぁ……あ、あ、ぁぁ……ば、ばか、やろぅ……って、言ってるんだよ」
「ば、馬鹿………え?」
突然のグランから出た馬鹿の二文字。
それもそうか、とルーシャは納得してしまう。何せグランが生死を彷徨う程にまで待たせてしまったのはこの自分なのだから。
「お、お前、さ。自分が悪いって、思ってるようだけどよ。違ぇぞ、それは。俺は全く、お前の仕事ぶりに、不満を抱いてなんかいねぇって。信じてた、からな……はは」
「こんなに、こんなに遅れた私を信じて、ずっと待ってたんですか?逃げちゃって、置き去りにしてもよかったんじゃないんですか?」
「逃げて、ルーシャが帰るのを待っても良かっただろうな。でも、でもよ、そうしたら、俺の身体が鈍っちまうしよ。お前が必死で探してるのに、俺は逃げ隠れてるってのは、認められねぇな」
「……もう、グランさんも馬鹿野郎、ですね」
「そうだ、俺も馬鹿野郎だ。でも、それでいい。馬鹿みたいに足掻いて、そうやって強くなるんだよ」
その後も回復を続けながらグランとルーシャは会話を続け、翌日、彼らはやっとの思いで拠点までたどり着くことができた。帰りの道のりは行きの倍以上はあるように感じたのは、それだけ必死に戦った証拠であろう。
見事、二人だからこその行動を考える、そして成してみせた彼らに祝福が訪れることを切に願いたい。
これは願望でしかないが、思わなきゃ何も始まらない。
_____そして、二人が試練を達成して一ヶ月が経過した。
「『オリヘプタ』」
そう誦んずる声と共に、複雑な形を形成する結晶が出現。
そして、高濃度に濃縮された魔力が解き放たれ辺り一面を、狙った場所を正確に大破させる。
グランはファヴァールとの戦いの最後で大成させた新たな魔法を完全にマスターし、その他にも数多くの魔法、技を、そして戦い方を、基礎体力を底上げしまくった。
それはルーシャとて同じである。
この魔界に来てから、ルーシャはグランと共に修行を続けている。とは言ってもルーシャは戦闘に向けた特訓ではなく、より沢山、グランをサポートするための特訓であるが。
このようにして、彼らは更に、止まることなく成長を遂げている。互いに高めあって強くなる。それがどれだけの効果を発揮したかはいずれ分かる時が来よう。
そんな彼らの様子を、ラグラスロは静かに見つめていた。
しかし彼は、この二人がどれほど成長しているのかなど気にしていなかった。ただただ、何かを危惧していた。
まだ、変化の時は訪れていない。
まだ、行動の時は訪れていない。
しかし、いつ、何が起きるかは決してわからない。
だから、彼らは皆、それに向けた準備をしているのである。
だから、戦の時は着実に近づいていているのである。
やっと第二試練終わりましたぁ〜
暇つぶしに書き始めたは良いものの、執筆ってとんでもないほど大変ですね。
作家さんはいったいどんなメンタルをしているのやら、尊敬の念が絶えません。
というわけで今回も読んでいただきありがとうです




