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勇者とメイドさん その94

「……♪」


「……!」


「……♪」



 何やら陽気な雰囲気を感じながら目を覚ますと、耳に何かしら突き刺さっていました。そして元あった枕は追いやられ、ご主人様に膝枕されていました。


「耳かきしてるから動かないでね」


「朝から何をやっているのですか……」


「そう言わずにね」


「いえ、そうもっ!! っ!」



 一般的に耳掃除は気持ち良いと聞きますが、個人的には刺激が強すぎて気持ち良い箇所はなく、部分によっては痛いまであります。


「随分嫌がるじゃん。前は大人しかったのに」


「前はほとんど寝てるようなものだったので……」


「けど耳垢溜まってるから容赦しないけどね」


「ゔ あ゛あ゛あ゛あ」



 飴耳なのは問題ないです。垂れてくるでもないので。ただただ耳掃除のしすぎで耳の中を傷つけてしまう、そんな人が一定数いるのが理解できません。


「飴耳はこの国の割合としては少ないらしいよ。つまりメイドさんレアな人」


「左利きの人が少ないから珍しい、それと同じような話ですね」


「ただまあメイドさんの耳いじってて思うのは、絶対に乾燥してる方がいいなって」


「国の大抵の設備は右利き用なので、左利きだと不便に感じるのと似たような話ですね」



 珍しく感じる。感じますが、それは性能の良さとイコールで結びつくかと言われたら、必ずしもそうでないことがよくわかりますね。




 耳掃除自体を忘れて、数ヶ月に一回しかやらない。そんな時期もありました。

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