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Ⅷ 脅威

Ⅷ 脅威




 「ごちそうさまでした。」

 イノブー肉を食べた俺たちは全員至福の時を過ごしていた。。退治して調理したかいがありますよ。

 「セリス、イクス話があるから残ってね。」

 「はい。」

 片付けが終わりイリスとアクスが子供部屋で遊び始めているとき、エリス母さんから声がかかった。

 「今日イノブー倒したでしょう?ここ数日はイノブーだけが畑に出てきて暴れると思うけど、何日かしたらおそらくゴブリンやコボルトなどの2足モンスターが出てくる可能性があるの。それらが出たら深追いしないで。街の常駐戦士と応援できた兵士が基本倒すから、補佐に回って。」

 「お母さん、今回かなり真剣だね。」

 「何人も死んでるの。それなりに強い戦士も数十のモンスターに囲まれたら死ぬこともあるわ。イクスあなたは冒険者登録も終わっていない一般人なの。まだ冒険が始まってもいないんだから、腕試しで無茶しないように。本当に強い戦士は死なない戦士よ、いくら武功を積んでも死んだらおしまい。ゼクスが英雄の中の英雄と言われているのは魔王を倒したことは大きいけど、死んでいないことも大きいのよ。無理しないでね。」

 そういってエリスはぎゅっと二人の手を握り、二人を見つめた。

 「絶対深追いしないよ。」

 「そういい子ね。あなたたちがいくら強くなっても、いくら大きくなっても私の子供であることは変わらないんだからね。怪我だったらいくらでも治してあげるからね。」

 

 自室に戻った俺はエリス母さんの言った言葉を反芻していた。「助けを求めるものがいても罠の可能性がある場合があるから不用意に近づかないこと。」これって見捨てろってことだよな。そういうシビアな選択の場面にであわないことを祈るよ。

 「イクス~」

 ベッドで横になっている俺に覆いかぶさるようにセリスがのしかかってきた。

 「お母さんいつになく真剣だったね。」

 「凄く真剣に助言をくれたね。」

 「イクスは私が守るからね。心配しないでね。」

 ぎゅっと俺に抱きついてくる。エリス母さんとまではいかないが、巨乳のエリスの血を受け継いでいるセリスの姉さん柔らかな胸が押し付けられ、俺の股間が熱くなっている。       

俺は日本の時の記憶を持ったままこちらの世界に来ているから、姉さんはとても美人だと思うし、とてもタイプなんだよな。この気持ちはセリス姉さんにばれないよう慎重に行動してきたつもりだけど、セリスの周りを気にしないで無自覚にイクス大好き攻撃を食らってしまうと俺は何も対応ができない。

 「今日は一緒に寝た方がいいと思う。うん、そうしよう。」

 一人で勝手に決めたセリスはイクスの隣に横たわった。ああ、今日は興奮して寝不足になることは間違いないなと思った。

 姉さんが怪我しないよう全力でモンスター退治するからねと俺は熱い決意を胸にした。股間が熱くなっていなければ格好がついた場面だったのが惜しまれるけど・・・


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