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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
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7.退屈

 朝の会の先生の話を聞き流しながら進一は大きなあくびをした。

 朝の会が終わったあと、直ぐに授業が始まった。

 算数の授業だった。

 進一にとって算数の時間は退屈でしかなかった。

 先生が問題を黒板に書きクラスメイト達は一斉に問題を解き始める。


「わかんねー」

「計算間違えた」


 等と色々なところで問題が解けず困っている声がした。

 しかし、進一は先生が問題を書いている途中に問題を解ききり頬杖をついて退屈そうに窓の外の雲がながれるのを眺めていた。

 先生が周りが問題を解いているなか1人ボーッとしているの進一を見つけ進一のほうへと見回りに来る。

 進一はそれに気づいていたが問題を解くふりもせずに大きなあくびをした。

 先生が進一の机の横で足を止めた。


「どうしました?」


 と、言い先生の方を見た。

 しかし、先生からの返答はなく先生は何かを見ていた。

 先生の視線の先にあったのは進一のノートだ。

 ほとんど落書きや簡単なメモ程度しか書いてないノートだ。

 ノートに問題と答えだけを簡単に書いてあるのをみて先生はもうといたのかと言いたげな驚いた顔をしていた。

 ある程度時間がたったあとに先生が問題の答えを書くようにと生徒を1人づつ差していった。

 先生は黒板に書かれていた問題の他にもうひとつ問題を書き足して、進一のほうを指して言った。


「この問題、御堂君解いてみて」


 進一は軽くため息をした後、だるいなと思いながら黒板のほうへ向かった。

 向かう途中で雄大の席の隣を通った。

 雄大が進一に向かって「頑張れ」と笑顔でいった。

 進一は雄大に見えるように親指をたてグッドサインをした。

 進一はチョークを取り黒板に問題の解き方を書いていく、完璧に式を書きあっという間に答えまで書ききってしまった。

 先生が、驚いた表情をしている。

 雄大の方を見ると、「流石だな」と笑っていた。

 教室のあちこちからなるほどや凄いという声が聞こえてくる。

 進一は、自分の席へ座った。

 クラスメイトのリアクションを聞いた後にトラウマがフラッシュバックして進一は下を向いて逃げだしたい気持ちになり、少しあたふたしていた。

 そんな進一の姿を男子生徒が1人、女子生徒が1人見ていた。

 進一はなにか嫌な予感を感じていた。

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