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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
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47.変化

 俺は朝目を覚まし、何時も通りに登校する。

 いや、少し早歩きで気分が良かった。

 学校に着き教室へ向かう。

 階段を上り、廊下を早歩きで過ぎながら教室に着き入る。

 俺は自分の机の上にランドセルを置き、黒板の方にいく。

 黒板には、クシャッと一度握られた後がある紙が貼ってあった。

 その紙は新しい席順だ。

 ずっと変わっていなかった席順が遂に変わる。

 その席順を確かめる。

 俺は今の席から変わらず、俺の隣が弥生、その隣が雄大、理沙、その後ろに竹男と白銀、少し空いて詩織と心だった。

 前に矢上先生が言っていたことによると、テストの点数順だ。

 前のテストまでクラス内最下位付近だった、弥生と白銀が前に来ている。

 やはり、アレが役立ったようだ。

 俺は自分の席に戻り、4枚のプリントが入ったファイルを机の上に置いてランドセルをロッカーに入れた。

 ガラガラガラ

 教室の前の方の扉が開く。


「ほら、席につけ」


 と矢上先生が入ってきた。

 矢上先生は少し朝の連絡をした後に言う。


「はい、このプリントに書いてあるように席移動して」


 その指示を出した後に、クラスメイト達は一斉に移動を開始する。

 ━━移動しなくて良いってらくだなぁ……

 4、5分位で席の移動が終わった。


「よし、じゃあ昨日やったテスト返すから出席番号順に取りに来て」


 1人ずつテストを受け取りに行く。

 テストを見て、喜ぶもの、がっかりするもの様々だ。

 テストを受け取った。

 弥生が固まっている。

 ━━どうしたんだろうか

 そう思っていると、弥生は俺の方を向いて言った。


「御堂君、ありがとう。凄く良い点数取れたよ」


 弥生はテストを見せてきた。

 点数は100点満点中89点だった。

 その直ぐ後に俺の名前が呼ばれたから、テストを貰った。

 ━━まぁ、見なくても良いかな


「御堂君、本当にありがとう。アレ凄く役に立ったよ」


 弥生が嬉しそうな笑顔で言う。

 弥生の点数が上がり、喜んでいるので良かった。

 今回のテストで、何時ものメンバーが前の方の席に来ていた。

 やはり、アレの影響はでかいようだ。

 その後に後ろから白銀が来た。


「あ、ありがとな。これ渡してくれて、助かったよ」


 白銀がプリントを持ちながら言った。

 そう、このプリントこそがアレなのである。

 このプリントは、過去3回やったテストを元に俺が作った対策プリントだ。

 しっかりと中学生レベルの問題も含めて作られている。

 矢上先生の作るテストは凄く分かりやすく単元で纏まっているから、対策しやすかった。

 更に、今回作った対策プリントの中学生レベルの問題と、今回のテストの問題が解き方が同じや同じ漢字だった。

 しかし、それだけでは点数が取れないから、弥生から出てきた質問に対し、全て答えた。

 そうした結果、対策プリントを渡した何時ものメンバーの点数が良くなった。

 クラスメイト全員に対策プリントを渡さなかった理由は、弥生か白銀の席順を前にするためだ。

 その理由は後で分かるだろう。

 そんな風に過ごしていたらあっという間に時間が過ぎ授業が始まった。

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