表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
5/56

4.足取り

 進一にとって変わった日。

 逃げていただけの彼から大きく変わった日。

 彼は、わくわくしながら明日を待っていた。

 今までの彼だったら怯えていた明日が、待ち遠しく、早く来てくれと願うほどのものになっていた。

 ベットの中で天井を見ながら今日あったことを少しずつ頭の中で整理する。

 これは彼が毎日欠かさず行ってきた日課だ。

 しかし、この日はその日課がうまく行かないほどわくわくしていた。

 そんな事を考えていると夜は耽っていくもので、進一の瞼も重くなり、そのまま眠っていた。


 翌朝……


 母親が、今日も学校に行くのかと尋ねられた。

 進一は、軽く頷き、母親が用意してくれた朝食を頬張る。

 いつもどうり素早く食べ終え食器を片付けて、着替え、ランドセルを背負って登校する。


「ふぅ、普通に登校するのも緊張するな」


 進一はそっと誰にも聞こえない声で呟いた。

 足取りは昨日より早く。

 学校に向かっていた。


 進一の足音には少し期待が有った気がした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ