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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
33/56

29.起床

 俺は上手く睡眠出来なくて無理に体を動かす。

 近くにある自分のリュックの中の腕時計を出す。

 4時……

 ━━起床予定時間より2時間前暇だなどうしよう

 隣を見る。

 雄大がまだ寝ていた。

 ━━まぁ、後2時間あるしな

 俺は暇潰しの為に、入れっぱなしだった本を取って読む。

 本を読んで1時間経った辺りで、

 キキキ……

 床が軽くきしむ音がなる。

 ━━誰か起きたな

 俺は周りを見渡す。

 竹男が起きてた。

 竹男は着替えを始めている。

 静かだと、結構色々な音が目立つ。

 俺も着替えようと、ベッドから出る。

 竹男と目があったが、会話はせずに目配せをして、それぞれ着替えた。

 カサカサ

 俺と竹男の服が擦れる音だけが鳴る。

 ━━誰か起きないか不安だが……

 着替え終わり、俺はベッドに座りながら本を読んだ。

 静かなの時間が流れる。

 何故か知らないが心のなかに不安が出てくる。

 何に対しての不安なのか分からない。

 俺はその気持ちを無視して、本を読む。

 5時40分位になったとき、色々な所からベットや床が軋む音がなる。

 みんな起き始めたようだ。

 ━━まだ起きてない人もいるけど……

 雄大はまだ寝ていた。

 しばらくたって6時になる。

 チュンチュン

 鳥の鳴き声がスピーカーから流れる。

 目覚まし代わりのようだ。

 その後に放送が入る。


「6時半までに着替えを済ませ、食堂で朝食を取ってください」


 他クラスの担任の先生の声だと思われる、女性の声だった。

 周りではまだ寝ているやつを起こしている。

 雄大も起きたようだ。

 竹男と俺は、雄大が着替え終わるのを待って、その後食堂に向かう。

 廊下を歩いていると先生とすれ違った。

 先生は色々な部屋に周り、全員起きているか確認している。

 寝ている生徒がいる部屋では大声で起こしている。

 ━━朝からお疲れ様です

 俺達は食堂へと歩きを進める。


「まぁだ、眠い」


 雄大がむにゃむにゃと言いながらそんな事を言った。

 ━━俺はあんまり寝れてないんだが……

 竹男が「起きろー」と雄大の顔の近くで手を叩いていた。

 食堂に着いた。

 生徒はまだあまり居なくて席は結構空いていた。

 それでもはやく来ている人の中には食べ終えている人もいた。

 俺達は食事をもらいに行く。

 トレーに朝食を乗せていく。

 ご飯に、味噌汁、サラダと魚の切り身だった。

 ━━俺、朝はパン派なんだけど……

 と思いながら席につく。


「いただきます」


 俺達は揃って言って食事を始める。

 あと、飲み物は麦茶だった。

 味噌汁の具は、ワカメと大根だった。

 結構美味しい。

 魚は白身魚だったがしっかりと味付けしてあり、非常に美味しい。

 サラダのドレッシングは三種類あったがおれは青じそドレッシングにした。

 サラダを食べると野菜はみずみずしく歯応えがよかった。

 朝食は結構な量があったが、全て食べきれた。

 そして、食器を片付けに行くとヨーグルトを貰った。

 俺達はそれをデザート感覚で食べる。

 総合的に朝食は美味しかった。

 俺達は食事を終え、部屋に戻り荷物の整頓をする。

 部屋に戻る途中で弥生達にあったが挨拶を交わしたくらいで会話はしてない。

 部屋に戻りリュックから歯ブラシセットを出す。

 俺は水道まで行き歯磨きをする。

 歯ブラシを濡らし、ミント味の歯みがき粉をつける。

 1人先客がいた。

 その生徒は、どこかで見たことあるような空気がしたが気にせず歯を磨く。

 シャカシャカ……

 ガラガラ……

 うがいをして俺は歯ブラシセットの水を良く切り部屋に戻る。

 昨日の夜の内にほとんど片付けておいてあったので早々に終わって集合がかかるまで本を読んでいた。

 気づいたら一冊読みきっていた。

 同室のみんなは凄く焦りながら支度している。

 ━━みんな頑張れ

 まだ眠そうにあくびを何度もしているやつもいた。

 その後、放送で集合がかかり、朝のラジオ体操をするため宿泊施設の広場的なところに集合する。

 竹男がラジオ体操に文句を言っていたが俺はちゃんと聞いていなかった。

 少し長い学年主任の話を聞き終え、ラジオ体操をして各自部屋からリュックを背負って、着替えの入ったバックを持って、再び広場的なところに集まる。

 班でそれぞれ並び、2日目の説明を学級委員達が話しているのをボーッと聞いていた。

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