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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
29/56

26.移動中

 

「むりだよやりたくないよ」


 詩織が震えた声で言う。

 今は肝試しのスタート地点への移動中。

 今回の肝試しは、少し遠くの地点から、宿泊施設まで戻るという感じになっている。


「待って!お墓あるんだけど、後でここ通るんだよね。私むりだよ」


 お墓の隣を通ったときに弥生の腕に捕まりながら言う。

 弥生が苦笑いしているのを俺は見逃さなかった。

 それより俺はお墓のとなりにあった熊注意の標識の方が気になった。

 心と白井理沙は凄く楽しそうにお喋りしていて、詩織と温度差がありすぎて面白い。

 更にスタート地点へと歩いていく。

 すると横に、林?森?木が沢山あるところがあった。

 まだ少し明るいのにそこだけは真っ暗だった。

 ━━少し怖いな


「あの暗さやばくね」


「光通ってないじゃん」


 雄大と竹男が仲良さそうに話していた。

 楽しそうだなぁ

 本当に詩織だけが怯えてて可哀想になってくる。

 気づいたらスタート地点まで着いていた。

 此処で少し待機する。

 日がどんどんと傾いてくる。

 雄大が自分の腕時計を見て言ってくる。


「今、後5分で出発時間だ」


 俺は空を見る。

 日が落ちて、暗くなっている。

 さっきから詩織が無言で恐怖を弥生に訴えていて可愛い。

 そして、それぞれの班に懐中電灯が配られる。

 ━━小さいな

 そうやって待っていると、最初の班から出発し始めた。

 そして遂に俺達の番になった。

 懐中電灯は雄大が持つことになった。

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