23.歩く
久しぶりに運動するな。
俺は両手を上にあげ背筋をぐっと伸ばした。
今は、2つ目のチェックポイントから出発して少したったあたり。
班員を見ると、皆疲れが出てきて足取りが遅くなっている。
竹男はさっきから汗が結構出ていてタオルを離していない。
俺はまだ余裕があった。
「進一、お前凄いな、余裕そうじゃん」
雄大が俺の隣に来て息を軽く切らしながら言う。
「まぁ、体力はあるから……」
俺は言う。
雄大は「そうか」と言い少し足取りが早くなった。
俺に負けられないと思ったのか
雄大の口角は少し上がっていた。
俺はそれぞれの班員の方に駆け足で巡っていく。
「頑張れ、次のチェックポイントもうすぐだから」
竹男に言うと、「おう」と笑顔で言われた。
白井理沙は、「大丈夫よ」と余裕な表情だった。
心は、「頑張る~」と少し涙目になりながら言っていたから雄大にサポートしてやれと言っといた。
「御堂君、よくチェックポイントもうすぐってわかったね」
弥生が俺に向かっていってきた。
俺はニコッと笑って、答える。
「さっき1回見たから、それで覚えた」
弥生は驚いた表情していた。
それでも班長として、しっかりとしようとしていた。
「あんまり、無理すんなよリラックスして登ろう、楽しもうぜ」
俺は弥生に向かって言った。
弥生は「うん」と首を縦にふった。
その後俺は、詩織の方に向かう。
詩織は、
「大丈夫だよ、まだ行ける」
笑顔で言う。
無理している様子はなかった。
俺はそれぞれを回った後に、心の方を見る。
雄大と話ながら楽しんで登っていて大丈夫だなと思った。
しばらくして、3個目のチェックポイントについた。
そこにはベンチがあり、皆座って休む。
「水分補給しっかりしとけよ」
チェックポイントにいた男の先生が言った。
皆汗を拭きながら水分補給をしていた。
俺は皆が休んでいるところから少し外れて景色を見る。
緑が広がり、凄く落ち着く空間があった。
俺はそこでしばらく見た後、皆と同じでベンチに座る。
俺も意外と疲れていたようで、座ったときに力が抜けた。
「もう歩けない~、ムリー、動きたくない」
心が言う。
それを聞いて、雄大が、
「後チェックポイント1つで頂上だろ頑張ろう」
と言っていて凄く微笑ましかった。
そんなやり取りをしている雄大と違って、竹男は、ふぅと下を向いて完全に疲れきっていた。
そこで休んだ後、弥生が
「皆、そろそろ出発しよ」
と、言った。
皆足取りはそこまで早くないが歩き出した。
俺は、出来るだけ皆に会わせながら歩いた。
3個目のチェックポイントにつく前に比べて、皆凄く楽しんでいた。
俺はふぅと息を吐きながら、周りの景色を楽しんだ。




