16.図書室
私は、御堂君に図書室に案内してもらって図書室で本を見ていたところだった。
━━隣で本を見ている男の子何処かで見たことあるなぁ
私は本を見ながら、チラッと隣の男の子を見る。
……あっ!
声には出さなかったが思い出した。
今、私の隣にいるのは木下君といつも一緒にいる人。
━━えっとー名前は確か……金次 守君。いつも木下君と一緒にいるのに今日は違うんだ
と思いながら私は再び本を見始めた。
すると、
「あの、この本何処に戻すか分かりますか」
急に金次君に話しかけられた。
私は金次君の方を向き、本を見た。
「えっとこの本だと4番の棚だと思いますよ。私、後でそっちのほうにいくので戻しておきましょうか」
というと「お願いします」と、本を差し出されたので受け取って、私は4番の棚の方へ向かった。
移動するとき金次君の方を見たらガッツポーズをしてたけどどうしてだろう。
私はそれから図書室で気になる本を探して、借りれられるだけ借りて図書室を出る。
そして、教室に戻るため歩いていると、前方に不思議な空気を纏った女の子がいた。
あれは確か同じクラスの白井 理沙さん。
私は、彼女の隣をすれ違ったときなにか違和感のようなものを感じた。
気になったけど本が重いので早足で教室に戻った。
教室に戻ると御堂君が焦って出ていった。
何があったんだろう。