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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
16/56

14.助け

 進級してから数日がたった。

 あの日以降、竹男から呼び出しはないが小さな嫌がらせは続いていた。

 雄大はため息をついた。

 ここ数日ため息が増えてきた気がしている。

 雄大の隣を進一が通った。

 雄大が進一の方を見ると目があった。

 いつもの進一とはなにか違う気がした。

 雄大は本を読もうと本を手にし開いた。

 するとそこに1枚の紙が挟まっていた。

 雄大の体が震える。

 その紙には、『体育館の裏に来い』と、大きな文字で書いてあった。

 雄大は震えている足を無理やり動かしながら、体育館の裏に向かった。

 そこには竹男と取り巻きがいた。

 取り巻きがこちらに来る。

 今回、竹男は取り巻きに指示をだし自分は手を出さないで見ていた。

 取り巻き達に肩を押され、雄大は尻餅をついた。

 地面に尻餅をついてる雄大に向かって取り巻きの蹴りがとんだ。

 雄大は腹に力を入れた。

 しかし、取り巻きの蹴りは雄大に当たる寸前で止まっていた。

 雄大の頭は軽く混乱をした。

 取り巻きは寸止めの蹴りを続けていた。

 竹男はもっとやれと声をかけていた。

 竹男は満足そうにこちらを見ているから竹男側には当たっているように見えるのだろう。

 どんどん頭の整理がついてきた雄大はそんな結論を出した。

 すると、竹男が動いた。

 雄大の近くへ来て蹴ろうとする。


 トンっ、


 鈍い音がした。

 竹男の蹴りが雄大に当たる前に何かにあたった用だった。

 雄大は顔をあげるするとそこにいたのは、この場にいるはずのない進一だった。


「遅れてごめん、雄大」


 雄大の目には涙が浮かんだ。

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