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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
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12.進級

 春休みが終わり、桜の花びらがあちこちに落ちている道を歩き学校へ向かう。

 まだ寒さが残っていて、上着を羽織っている人もいた。

 久しぶりの学校で足取りはあまり早くなかったが、思ったより早く学校についていた。

 下駄箱に靴を入れた後、取り敢えず3年の時の教室へ向かう。

 教室へ着くと俺の席の前の席に雄大がいた。

 俺は話しかけようとしたが春休み前に喧嘩別れしたため、話しかけずらくそのまま自分の席についた。

 先生が来る時間までまだ時間があったので机に伏せて考え事に更ける。


 ━━どうするか………………


 何も浮かばないまま時間は過ぎ、先生が教室に入ってきた。


「はい、自分の席について、新しいクラスの名簿配るよ」


 先生は手を叩きながら言った。

 すると前のほうからプリントが配られてくる。

 自分のところまできたとき前の席の雄大と目があったが、直ぐに視線をはずされた。

 その後先生の話があり、新しいクラスへ向かうようにと指示がでた。

 俺はプリントに目を通し自分の名前を探した。

 自分の名前を見つけたがその上によく知っている名前があった。

『三嶋雄大』雄大とまた同じクラスになった。

 俺は仲直りをしようと心に決め、鞄を持って新しい教室へ移動した。


「進一、今年もよろしく」


 と、声が聞こえてきた。

 声の方を見ると心と弥生がいた。

 俺は手に持っていたプリントを見ると同じクラスのところに名前があった。

 俺は2人いる方へ向かった。


「今年もよろしく」


「よろしく~♪」


「よろしくお願いします」


 俺達は、挨拶をした。

 その後肩を叩かれたので後ろを見ると、そこには詩織がいた。


「進一君、おはよう」


「おはよう」


 と、挨拶を交わした。


「進一、その子誰?」


 と、後ろにいた、心が言ってきた。

 俺が紹介するよりも早く詩織が声を出した。


「初めまして、日向詩織って言います、これからよろしくね」


「初めまして、ここは、多野心だよ、よろしくね」


「は、初めまして、私は出雲弥生です。よろしくお願いします」


 3人はそれぞれ自己紹介をして話始めた。

 俺は男子が1人だけで気まずかったから適当ないいわけをしてそこから離れた。

 そして自分の席について、教室を見回す。

 クラスにはほぼ不満がなかった。

 しかし、1つだけあの竹男も同じクラスだった。

 そんな事を考えながらボケッとしていたら、扉が開いて先生が入ってきた。


「はい、皆さんこんにちは、私のことを知っている人は知っていると思いますが、改めて自己紹介をします。森谷英隆(もりたにひでたか)です。このクラスの担任をします。一年間よろしくお願いします」


 クラスの担任はまさかの英隆先生だった。

 そんな朝をすごし俺の不安と期待の混じった新しい学年が始まる。

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