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天才だった自分に出来ること  作者: 海純/六郎
第一章 小学生編
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10.会話

 理科の授業中、丁度授業の半分が過ぎた辺りに雄大は戻ってきた。

 雄大の表情は暗く、普通に歩いているように見えるが、俺の目には左足を庇ってるようなに見えた。


 ━━何があったんだ


 俺はそんな疑問を思ったが授業中だったから聞きに行けず、心にモヤモヤを抱えた。

 授業は終わり、休み時間に入った。

 雄大の席のほうへ行ったが雄大は俺を無視し、何処かへいってしまった。

 雄大を追いかけようとしたが、軽く睨まれ追うに追えなかった。

 そんな感じで雄大とは一切話さなかった。


 昼休み―――――


 俺は雄大の席のほうを見たが既に雄大はいなかった。

 雄大と話したかったが、話せず仕方なく教室を出て校内を散歩した。


「♪♪♪」


 しばらくたって俺の耳に聞き覚えのあるピアノの音が聴こえた。

 俺はピアノの音が聴こえるほうに向かった。

 ピアノの音はやはり音楽室から聴こえていた。

 そこには楽しそうにピアノをひく詩織がいた。

 俺は、しばらく扉の近くでその光景を見ていた。


「進一君、どうしたの」


 此方の視線に気付いたのか、詩織が話しかけてきた。


「いや、ピアノの音が聴こえて、来てみたら楽しそうにピアノ引いてるから、見てただけだよ」


「盗み見ってひどくない」


 俺の返答を聞いて口をぷくとした詩織が言った。

 その後俺のほうに向きなってくれた。


「何か表情が暗いね、何かあったの」


 俺はドキッとした。


「そんな俺顔に出てる?」


「うん、出てるよ、そのまま顔に書いてあるよ」


 と笑いながら言ってきた。

 そうか、俺意外と顔に出るのかと思いながら詩織と昼休みギリギリまで世間話をした。

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