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プロローグ~俺の革命を始める~
初投稿です
今から俺の革命を始める。
扉をおもいっきり叩いたあと御堂進一は呟く。
ゆっくりと息を吸い込む。
この世界に少しの変化を与えるため。
俺を残して過ぎ去った時間を取り戻すようにそっと空を眺める。
まだ終わっていない。
終わらせてはいけない。
掴めはしないあの時間を
運命を
あの日。
あの瞬間。
弱々しい自分ではなく。
かつて天才と言われた。
あの頃の俺で、
俺を救ってくれたあの人を助けるために、俺はやらなければいけない。
俺はこんな世界を変える。
彼女の記憶を取り戻すために
俺のできるすべてで
この12年間の片思いに終止符をうつ。
この物語の始まりは御堂の小学生時代にさかのぼる。