ドクロちゃん
R.I.P
うん、これって暮石だよな…
ステータスとか、スキルとか変なんあるけど、そうだよな?
てか、普通に考えてここ…日本じゃ無いっしょ?!これって俗に言う、異世界転生じゃね?勉強の間にこっそり見てたウェブ小説にあったような…
ん。。。待てよ?
よく見ると、棺桶にも何かあるよな…
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故 ピーターの身体
〔名前〕不明 <改名>
〔種族〕スピリット
人族
〔性別〕♂
ーステータスー
Pw lv.0
ーユニークスキルー
不遇、亡霊、墓守。
ースキルー
言語理解、建築 lv.1
ー加護ー
ドクロ町
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え?あー…え?
この棺桶、さっきのやつよりおかしくね?
というか、これ僕だよね??
ガイコツって僕のことだよね???
どうすんの。
なんか、名前ないし…不遇なんてスキルついてるし…
誰か、せつめいしてーーーー!!!!!
「任せなさい!」
えっ?
心の中の叫びを察したように声あげ、目の前に現れたソレは黒いドクロマークを白いその頭につけた頭蓋骨だった。
「カラカラカラカラ…カララ、読んだかい?お助けドクロのカララちゃんよ!」
である…絶句
「なーに驚いてるのさ!そんなにこのドクロマークの入れ墨が可愛い?」
そこじゃない…
「ああ、もう♡ 身体はどこだって?言わせないでよ♡ ひ・み・つ♡」
ツッコミ待ち?
「私のラブリーストーリーは置いといて、説明してあげましょう!そんな顔しなくてもまた後で聞かせてあげるから♡」
ツッコミ不在なんだ…
「説明したあげるとね…」
整理しよう。
彼女が言うに、ここは生界にあったドクロ町という場所の領主が住んでいたお屋敷で、今は死界と生界の狭間にあるらしい。
生界は今を生きる人々が暮らす世界で、死界は死人がクラス世界なんだとか。
何でこんな所にそんなお屋敷があるかというと、ここの領主が使った禁呪が原因だったらしい。何でも、禁呪を使い、神様を殺そうとしたのだとか。
その罪を町全体がかぶることになり、町とそこに住まう人は消滅。残ったのはこのお屋敷で、神の攻撃によって狭間へと飛ばされたんだとか。
はた迷惑な領主だな。
そして皆が死にゆく中、逆に死から生へと生まれ変わったのがこの頭蓋骨…ドクロちゃんらしい。
領主の部屋に飾られていた置物で結構値打ちものだったと自慢してきた。
この棺桶と暮石のことも聞いた。でも、あんまりわからないらしい。数日前に突如、現れたらしく。ピーターという人にも心当たりはないみたい。
しかし、これだけでは無い。
彼女?は…うん、彼女は遺品なるものを持っていた。
目の前にある、金と銀で装飾された宝箱の様な物である。
暮石と棺桶とともに置いてあったらしく、開けようとしたけど開けられなかったみたい。
でも、それを開けようと触った時に青い光で遺品と表示されたので取っておいたのだとか。
そして、僕が触れると…
《【墓守】が発動されました》
ガチャッ
シュ〜ッ
白い煙を漂わせながら遺品は開いた。これにはドクロちゃんも驚いたようである。
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《遺品》
中身
ースペード、クローバー、ハート、ダイヤのリリーフがモノクロで描かれた四つの鍵
ークリムゾンのドクロを中央に形どった本
ー金色の腕輪
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…もう疲れた…
また変なのばっかやん…