ガイコツ
ほんと前置きが長くてすみません
もう一回、人生を歩み直したい…
《転生ポイント OK》
今度こそ、やっていけるのだろうか?
《魂レベル 1》
もう一度チャンスがあるならやってやる
《身体準備 OK》
どんな不遇にも打ち勝つ。
《転生 STAND BY》
今度こそ僕の夢を叶えてみせる!
《転生……完了》
僕の理想郷を作るんだ!
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なんださっきのは?
走馬灯でも見ていたのか?
というか、生きているのか?
身体は動く…しかし、目の前は真っ暗。
身体を動かし、自分の存在を確認する。
おかしい…足が動く…足が…足がある!
5年ぶりに感じる僕の両足!
あの事故で失った足!
二度と感じるとは思わなかったその足が今は自由にうご…ゴツンッ
はしゃいでバタバタさせてた足が前方の何かに打つかる。痛くは無いが感じるそれは、僕を冷静にした。
まず、わかる事を整理しよう。
この身体は僕の身体ではない、正確に言うと今までの身体では無いことに気づく。
身体は動く、しかし声は出ない。手を伸ばすと前後左右に壁がある。歩き出すスペース…待てよ、僕の体重は今背中で支えられている。という事は僕は何かしらの上に寝ている事になる。
あることに気づく。僕は息を吸っていない。息を吸う必要がないみたいだ。
自分の存在を確認し始めて、ある事に気がつく。
僕は、ガイコツのようだ。
いやいやいやいや、自分がガイコツとか馬鹿じゃん?ないわー
でも、ガイコツだ。
ガイコツに転生するとか。ないわー
実に不遇。不遇体質は変わらないらしい。
《ユニークスキル 【不遇】を起動します。》
え?
突然、目の前の壁が動き出す…
《ユニークスキル 【不遇】により、効果【不必要な偶然】が発動しました。》
どうやら僕は偶然、何かしらのスイッチを押してしまい、装置?を作動してしまったようだ。
動いた壁というのはどうやら棺桶の蓋だったらしく、僕は棺桶の中にいたみたいだ。目が見えなくて当然、棺桶の中だし、暗いし。
蓋が開き、立ち上がった僕は久しぶりに感じる足の感触に感動しながら、辺りを見渡す。
天井から吊るされた煌びやかなシャンデリア、床一面に広がる赤い絨毯、金色で装飾された壁はまるで貴族の屋敷のようだ。
すごいな
僕は棺桶の外に出て、あたりを見歩くことにした。
ここは大広間と言えるほど大きい。天井は高く、上階へと続く大きな螺旋階段も見つけた。この大広間の中央はステージのように一段くらい床より高くなっており、その中央に棺桶が置いてある。
僕が入ってた棺桶だ。
ん?後ろに何か…
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故 ピーター
汝は、その人生をまっとうに歩み、その生を天へと召された。
ーステータスー
年齢 15
性別 ♂
Pw Lv. 1
死因 転落
スキル 【植物栽培の心得 下】
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は?
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