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異世界転移したのでとりあえず冒険する  作者: タクミーン(★。☆)/
第1章 幼少期 勉強します
7/16

魔法使います&武器もらいました

前回は、ゼレフのステータスがわかり、ゼレフのジョブ『武拳師』が、特殊系ジョブ『勇者』と『魔王』並みの能力を持っていた。これはゼレフのステータスは世界(ハルバトス)において最上位のジョブといってもいい。それをゼレフの(リベリア)(オルター)がゼレフの魔法実戦を中止して夜通し息子(ゼレフ)を盛大に祝った。その時のパーティーにはもちろんライゼル一家も参加した。ここではパーティーは割愛させていただく。

さて、今日はゼレフの初の魔法実戦。エマリウス邸の広大な庭に出て、リベリアから魔法を見せてもらう。


「さて、始めましょうか!」


「おー!」

(やっと異世界テンプレものの魔法!!が使える!!うひょー!テンション上がる~o(^o^)o)


「じゃあ、今からゼレフの属性それぞれの魔法を見せるわね!」


(わくわく)


「いくわよ?まずは火属性!火球(ファイア)


リベリアが詠唱し、右手を前につきだすと、野球ボールほどの火の玉が出現し、目の前の木にぶら下がった的に一直線に飛び、バンッと音を鳴らして命中した。


「今のは、赤魔法の中でもFクラスの魔法よ。これなら初心者のゼレフでも簡単に扱えるわ」


「よーし」


ゼレフは持ち前の魔銀杖(ミスリルスタッフ)を構えて的の前に立ち詠唱した。


火球(ファイア)!」


ゼレフが詠唱し、魔銀杖(ミスリルスタッフ)に魔力を込めると杖の先端の紫水晶が淡く輝き、火の玉が出現し、的に飛んでいった。


「出たぁ!」


火球は的に命中すると、ポンッと音を立てて命中した。


「やったわね!ゼレフ!」


「うん!ありがとう母さん」

(うおぉぉ!初の!魔法!スッゲェェェェ!)


ゼレフは地球にいたときとは異なる現象にかなり興奮していた。


「じゃあ、次は雷属性の魔法よ。

雷球(サンダー)


今度はリベリアの右手から雷の玉が出現した。そして的に向かって飛んでいきバリィィと音を立てて命中した。


「これは雷属性の赤魔法よ、これもFクラスの魔法だからゼレフでもできるわ」


「よーし、雷球(サンダー)!」


ゼレフは魔銀杖(ミスリルスタッフ)を構えて、詠唱した。

すると、魔銀杖(ミスリルスタッフ)からバリバリと音を立てて雷の玉が出現した。

そして、バリッと音を立てて的に命中した。

その光景を見て、リベリアはうんうんと頷いている。


「次は最後のゼレフの属性、光属性の白魔法のFクラス魔法、光球(ライト)


リベリアがまた詠唱すると、右手から光の玉が出現し、ふよふよと浮かび上がった。


「この魔法は暗い所で光が欲しいときに使う魔法よ。確かゼレフのステータスには、白魔法はなかったわね...、でもスキルポイントをとるためには魔物を狩らないといけないし....」


「じゃあ俺、魔物狩ってくるよ!」


「待って、ゼレフ。貴方はまだ5歳なんだから魔物狩るにはまだ早いわ。せめて後5年経って10歳になったらね」


「う~ん....わかったよ母さん、じゃあ10歳になるまでに、赤魔法を教えて?俺もっともっと魔法がうまくなりたいんだ」


「わかったわ、ゼレフには、魔物を狩っても大丈夫なように赤魔法を教えるわ」

(でも、魔法だけでも大丈夫だろうけど、それだけじゃ心細いし....)


ゼレフの言葉を聞いて、少し思案していたリベリアが、何か思い付いたような顔をした。


(そうだわ!)

「ゼレフ、魔法だけじゃなくて、お父さん(オルター)から武術を習いましょう!そうすれば、ゼレフのジョブの『武拳師』の能力を使いこなせると思うし、どう?」


ゼレフはリベリアの言葉を聞いて、考えてみた。


(確かに、魔法だけじゃ俺の『武拳師』の能力を試せないし、初めて魔物を狩るときに使いこなせないと、思うし...いや、使いこなせないな。どんな能力か、わからないとできるものもできないしな)

「わかったよ、母さん。俺、父さんに武術を習って『武拳師』の力を使いこなせるようになってみせるよ!」


ゼレフはそう言って握りこぶしを作って、決意をあらわした。


「そうね、ゼレフならきっと出来るわ」


リベリアは微笑を浮かべて、優しくゼレフを抱き締めた。


「さぁ、そろそろ家に入りましょう。ゼレフに、プレゼントがあるの」


「プレゼント?」


ゼレフの疑問にリベリアはいたずらっ子のような笑みを浮かべて、


「ヒミツよ♪」


(うっ...思わずドキッとしてしまった...)


リベリアはそのままスキップするかのような勢いで、家に入っていき、ゼレフは何のプレゼントか、気になりながら、家に入っていった....


二人が家に入ってから実戦後の紅茶を飲んでいると、ドアが開いた音がして、オルターが帰って来た。


「ただいまー♪」


「「おかえりなさーい」」


「ゼレフ、リベリアただいま♪今日はゼレフにプレゼントがあるんだ!」


オルターはそう言って、持っていた木箱をテーブルの上に置いた。


「ゼレフ、開けてごらん」


「?わかった」


ゼレフが木箱の蓋を開けると、中に模様が左右違う、ガントレットが入っていた。右は黒色に黄色の稲妻のような模様が、左は黒色に炎のような模様が描かれていた。それは、とても芸術的で、美しい模様にゼレフは暫く目を奪われていた。


「父さん、これは?」


「これは"焔雷の黒拳"という、秘宝級(アーティファクト)の、武器だよ」


ここで解説しよう。オルターが言った秘宝級(アーティファクト)とは武器の等級である。その等級は.....


創生級(ジェネナル)

神話級(ゴッズ)

幻想級(ファンタズマ)

秘宝級(アーティファクト)

希少級(レア)

一般級(コモン)


となっている。


「その"焔雷の黒拳"は、持ち主と共に成長する特殊な武器だよ。大切に扱ってねゼレフ」


「共に成長する?」


「つまり、ゼレフが強くなればなるほど、その武器も強くなるのよ」


「なるほど」


「ゼレフが10歳になるまでは、この武器を使いこなせるように頑張ろう!」


「うん!」


「オルター、ちょっと...」


「ん?なんだいリベリア」


「ゼレフが10歳になるまでに、武術を教えてほしいのよ。ほら、ゼレフもお父さんにお願いしなさい」


「父さん、俺もっと強くなりたいんだ。そのために、俺に武術を教えてください」


ゼレフはそう言ってオルターに頭を下げた。

それに対してオルターは、真剣な表情で、


「うん、覚悟はあるんだね」


「うん、いや、はい!」


そうすると、オルターは真剣な表情から、笑みを浮かべて、


「わかった、武術を教えよう。でも、途中でやめたいと言ったら、もう武術は教えないからね」


「ありがとう!父さん!俺、頑張るよ!」


ゼレフはそう言って"焔雷の黒拳"を手に持ち、決意した。絶対にこの人たち(父さんと母さん)を守れるくらいに強くなろうと。



ステータス

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ゼレフ・エマリウス

ジョブ『武拳師』

属性 火・雷・光

攻撃30

防御30

敏捷40

魔力25 5up

魔耐25 5up

スキル:"武踏乱舞"固有スキル

"魔拳"固有スキル

武術 Cクラス

赤魔法 Dクラス

加護:女神エルヴィスの加護

装備:"焔雷の黒拳" 秘宝級(アーティファクト)

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