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異世界転移したのでとりあえず冒険する  作者: タクミーン(★。☆)/
第1章 幼少期 勉強します
6/16

自分のステータス知ります

今日は、ついに魔法を使う許可をもらったゼレフが自身の属性を知る為に、エマリウス邸の地下に来ている。


「母さん、ここはどこ?」


「ここはね、私たちのお家の地下よ。ここに自分の属性を知るための魔法道具(マジックアイテム)があるの」


魔法道具(マジックアイテム)とは、唯の道具に魔法が付与された、様々な効果をもつ道具であり、この世界(ハルバトス)では一般的な道具である。


「その魔法道具(マジックアイテム)ってどんなのなの?母さん」


「"鑑定"というスキルが付与された丸い水晶型の魔法道具(マジックアイテム)よ。鑑定のスキルは、相手のステータスや、自分のステータスを見ることができるスキルなの、でもとても取得するためのスキルポイントが高いから、持っている人は専門の"鑑定士"や高位のAランク以上の冒険者だけよ」


(なるほど、スキルポイントは倒す魔物が強ければ強いほど得るポイントが高くなる。必然的に高位の魔物を倒せる戦闘力持ちの冒険者しか持てないのか...)


ゼレフとリベリアが話しながら、地下室への階段を下っていると、如何にも重厚そうな両開きの扉があった。だが、その扉には普通の扉にはないものがあった。


「魔方陣...?」


そう、その扉にはまだ幼いゼレフには解読不可能な難解な魔法式の陣、すなわち魔方陣が描かれていた。リベリアは、その扉の魔方陣の前に立ち、不可解な呪文を唱えると扉が輝きだした。やがて目が眩むほどに輝き、ゼレフはたまらず目を塞いだ。


「ッッッッ!!?」


魔方陣の輝きがおさまったとき、ゼレフとリベリアは地下室の中にいた。


「あれ?何で地下室の中に?」


「ふふ、あの扉の魔方陣はね。侵入者を防ぐためにつくられた転送魔法なのよ!」


「転送魔法って何?」


「転送魔法はね、闇属性の魔法で黒魔法なの!これは、私の魔法なのよ♪」


「ハァ...、母さんのジョブってなんなの?」


「ふっふっふ、聞いて驚かないでね?私のジョブは特殊系のジョブ"賢者"なのよ!」


特殊系ジョブ"賢者"とは、あらゆる属性を取得し、自分の属性並みに使いこなせるジョブだ。そのスキルは無属性以外の赤青緑黒白の魔法を使いこなす固有スキル"大魔道"を必ずもつ。特殊系でも勇者に準ずる能力を持っている。


「え、じゃあ父さんは?」


「お父さんはね、"聖魔剣士"なのよ。それにこれも特殊系のジョブなのよ!」


特殊系ジョブ"聖魔剣士"とは、世の中でも指で数えるしかない『聖魔剣』を使える唯一のジョブである。聖魔剣はその特性上、聖剣と魔剣の二つの力をもつ。"聖魔剣士"の固有スキルは、"聖魔法"。その能力は、闇属性と光属性の同時魔法詠唱に聖魔剣の特性向上。こちらも勇者に準ずる能力を持っている。


「俺の父さんと母さんはすごい人だったんだ…」


「大丈夫よ!ゼレフなら私たちよりすごいジョブを持っているわ♪」


「そうかなぁ?」

(まぁ...女神様からチートもらってるしなぁ)


「そうよ!それじゃあゼレフの属性とジョブをこの魔法道具(マジックアイテム)"鑑定水晶"で調べるわよ♪ゼレフその台座の鑑定水晶に触れてみて、それで"ステータスオープン"と唱えれば、自分の属性とジョブがわかるわ。」


「うんわかったよ母さん」


ゼレフは、目の前の台座に置かれた鑑定水晶に手をおいて、呪文を唱えた。


「"ステータスオープン!"」


するとゼレフの前に半透明のウィンドウが現れた


===========================

===========================

ゼレフ・エマリウス

ジョブ"武拳師"

属性 火・雷・光

攻撃 30

防御 30

敏捷 40

魔力 20

魔耐 20

スキル "武踏乱舞" 固有スキル

"魔拳" 固有スキル

武術 Cクラス

赤魔法 Dクラス

加護 女神エルヴィスの加護

===========================

===========================

(何これ?)


「母さん、なんだかわからないのがあるんだけど見てくれない?」


「わかったわ、えーとゼレフのステータスは...

何これ....?」


「母さん?」


「見たことのないジョブに、固有スキルがふたつも!?しかも初期ステータスが二桁!?それに女神様の加護まで!?どうなってるの....?」


そう、ゼレフのステータスは、特殊系のジョブに固有スキルが二つもある。通常固有スキルは一人につき一つとされていた、例外として"勇者"のジョブや"魔王"のジョブ等は二つの固有スキルがある。つまり、ゼレフのジョブ"武拳師"は、勇者や魔王並の能力をもつ特殊系のジョブとゆうことになる。


「......」


「母さん?」

(ヤバいどうしたんだろ!?そんなに俺のステータスってヤバいの!!?

...女神様、頑張りすぎだよ...)


[がんばっちゃいました!]


「....ゼレフ」


「!ッッハイ?!」


「やっぱり私のゼレフはすごかったのよー!!」


リベリアはそういうなりゼレフに抱きついた。


「え?」


「私でも知らない特殊系のジョブを持ってて、しかも固有スキルが二つもある!!勇者のジョブ並みにゼレフはすごかったのよ!」


(ぇぇぇぇ、そんなにすごかったの?しかも母さんが知らないジョブって、どんだけやっちゃったの女神様?!)


[やっちゃいました“〆(^∇゜*)♪]


「ゼレフ!今日は魔法の実戦はなしよ!今日はお祝いしなくっちゃ♪」


「あ、ありがとう母さん....」


何故か素直に喜べないゼレフなのであった。

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