幼少期 5歳の誕生日
5歳になりました(*´ω`*)
はい、どうも香山幸助改めゼレフ・エマリウスです。生まれてからはどんどん言葉を覚えて、1歳の時に父さんと母さんにぎこちないながらも「パーパ、マーマ」といったら軽く悶えてました。で、今日は俺が生まれて5年目で、5歳の誕生日パーティーをやることになりました。
パーティーには、両親の知り合いのミーア叔母さんと、その夫のライゼル叔父さんに、息子のトーヤ兄ちゃんと娘のシルフィ姉ちゃんが来ました。
「やぁオルター、元気にしてたか?」
「ライゼル!来てくれてありがとう。今日は楽しんでってくれ。」
「リベリア、今日は招待ありがとう。」
「ミーア、こちらこそ今日はゼレフの誕生日パーティーに来てくれてありがとう。」
「よー!ゼレフ!誕生日おめでとう!」
「ゼレフ、誕生日おめでとう。」
「トーヤ兄にシルフィ姉、今日は来てくれてありがとう!」
ライゼルさんとミーアさんは、父さんと母さんの昔の知り合いで何度かお世話になったそうだ。
トーヤ兄ちゃんは俺の4つ上で、シルフィ姉ちゃんは俺の3つ上だ。この兄妹は俺のことを本当の弟のように可愛がってくれる。大好きな人たちだ。
…場所は変わって、俺のすむ家は一軒家で、3人家族が暮らすにはちょっと広い方だ。部屋も多く、今日は、一番広い部屋でパーティーをする。
「「「「「「「ゼレフ、誕生日おめでとう!!」」」」」」
「ありがとう!!」
テーブルの上ではところ狭しといろんな料理が乗ってる!その中央にあるホールケーキに『ゼレフ・エマリウス5歳おめでとう!』と、チョコクリームでかかれている。
「あのメッセージ、俺とシルフィがかいたんだぜ!」
「兄さんは書いただけでしょ…私もケーキ作るの手伝ったのよ?」
「ほんとに!ありがとうー!!」
俺が満面の笑みになると、二人とも顔をほんのり赤くして喜んでた。
「いやー、あんなに小さかったゼレフが今ではここまで大きくなって。」
「ほんとにね、子供の成長は早いものねー。」
「まぁ、僕たちの子だからね!」
「私たちの子ですからね!」
何だか、誉められてるみたいで、照れるなぁ…顔が熱くなってきたよ。
「あー?ゼレフ、顔真っ赤だぞ!」
「ほんとだ、かわいいんだから!」
そう言ってシルフィ姉ちゃんが抱きついてきて益々恥ずかしくて顔が熱くなってきた…
《ありゃりゃ、顔真っ赤だわ。でもそんなところもいいなぁ(о´∀`о)……
あ、僕は女神エルヴィスの使いの天使です。エルヴィス様にバレないようにこっそり除きに来ちゃいました♪ちなみにナレーション私ですよ?》
〈こんなところで何してるんですか?〉
《え?そりゃ幸助君改めゼレフ君を除きに》
〈ほうほう、天使の仕事をサボって?〉
《いやいや、仕事何かよりもよっぽど楽しいですよ‼………って、先輩?!》
〈たくっ、仕事サボってなにやってるんですか…早く帰って仕事しますよっと…〉
《あ、待ってもうちょっt…ぐほぉ...》
〈すみません、うちのバカが邪魔をして……帰りますよ〉
『天使の二人は帰った!』
.......とりあえず再開します。
「ゼレフ、これはパパとママからのプレゼントだ。」
そう言ってオルターは青い縦長の箱に黄色いリボンがラッピングされたプレゼントをもらった。
「ありがとう!!パパ!ママ!…開けてもいい?」
「えぇ、いいわよ。見てみなさい。」
わくわくするなぁ。俺は逸る気持ちを抑えて、プレゼントの箱を開けた。これは…杖?
プレゼントの中身は銀色の杖で先端に丸い紫水晶がついていた。長さは、俺の身長と同じくらいでだいたい1mだ。
「それは魔法を使うための杖だよ。」
「ゼレフももう、5歳になったんだしそろそろ魔法を使っても大丈夫そうだしね。」
「魔法!!?」
ついに…ついに異世界定番の、魔法キターッ!
俺もついに魔法使いかぁ。えへへー(*´ω`*)
こう、あれか?「ファイヤーボール!!」とかか!?うひょー!テンション上がるー!!!
「パパ!ママ!ほんとに、ありがとう!!!!」
俺はそのまま父さんと母さんに抱きついた。二人は優しく俺を抱き止めてくれて、優しく頭を撫でてくれた。
「ちゃんと大事に使うんだぞ?」
「私たちの大事なゼレフの、初めての杖だものね!」
「うん!大切にする!!」
「次は俺たちだな、ミーア。」
「えぇ、あなた。」
ライゼル叔父さんとミーア叔母さんが、何か分厚いラッピングされた本を持ってきた。
「ゼレフ、これは俺たちからのプレゼントだ。」
「魔道書と呼ばれるものよ。これで魔法の勉強頑張ってね。」
そう言ってミーア叔母さんが俺に一冊の魔道書を手渡してくれた。すごく分厚いなぁ、子供の俺が持つのはとても大変そうだ。それにすごく重い…
けどお礼はちゃんと言わなくちゃね。
「叔父さん!叔母さん!ありがとう!!」
「これで魔法の勉強頑張るんだぞ?」
そう言ってライゼル叔父さんが俺の頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。
「最後は俺たちからだな!」
「えぇ!兄さん!」
「「ゼレフ、こっち来て!!」」
「?わかった。」
二人に呼ばれていってみる。何だかわくわくしてきたなぁ!
「「ゼレフ!はいこれどうぞ!!」」
そう言って俺に見せてくれたのは…手作りの机と椅子、そして本棚だった。
「これ、トーヤ兄とシルフィ姉が作ったの?」
「そうだよ!俺とシルフィで作ったんだ!」
「途中でお父さんに手伝ってもらったけどね。」
これを、二人が俺のために?前世では、幸助の時は手作りのプレゼントなんて貰ったことがなかった。だから、わかった。こんなにも嬉しいんだってことが、俺の為に一生懸命に作ってくれたんだって。あれ?何だか…視界がにじむな…何でだろ…
「「ゼレフ!!?」」
「どうした!?嬉しくなかったか?」
「もしかして他のがよかった?」
「ううん、何だか…うれしくて、トーヤ兄とシルフィ姉が俺の為に作ってくれてとってもうれしかったんだ。」
「「ゼレフ…」」
「トーヤ兄、シルフィ姉。ほんとにありがとう!さいっこうのプレゼントだよ!!大切に使うね!!!」
俺、今日のことは絶対に忘れない、いつか二人に俺の手作りのプレゼントを送ろう。そして、この机と椅子を、使って魔法の勉強頑張ろう!!
……って何でみんな泣いてるの?
「「ゼレフー!!!」」
うわっ!二人が抱きついてきた。
「トーヤと、シルフィの想いが伝わってよかったなぁ…」
「ほんとにねぇ、よかったよかった…」
「ゼレフ、いつの間に…立派になって…パパは嬉しいよ…」
「私も、ゼレフはほんとに…優しく育ってくれて…よかったわ…ママも嬉しいわ…」
あれぇ?みんなして、そんなしみじみとしてどうしたんだろ?まぁいいか!二人の頭を撫でてくれたヨシヨシしてあげよう。今日はいい誕生日パーティーになったなぁ…
「パパ、ママ、ライゼル叔父さん、ミーア叔母さん、トーヤ兄、シルフィ姉、今日はありがとう!
最高の誕生日パーティーだったよ!!
「「「「「「どういたしまして!!」」」」」」
こうして、俺の5歳の誕生日は終わった。...魔法の勉強と練習、頑張るぞ~(o・・o)/~
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
........女神様のところでは、こんなことが起こってました。
「はふぅ...♪5歳になったゼレフさん、すごくかわいいですぅ、これなら女神のお仕事頑張れそうです!」
パァーー
女神様のそばで突如光の玉が現れそこから二人の天使が出てきました。一人は翠色の髪に金色の瞳でサイドポニーにして纏めている、もう一人は桃色の髪がところどころはねていてこちらも金色の瞳をして、たんこぶをはやし、翡翠の髪の天使に抱えられている。
「お帰りなさい。リルエル。」
女神様にリルエルと呼ばれた翡翠色の髪の天使がその声に気付き、その場でお辞儀をする。
〈ただいま戻りました、エルヴィス様、少々遅くなり申し訳ございません、このバカを連れ戻しに時間がかかってしまい…〉
「いいのよ、ちゃんと連れ戻しにきたしマリエルも反省したでしょう」
女神様にマリエルと呼ばれた桃色の髪の天使がちょうど目を覚ます。
《う~ん…あ、エルヴィス様!ども~》
マリエルはリルエルとは違い軽い感じで挨拶をする。
〈全く、貴方のサボり癖は何時になったらなおるのです?〉
《いやー、ちょっとゼレフ君の様子が気になりまして~(о´∀`о)》
〈貴方も天使ならもう少しは言葉遣いを直しなさい。あと、女の子なんだから髪型もちゃんとしないと…〉
《えへへ~、善処します~(о´∀`о)》
まるでいたずら好きの妹を叱る姉のようである。
「リルエルとマリエルが戻ったことだし、お仕事しますよ!」
お仕事と聞いて、あからさまに嫌な顔をして逃げようとするマリエルをリルエルが捕まえて逃がさないようにする。ほんとに姉妹ですねぇー
「貴方達は、ほんとに逆の姉妹みたいですね、もう少しマリエルもお姉さんっぽくしっかりしないと」
以外にもマリエルが姉でリルエルが妹のようである。驚きだ(@_@)
《すみません~(о´∀`о)》
〈姉がすみません〉
「まぁ、とりあえずお仕事、しましょうか♪」
こうして女神の日常は始まる……
《十分お姉さんっぽいと思います~、特に胸とか(о´∀`о)》
〈くっ…〉
Q:女神様のお仕事って何ですか?
A:主にハルバトスの管理をしています
女:ゼレフさん、かわいぃ(〃ω〃)
ア:たしかにそうですねぇ~(о´∀`о)
リ:二人とも早くしますよ
(まぁかわいぃですけど(//×//) )
ゼ:なんだろう、すごく恥ずかしい(/-\*)