4/4
潜水服の夢
ひかりがとおのく! ふしぎなちからでからだがひつぱられらる! いんりよくか それとも じゆうりよくか! わからない! いしきがぶつかる! あたまに! そんなかんかく! て が さ し の べ ら れ ら る …………………
※
「習うより慣れろ。これが僕の能力『潜水服の夢だ』
「はあ! はあ! はあ!はっ、うぐ! うえっ……くそ! はっ、はっ、はっ、が、げほっ!」
全身が汗でびっしょりと濡れていた。頭が沸騰したように熱い。梶の体からは湯気が立ち上っていた。
「宇宙人と会話する能力といったら分かりやすいかな。
と言っても、慣れなきゃ会話どころじゃないだろうけどね」
それから。
一年前テロによる隕石落下の被害を食い止めた一人である織川香織の能力をぜひ知りたいと言った梶に対して織川はこう言った。
「習うより慣れろ」
そして数分、いやもしかしたら数秒だったのかもしれないが、梶は織川の能力を受けることになったというわけだ。
しかし梶、自身が何をされたかまるで把握出来なかったようだ。受け損である!