ありがちなとある姉の悲劇
AI小説はすぐわかる。あり得ない、気持ち悪い、手抜き、ウンヌンカンヌンエトセトラ。自分でもそう思い込んでAI小説っぽいのは避けていましたが、本当にAIなのか。そもそもAIが小説を書いたらどうなるのかを試していなかったので、一度は試してみようと思いました。
【設定】
・中世ヨーロッパの雰囲気の世界
・主人公はブルーグレーの髪に水色の瞳の伯爵令嬢 クラリッサ・ルベーヌ17才
・金髪に青い瞳をした妹のマリエッタ16才にずるいと言って持ち物を奪われる
・両親は妹の味方をしていて姉妹なのだから仲良く分け合いなさいと助けてもらえない
・逆に妹に持ち物を返してもらおうとすると泣きながら抵抗されて可哀想だからもう少し貸してあげてと言われてしまう
・婚約者ユリウスとデートしているとずるい、羨ましいといって付け回される
・マリエッタの容姿が可愛いので、ユリウスもマリエッタの味方をする
・ある日ユリウスからマリエッタを第二夫人として結婚後も屋敷に置きたいと言われる
・マリエッタの熱心なアプローチにほだされて恋をしたユリウス
・婚約者はクラリッサなので破断するつもりはないが、マリエッタを恋人として囲いたいと言われる
・あまりのことに珍しく抗議の声をあげるクラリッサ
・しかしいつものようにマリエッタが涙目で、どうしても好きになった、譲ってほしいとおねだりする
・両親も可哀想だから姉妹仲良く譲り合いなさいといつも通りにいう
・姉妹で揃って同じ男に嫁ぐなんておぞましいと限界を超えたクラリッサは涙ながらに家を飛び出し、行く当てもなく街をさまよった
ここまでを3000字の小説にしてください
質のいいAIとの付き合いなんてないので、噂にきくチャッピー氏に丸投げ
あとはよろしくとばかりに頼んだ後は自分でも同じ内容を書こうと思いましたが、考える暇すらなく一気に打ち出される文字。所要時間は1分以内ですね。そうしてできたものが下記になります。
++++++++++
春の終わりを告げる風が、ルベーヌ伯爵家の庭園を吹き抜けていく。
窓辺に座るクラリッサ・ルベーヌは、静かに本を閉じた。
ブルーグレーの髪がさらりと肩を流れ、水色の瞳が窓の外を見つめる。その横顔は整っているが、どこか儚げで、十七歳という年齢にしてはあまりにも諦めを知りすぎていた。
「お姉様!」
勢いよく扉が開く。
飛び込んできたのは、一つ違いの妹マリエッタだった。陽光を集めたような金髪に、澄んだ青い瞳。愛らしい容姿の少女である。
彼女は机の上に置かれた銀細工の髪飾りを見つけるなり、ぱっと顔を輝かせた。
「まあ、素敵!」
そして、ためらいなく手に取る。
「それは……」
「ずるいわ!」
マリエッタは唇を尖らせた。
「どうしてお姉様ばかり、こんな綺麗なものを持っているの?」
「お父様が、私の誕生日にくださったものよ。」
「ずるい!」
それだけ言うと、彼女は髪飾りを自分の胸に抱えた。
「私も欲しい!」
「……返して。」
「嫌!」
そこへ騒ぎを聞きつけた母がやって来た。
「何を騒いでいるの?」
「お母様ぁ。」
途端にマリエッタが潤んだ目を向ける。
「お姉様が意地悪するの……。」
母は困ったように微笑んだ。
「まあ。クラリッサ、姉妹なのだから仲良く分け合いなさい。」
「でも、それは私の……」
「あなたはお姉様でしょう?」
その言葉に、クラリッサは口を閉じた。
結局、その髪飾りが返ってくることはなかった。
それだけではない。
気に入ったリボンも、本も、香水も、刺繍入りのハンカチも。
マリエッタが「ずるい」と言えば、すべて彼女のものになった。
返してほしいと頼んでも、
「うぅ……まだ使いたいのに……。」
と泣きそうな顔をされ、
「可哀想だから、もう少し貸してあげなさい。」
両親は決まってそう言った。
気付けば、クラリッサは何かを欲しいと思わなくなっていた。
どうせ奪われるから。
期待するだけ、虚しい。
だから彼女は静かに諦めることを覚えた。
唯一の救いがあるとすれば、婚約者の存在だった。
公爵家嫡男、ユリウス。
端正な顔立ちをした青年で、幼い頃からの婚約者でもある。
今日は久しぶりに二人で街へ出ていた。
「この店の焼き菓子が美味しいらしい。」
「そうなのですね。」
穏やかな時間だった。
だが。
「お姉様!」
聞き慣れた声が響く。
振り返れば、マリエッタが息を切らして立っていた。
「やっぱりここにいた!」
「……どうして。」
「だってずるいんだもの!」
当然のように彼女はユリウスの隣へ並んだ。
「私も一緒にお出かけしたい!」
ユリウスは苦笑する。
「はは、仲が良いんだね。」
違う。
そう言いたかった。
けれど声が出ない。
それ以来、二人で会えば必ずマリエッタが現れた。
お茶をしていても。
観劇をしていても。
庭園を散歩していても。
「羨ましい!」
「ずるい!」
そう言って割り込んでくる。
そして、いつしかユリウスも彼女を可愛がるようになっていった。
愛らしく、甘え上手で、人懐こい。
誰もがマリエッタを嫌いになれなかった。
ある日のことだった。
ユリウスが神妙な顔で言った。
「クラリッサ。話がある。」
応接室には両親とマリエッタもいる。
嫌な予感がした。
「僕は……マリエッタ嬢を愛してしまった。」
世界が止まった。
「……え。」
「もちろん君との婚約を破棄するつもりはない。」
ユリウスは続ける。
「君は僕の正式な妻だ。だが、マリエッタ嬢を第二夫人として迎えたい。」
クラリッサは理解できなかった。
理解したくなかった。
「結婚後も彼女を屋敷に置き、恋人として大切にしたいと思っている。」
沈黙が落ちる。
隣でマリエッタが頬を染めていた。
「ユリウス様……。」
クラリッサの手が震えた。
いつもなら、何も言わない。
諦めていた。
けれど。
「……嫌です。」
自分でも驚くほど、はっきりした声だった。
「え?」
「嫌です!」
水色の瞳から涙が滲む。
「どうして私が、妹と同じ人に嫁がなければならないのですか!」
皆が目を見開く。
クラリッサは立ち上がった。
「私の物は何でもマリエッタに譲れと、ずっと言われてきました……! 髪飾りも、本も、何もかも……!」
声が震える。
「でも、人の心まで譲れというのですか……?」
「お姉様……。」
マリエッタが涙目になる。
「だって……私、本当にユリウス様を好きになってしまったの……。」
ぽろり、と涙がこぼれた。
「お願い……譲って……?」
両親が困ったように顔を見合わせる。
「クラリッサ。」
父が口を開く。
「マリエッタも可哀想だ。」
「姉妹なのだから仲良く譲り合いなさい。」
母も頷く。
その言葉を聞いた瞬間。
何かが、ぷつりと切れた。
「……おぞましい。」
静かな声だった。
「え?」
「姉妹で揃って、同じ男に嫁ぐなんて……おぞましいと言ったのです。」
皆が息を呑む。
クラリッサは涙を流していた。
けれど初めて、誰も見ていなかった。
皆、信じられないという顔で彼女だけを見ている。
「私は……嫌です。」
震える声でそう言って、踵を返した。
「クラリッサ!」
父の声。
「お姉様!」
母の声。
「待ってくれ!」
ユリウスの声。
だが彼女は止まらなかった。
扉を開け、廊下を駆け抜ける。
屋敷を飛び出す。
春の風が頬を打つ。
涙が止まらない。
どこへ行けばいいのか分からない。
帰る場所など、最初からなかったのかもしれない。
夕暮れの街を、クラリッサはただ歩いた。
青紫に染まり始めた空の下。
ブルーグレーの髪を風に揺らしながら、十七歳の伯爵令嬢は、生まれて初めて一人で家を出たのだった。
++++++++++
句読点の使い方が変。文章のつなぎ方が変。そこにそれ持ってくるのおかしい。
色々とおかしな点自体はかなりあります、が。
肝心のストーリーライン自体は確かによくみるテンプレートストーリーとして成り立っています。
そこが一番気持ち悪い。
仮にこれを自分で軽く手直ししたら、それだけで読みやすい雰囲気のものになってしまう。
適当に思いついた9個の指示は間違いなく自分で考えました。それが信じてもらえるかどうかはさておき。
だけどその指示も考えるのと打ち込むのとで多分5分は使ったでしょう。
なのに5分使ったものが1分で出てきてしまう。多分文章はネットの海の中を漂ういろんなものを切りはりして作ったものなのでAIが考えたと言っても確かに間違いではありません。
人間だって人生の中で読んだ小説や童話、映画に影響を受けて考えるわけですから。何にも触れたことがないのに物語を描くなんてことができる人がいるとすればそれは天才としか言いようがない。現代において物語に一切触れずに成長するってのはほぼ虐待でしかあり得ないのでそこは例外としますが。
自分だけの楽しみとしてこれを出すのはありだと思います。あるいは堂々とAI図書館とでも銘打って、自分用倉庫として投げ込んだものを他人が見るのも悪くはないかもしれません。
だけどこれを手直ししたからと言って自分の作品だと呼ぶのは、かなり気持ち悪いと感じました。
私は姉妹が伯爵の娘とは設定しましたが、婚約者が公爵子息なんてことは一言も書いてません。姉が取られたものが銀の髪飾りとも書いてませんし、二人のデート先も指示していません。
でもテンプレートに乗っければ、なんかそれっぽいものができてしまう。
上の小説を読んで感じることは様々だと思います。
もしこの小説に評価や感想をつける人がいるなら、それは実験的試みや、このあとがきについての評価だと私は信じたいです。
なお、普段はAIに「マグマでできた冷製スープ」作って!とかいうあほなことばっかりお願いしてます




