ささやかなご褒美ホットケーキ
今日の朝食はホットケーキ。何だか食べたくなって、仕事帰りにホットケーキミックスを買った。すごい久しぶりに作って食べる気がする。
積み上がったホットケーキのタワーは十センチほど。バターを落とし、蜂蜜をかける。蜂蜜の滝にテンションが上がる。蜂蜜の量は幸せの象徴でしょ。ホットケーキのタワーを見ると幸せな気持ちになる。小さい頃から変わらない。
お供の紅茶の用意もでき、少し遅めの朝食の完成。テーブルに運んで席に着く。
「いただきます」
一口サイズに切り、口へ運ぶ。ふわふわで、甘くて美味しい。バターと蜂蜜という組み合わせはシンプルながらも一番美味しく感じる。
紅茶も一口。ほっと一息つく。温かい紅茶が身体をぽかぽかさせる。
ホットケーキミックスはまだある。今度作るときはお八つ時、せっかくなら蜂蜜とバター以外の組み合わせにしようかなと思いながらもう一口食べる。
トッピングはどうしよう。ホイップクリームやフルーツがやっぱりいいかな。
どんなトッピングがあるのか、スマホを片手に調べる。トップに上がるのは蜂蜜やメープルシロップ、そして、フルーツのトッピング。チョコレートソースやホイップクリーム、アイスなどのスイーツ系から、目玉焼きやベーコンなどのおかず系までバリエーション豊かだ。
写真を見ているだけでも、いいなあと思う。積み上がったホットケーキを彩るフルーツと真っ白なホイップクリーム。豪華なおやつは想像しただけで心が躍る。
ただし、立ちはだかる壁は高い。スーパーの果物売り場を思い浮かべる。イチゴの値段に見て見ぬフリをしたっけ。思わずフォークをギリッと噛んでしまう。イチゴに限らず、食べたい果物は高い物が多く、中々手が出せない。
「お店で食べるものか、ああいうの」
フルーツとホイップクリームいっぱいのホットケーキ、というかパンケーキはお店で食べるもの。値段はするけれど。
やっぱり、自分で作る分には蜂蜜とバターがいいのかもしれない。
「……うん、そうしよう」
この組み合わせも十分美味しいのだから。家で食べるときはシンプルでいいだろう。
贅沢もできないし、忙しい。
けれど、時々こうして自分へのささやかなご褒美を用意したい。
ゆったりとした休日の朝食はキラキラで、ふわふわで、甘い。
ぽかぽかの紅茶を一口飲んでほっと一息つく。
小さな幸せに胸が温かくなった。




