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ろくでなし詩集

ろくでなし詩集


ろくでなし詩集1:ベクトルの違い


私は若い頃 結構馬鹿だった


そして今 やはり十分馬鹿だ


ベクトルは違うかな


それと 歳を取ってずるくはなった


まあいいじゃん もうすぐおわりなんだから



ろくでなし詩集2:ありのままに


ボクは 頭が良い

ボクは 脚が早い

ボクは ケンカが強い


みんないいなあ


俺はどうしよう


ありのままなんていうなよ


ありのままが一番やばいんだから



ろくでなし詩集3:あの頃の自分に言ってあげたいこと


あの頃の自分に言ってあげたいこと

どうせなにをしてもろくなことにならないよ


あの頃の自分に言ってあげたいこと

時間は何も解決してくれないよ


あの頃の自分に言ってあげたいこと

希望があるから人は不幸になるんだ


あの頃の自分に言ってあげたいこと

人生は不公平で不条理だから意味があるんだ


あの頃の自分に言ってあげたいこと

取り返しがつかないことはある。でも、なんとかなるもんだよ。



ろくでなし詩集3:最終周回にて


私はエゴイストだ 

そんなことはわかってる


私は優柔不断だ

そんなことはわかってる


私は運命なんて言葉に甘えるのは止めた


私は絶望なんて言葉に甘えるのは止めた


私は何かのために生きたことはない


私は誰かのために生きたことはない


私は赦したことも赦されたこともない


私は孤独も繋がりも


もう知ることはないだろう



ろくでなし詩集4:言葉はいつも届かない


言葉はいつも届かない


ぬくもりはいつも伝わらない


やさしさがポワポワとはじけて

はかなさがたち上ぼった


もどかしさがフルフルところがって

ゆっくりと浮びあがった


いとおしさがクプクプとふくらんで

静かににじんでいった




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